犬は母体や胎児に異常がなければ交尾した日から57~65日目位に出産します。

出産の兆候は体温の昇降である程度は見極めることができるといわれており、55日目あたりから毎日朝、昼、夜に体温を計ります。

 

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いよいよ出産!

犬の通常体温は38度くらいですが陣痛が近くなると37度台に下がります。37度台に下がったら3~4時間おき、排尿が多くなったりお産用の箱に出たり入ったりがせわしなくなってきたら1~2時間おきに計り、37度近くまで下がったら24時間以内にいよいよ出産となります。但し、体温は個体差によって36度台に下がってから平熱まで上昇したり、37度台をキープしていてもなかなか陣痛が始まる様子がみえないこともあり、まさにネネはこのケースでした。ネネの場合一番わかりやすかったのは体温よりも、お腹の膨らみが下腹部に下がる
おしっこが出ないのに頻繁に排尿スタイルをする
お産箱への出入りがせわしなくなる
しきりに陰部を舐める
破水する
緑がかったおりものが出るなどの行動や状態の方でした。

犬の出産~お産編~1 | Fanimal(ファニマル)

 

ネネの場合

ネネは破水してから20分くらいの間に排尿スタイルを繰り返すもなかなか産まれる様子がなく、「獣医さんに連れて行った方がいいかな?」と思い始めた時に陰部から後ろ足2本と尻尾が少し見えて逆子だとわかり、いきんでもなかなか産み出せないようなので、いきみが緩んだときに指で産道の中へ1センチほど子犬を押し戻し、次のいきみに合わせてゆっくりと引っ張り出して「やった!産まれた!」と思ったらピクリとも動かず仮死状態でした。慌てて子犬の鼻から口で羊水を吸い出し、少々乱暴に強く擦って呼吸を促すこと5分、ようやく産声をあげてくれました。その後も20分に1頭ペースで無事に5頭を出産しました。

犬の出産~お産編~2 | Fanimal(ファニマル)

 

人も犬もお産は大仕事

お産は人も動物も命を生み出すため母親が命がけで挑む一世一代の大仕事、犬の出産は一般的にいわれるような安産ではありません。野生ではないペットの犬の出産は飼い主の介助が必要で帝王切開になることも少なくありません。また、ほとんどの場合が出産後の子育てにも手助けが必要です。繁殖を考える時には介助、手助け、帝王切開時の予算、子犬の里親など充分に検討してから決めることを強くおすすめします。※この記事は実体験に基づいて書かれているため、個人の感想・見解が含まれています。
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