
猫の歯~生え変わり、口臭、餌、病気、予防について知ろう
●猫の歯のアレコレ
猫の歯は、生後3週間くらいから乳歯が生え始め、生後2か月くらいで生えそろいます。
乳歯は全部で26本。
その乳歯は生後3~7か月くらいで生え変わります。
永久歯は乳歯にはなかった「後臼歯」が加わり、全部で30本になります。
◎生え変わる時期
歯が抜ける時期には歯茎が痒くなるせいか、おもちゃや飼い主さんの手などをよく噛むことがあるそうです。
また、乳歯と永久歯の間に食べ物のカスがたまりやすくなるので、口臭が気になることもあります。これは永久歯に生え変わることで次第に解消されます。
我が家のむぎも、歯の生え変わりの時期に口臭が気になりました。これは永久歯に生え変わってから気にならなくなりました。
トムはこのようなことはありませんでした。

◎餌は変えるべきか
◎残存乳歯に注意
うちの子達は、避妊去勢手術の前の検診の際に、もし手術当日に残存乳歯が残っていたら避妊去勢手術の際に抜くことになりますがよろしいですか。との説明がありました。(手術の際に全身麻酔をするので、歯を抜くための手術を別日に設けずに済むため)
幸い、2匹とも手術当日までに乳歯は全部抜けて永久歯に生え変わっていたので、抜歯はしなくてすみました。
では、次に猫の歯の病気についてです。
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●歯の病気
猫は人間のように虫歯になることはほぼないと言われています。食べかすや歯垢がつきにくい構造だからです。それでは他に歯の病気にかかることがあるのか調べてみました。

◎歯肉炎
◎歯周炎
歯肉炎が深くまで浸食した状態。
口臭がきつくなることがあります。また、歯茎から出血することもあるそうです。
歯周炎にかかったら痛みを感じるため、ドライフードを食べることを嫌がったり、しきりに口の周りを気にする仕草をみせる子もいるとのことです。
◎歯槽膿漏
以上の歯の病気を起こす原因は、口の中で繁殖する細菌だと言われています。
この菌が口の中で食べ物を栄養としてどんどん繁殖し、歯垢を作ります。
そして歯垢に潜む最近が出す毒素が原因となって炎症が歯肉に炎症を起こし歯周炎が進行していってしまいます。
これをそのままにしてしまうと歯垢は固い歯石となってしまいます。
猫は年齢が上がるとともに歯石が付着する確率が増加していくと言われています。
歯石がついてしまった場合は、全身麻酔をかけて取り除く手術をすることになります。
歯周ポケットの洗浄をし、再び歯石ができにくいように歯の表面にコーティングをして滑らかにします。炎症を抑えるための薬や抗生物質が投与される場合もあるということです。
また、手術の際にぐらついた歯があったら抜歯することもあるそうです。
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●予防法
その時に動物病院の先生に教えていただいたことをお話します。猫は口元を触られるのを嫌がるので最初は口元を触るのに慣れさせます。
次の段階は市販の歯磨きシートやガーゼを指に巻きつけて液体状の猫が大好きなおやつを少しだけガーゼの表面につけて舐めさせます。
それを繰り返し、次はおやつをガーゼの表面ではなく指に直接つけてその上からガーゼを巻きます。おやつの匂いをさせてガーゼの指で口を開けさせて歯に触ります。
匂いにつられて口を開けたところで歯の表面をさっと拭きます。この調子でガーゼでの歯磨きを続け、出来るなら猫用の歯ブラシで歯を磨けるようにします。
歯磨きの後に大好きなおやつをあげるというルールにすると、歯磨きは嫌だけどおやつのために頑張ろうというようになる場合もあるそうです。
歯磨きは段階を踏んで、猫がどうしても嫌がるなら無理にはやらないようにします。どうしても嫌がってさせてくれない場合は、歯石予防効果があるおやつなどを与えて気長に焦らないでやっていくのがいい。とのことでした。
また、ウエットタイプの餌は歯垢がつきやすいのでウエットタイプだけでなくドライタイプの餌をあげるといいそうです。
しかし、我が家は嫌がって前進せず・・・。じっくり取り組んでいこうと思っています。


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