三角形の猫耳は、猫のチャームポイントのひとつといえるほど、愛くるしいものですよね。

普通の猫種とは違い、猫耳がくるんとカールした「アメリカンカール」という猫種にもたくさんの魅力が詰まっています。
そこで今回はアメリカンカールの歴史や性格、飼い方のコツなどを詳しくまとめてみましたので、ぜひチェックしてみてくださいね。

アメリカンカール1 | Fanimal(ファニマル)

アメリカンカールの歴史とは?

アメリカンカールは人の手で生み出されたのではなく、突然変異で発生した猫種です。
そんなアメリカンカールの起源は1981年にまで遡ります。

その年の6月、アメリカ合衆国のカリフォルニア州にあるレイクウッドで暮らしていたルーガー夫妻は、自宅の玄関の階段に真っ黒な長毛の子猫が2匹いるのを発見。よく見てみると、その猫は耳が反りかえっているという驚きの特徴を持っていました。

その後、子猫は黒い美人という意味を持つ「シュミラス」と名付けられ、夫妻に飼われることに。同時に繁殖も開始され、その冬に生まれた4匹の子猫のうち、2匹がカールした耳を持っていました。こうしたことでカールした耳は遺伝によるものだと分かり、新しい品種として確立するため、育種が進められていったのです。

そして発見から2年後の1923年にはキャットショーに出場し、瞬く間に大人気の猫種になっていきました。

アメリカンカールの特徴とは?

アメリカンカールはセミフォーリンタイプで、筋肉質なボディをしています。

頭は平面のない変形のくさび形をしており、目はクルミ型でちょっぴりつり気味。

尻尾は根元が太く、ボディと同じくらいの長さをしています。

そして最大の特徴である耳は根元が広く、後ろ側に向かって最低でも90度はカーブしています。

被毛はブラックやブルーライラックなどすべてのカラーパターンが見られ、その手触りはやわらかくシルキー。
毛種は短毛種と長毛種の両方が存在し、長毛種の場合はしっぽがボリューミーになります。

アメリカンカールの性格とは?

運動量が多く、好奇心が旺盛なのもアメリカンカールのチャームポイント。
その様子から海外では「ピーターパンキャット」と呼ばれることもあるほどです。

温和で人が大好きなアメリカンカールは、警戒心が薄いので来客時にも自分から寄り添いにいくことも少なくありません。さらに、他の猫種よりもイタズラをする子が少ないのも特徴です。

アメリカンカール2 | Fanimal(ファニマル)

アメリカンカールにしてあげたい日頃の世話やケアとは?

アメリカンカールは短毛種と長毛種の両方が存在しているので、毛種に合わせたブラッシングをしてあげましょう。

短毛種の場合は1日に1回程度のブラッシングでOKですが、長毛種の場合は毛量も多いため、1日に2回ほどブラッシングをすることが大切です。

アメリカンカールを飼う上での注意点とは?

耳を触りすぎない

アメリカンカールは産まれてまもないときは耳がカールしていません。
耳がカールしはじめるのは、生後3~5日ほど経った頃からで、生後16週ほどで綺麗なカールが完成するといわれています。

だからこそ、生後間もないころは耳の扱いに注意が必要。飼い主さんが興味本位で触りすぎてしまうと、耳の内側にある軟骨を傷つけてしまう恐れがあるので、カールが完成するまではあまり触らないように気を付けましょうね。

「外耳炎」にかかりやすいので注意が必要

またアメリカンカールはカールした耳が特徴的な猫種だからこそ、他の猫種よりも耳が固く、「外耳炎」という病気にかかりやすいといわれています。外耳炎は、耳にかゆみが起こり、赤色や黄色の耳垢が溜まってしまう病気です。
早期発見をして、治療薬を塗れば治りは早いですが、いつまでも放置してしまうと中耳炎や内耳炎といった病気も引き起こしてしまう可能性が高いので注意が必要です。

温和なアメリカンカールを大切にしよう

アメリカンカールの平均寿命は13~16年ほどといわれており、スコティッシュホールドなどの猫種と比べると比較的長生きしてくれる猫種だといえます。

チャームポイントの猫耳は病気を引き起こしてしまう可能性もあるからこそ、慎重にお手入れをしながらアメリカンカールの個性を大切に守っていきましょうね。

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