我が家に君臨する肝っ玉母さん犬・紅さん。元繁殖犬で現在推定12歳。実は歯が一本もありません。保護犬として我が家にやってきたときにはグラグラで歯石だらけの歯が4本ほど残っていたのですが、歯周病がひどく、残念ながら獣医さんで抜くことになってしまいました。繁殖犬として生きていた間、ほとんど歯の手入れをされずにいたことが主な原因のようです。みなさんはわんこの歯の手入れちゃんとしていますか?というわけで今日は「無麻酔歯石取りカフェ・Solari」で歯のお手入れの大切さについてお話を伺ってきました。

ワンだろう 事典無麻酔歯石取り1 | Fanimal(ファニマル)

【犬の歯のお手入れの重要性】

ペットの犬には歯のお手入れが必要なのでしょうか。犬も人間と同じで歯を使っている限り、どうしても歯石がついてしまいます。大きな歯で隙間がある大型犬よりも、小さな歯が密集している小型犬の方が歯石が付きやすい傾向にあるそうです。では、歯石を取らずに放置しておくとどのようなことになるのでしょうか。手入れをしないでいるとどんなことが起きてしまうのでしょうか。まずは、人間と同じく歯肉炎をおこして、歯茎が赤く腫れてしまいます。この状態が進行すると歯周病になり、歯茎や骨に炎症が起き、ものを噛む時に痛みが出てきます。また、口臭もきつくなってきます。さらに進むと歯茎や骨が溶けて頬に穴が開いてしまったり、内臓の病気を引き起こす原因になったりします。紅さんのような元繁殖犬などは、保護された時にはすでにかなり進んだ歯周病であることが多いようです。
今までで一番ひどかった子は、歯そのものよりも周りについた歯石の方が分厚くなっていて、頬の一部が壊死して穴が開いていたのだそうです。ここまで酷くなってしまった場合は、歯石取りはできないため動物病院での治療が必要となります。

【無麻酔歯石取りとは?】

文字通り、麻酔を使わずに歯石を取ることです。「いやいや、うちの子歯ブラシ見ただけで逃げ出します」「口周りを触るだけで大暴れしちゃうんです」とおっしゃる方も多いはず。どうやって犬の口を開けさせて、歯石を取るのでしょうか。実は犬はわがまま。飼い主さんには「嫌なことは嫌!」と自己主張をするそうです。ところが、歯石取りの部屋に入って知らない人と知らない場所に2人(1人と1匹)になると、とりあえずおとなしくしておこう、という気持ちになってしまうのだとか。また、歯石取りが始まる前に犬のリラックスできるマッサージを施して、犬の緊張をほぐしてからスタートするので、飼い主さんが心配するほどのことはなかったということが多いそうです。

こんな道具を使います。

ただ、まれに口の周りを絶対に触らせてくれないような子の場合は、飼い主さんにお願いして、少し時間をかけて口の中に飼い主さんが指を入れられるように練習してから、歯石取りに来てもらうのだそうです。

Solariさんはカフェスペースもあり、飼い主さんにもリラックスしてお待ち頂けるのが魅力です。遠方からお友達同士でやって来て、ランチを楽しみながら歯石取りを待っている方たちもいらっしゃいます。ワンちゃん用のメニューもあるので、歯石取りのご褒美に 食べているワンちゃんも!

【無麻酔歯石取りのメリットは?】

無麻酔で歯石を取る方法はわかりました。では、そのメリットはどんな点でしょうか?まず高齢、肥満、持病があるなどの麻酔を使えない犬にも施術が可能であるという点です。人間は歯の治療で全身麻酔をすることはほとんどありませんが、犬の場合は全身麻酔になってしまいます。そのため健康リスクのある犬は麻酔を使えず、歯石を取ることが難しくなってしまうのです。また、麻酔を使用しないのでコストが下がるという点もあげられます。

【家でできる歯のお手入れ】

歯石取りは半年~1年に1度は行いたいものですが、自宅ではどんな手入れができるのでしょうか。まずは犬用歯ブラシで歯と歯の隙間から掻き出すように磨くのがよいそうです。ここで注意したいのは、ごしごしと磨かないこと。ついつい「きれいにしなくちゃ!」と力を入れてしまう飼い主さんが多いようです。中には「磨くと血が出る」と言ってこられる方もいらっしゃるとか。力を入れすぎると犬も歯磨きを嫌がってしまいます。「優しく」が基本です。また、歯磨きを嫌がる子には歯磨きシート、歯磨きガム、歯磨きロープも有効です。歯磨きガムは丸飲みしないように、先を飼い主さんが持って、遊ばせながら何度も噛ませるようにすると効果的です。

【犬の健康のために】

紅さんを見ていると、歯があったらな、と思うことがあります。一つは舌が出たままになってしまうこと。見た目についてはともかく、干からび、傷ついてしまうことがあるのです。長年舌が出たままになっていたため、舌が片側にしか動かないので、水を飲むのも不自由です。また、ドッグフードはなるべく小粒のものを選んではいますが丸飲みし、硬いおやつをかじることもできません。おもちゃも形状によってはくわえることさえできません。紅さんのように手遅れになってしまう前に、歯のお手入れをしっかりとして、たくさんの犬達にいつまでも健康でいて欲しいなと思っています。

取材・撮影協力 solari カフェと犬の無麻酔歯石取り(千葉市美浜区)
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