犬の代表的な病気である、フィラリア症。犬糸状虫症とも呼ばれることから、猫には無縁の病気のように感じますが、実は猫も罹ってしまう病気なのです!猫ではまれな病気ですが、フィラリアが心臓に寄生すると突然死する可能性もある恐ろしい病気です。しかし、この病気は予防することができます!大切な猫ちゃんをフィラリア症から守ってあげましょう。

猫のフィラリア症1 | Fanimal(ファニマル)

【 1.フィラリア症とは?】

フィラリアとは本来、イヌ科の動物の体内に住み着く乳白色の細長いそうめん状の線虫です。幼虫は約0.2~0.3㎜と小さいですが、成虫になると約30㎝まで大きくなります。そもそもフィラリアはどこからやってくるのかご存じですか?原因は、蚊です。蚊が猫を吸血するときに、蚊の体内にいたフィラリアが猫の体内に入ってしまうことから感染します。猫の体内に入ったフィラリアは数ヶ月間かけて成長し、最終的に成虫となり心臓(肺動脈)に寄生します。しかし、猫の場合は心臓にたどり着く前にフィラリア自体が死んでしまうことが多く、心臓に寄生したとしても1~2匹と言われています。

猫のフィラリア症2 | Fanimal(ファニマル)

【 2.犬より深刻?!症状について】

犬に比べて心臓に寄生する可能性も、成虫数も少ない猫のフィラリア症。感染しても多くの場合、無症状でフィラリア症特有の症状は少ないです。症状があっても、咳・食欲不振・嘔吐・元気がなくなるなど他の病気との区別がしにくいのです。しかし、突然、極度の脱力状態・意識障害を起こし、突然死することもあります。理由は、猫の心臓は犬よりも小さく、フィラリアが心臓に1匹寄生するだけでとても大きな負担となるためです。また猫は体の中に入ってきたフィラリアに対して免疫反応が強く出るので少数寄生しただけで強烈な症状を引き起こすことがあるからです。たった1匹の寄生が生死に係わるのです。
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【 3.発見は難しい…診断方法について】

犬のフィラリア症は血液の中にたくさん寄生していることが多いため、血液検査をすれば高確率でフィラリア寄生を確認することができます。(1滴の血液を顕微鏡で覗くとフィラリアがうじゃうじゃ見えることもあります。)しかし、猫には寄生している虫体数が少ないので確定診断は難しく、血液検査と併せて超音波検査・レントゲン検査を行い確認します。症状や飼育環境も大事な診断要素となるので、細かく獣医師に伝えましょう。
猫のフィラリア症3 | Fanimal(ファニマル)

【 4.駆虫は困難。治療法ついて】

犬のフィラリア症の治療は駆虫薬により虫体を死滅させる方法がほとんどですが、心臓に寄生している場合、外科手術によりフィラリアを取り除くこともあります。しかし、猫のフィラリア症は駆虫薬に対するアレルギー反応が強く出てしまう可能性があるため、自然とフィラリアが死滅するまでの約2~3年間はフィラリア症による症状を抑えるためにステロイド剤や気管支拡張剤などを投与し対症療法を行います。場合によっては駆虫薬の投与や手術をすることもあるようですが、いずれの方法も猫の体にとって大きな負担となるため危険性もかなり高いです。

【 5.一番大事!予防をしっかりと!】

犬同様、予防薬を投与することでフィラリア症から守ることができます。予防を始める前にはすでに感染していないか検査をし、陰性であれば予防を開始できます。猫の予防薬は、猫が舐めない場所(首元~肩甲骨のあたり)の毛をかき分け、薬を垂らすように付けるスポットタイプが一般的です。この予防薬はノミ・ダニにも効果があるのでフィラリア予防と併せてノミ・ダニ予防もできるところが嬉しい点です。塗布後、最低2時間は効果が薄れてしまうためシャンプーは避けましょう。フィラリアの予防期間は、蚊が出現した1ヶ月後から蚊が出現しなくなった1ヶ月後までです(地域によって多少差がありますが大体4月~12月頃まで)。薬の効果は1ヶ月間ですので毎月の投与が必要となります。

【猫も警戒!フィラリア症!】

猫には関係ないと思われがちなフィラリア症。罹ってしまうと治療は難しく、命にも係わる恐ろしい病気です。家の中で飼っていたとしても蚊に刺される可能性は十分あります。大切な猫ちゃんを苦しませない為にも予防薬によりしっかり守ってあげましょう。

猫のフィラリア症4 | Fanimal(ファニマル)

 

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