「腎不全で死亡する猫は多い」

そんな話を、よく耳にします。
でも実は、犬にとっても、腎臓病は死因の上位に入るほどメジャーな病気。
同居犬のコーギーも、2歳の時に先天性の「慢性腎不全」であると診断されました。

犬の慢性腎不全1 | Fanimal(ファニマル)

 

腎臓病は、“不治の病”です。
腎臓は、一度その機能を失ってしまうと、二度と元通りにはなりません。
あとは、できるだけ残っている機能を失わないように努力するだけ。

そんな大切な臓器だから、すべての飼い主さんに、腎臓のことについて知っておいてほしいと思います。

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腎不全とは

腎臓は、体に有害な物質を“ろ過”して、体外に排出させる役割をもつ大切な臓器。
腎不全とは、腎臓がその機能の多くを失って、毒素が体内に蓄積されてしまうという病気です。腎不全には、「急性腎不全」と「慢性腎不全」の2種類があります。急性腎不全とはその名の通り、ある日突然、腎臓が機能不全におちいってしまうもの。
原因としては、食中毒や化学物質の影響などがあげられます。それとは逆に、慢性腎不全は、ゆっくりと時間をかけて、腎臓がその機能を失っていくという病気。腎臓の約70~75%の細胞が失われた時点で、慢性腎不全が始まったとみなされます。そして、その時点に至るまで、はっきりと目に見えてわかる症状が現れないのが慢性腎不全の特徴。定期的に血液検査などを受けていなければ、長い間気づくことはなく、見つかった時にはかなり病気が進行しているという大変怖い病気なのです。 

慢性腎不全の原因と症状

慢性腎不全の原因は、本当にさまざまです。
なぜ慢性腎不全になってしまったか、獣医さんでも特定できないことが多いといわれています。一般的な原因としては、老化や他の病気(糖尿病、ガンなど)の影響があげられます。また、塩分が多い食事や、腎臓が分解しにくい“リン”を多く含んだ食事も、犬の腎臓にとって大きな負担。人間と同じように、「かたよった食生活」は腎臓に多大な影響を与えてしまうのです。腎臓の機能低下にともなって、水を飲む量やオシッコの量が増えるといった初期症状が現れます。また、オシッコの色が薄くなったり、匂いが気にならなくなったりもします。これらは、腎臓のろ過機能が正常に働かなってきている証拠。また、

  • 食欲がなくなる
  • 便秘になる
  • 口臭がきつくなる
  • 疲れやすくなる

といった症状も見られます。

健康なときの愛犬の状態をしっかりと観察しておいて、ささいな変化も見逃さないことが大切です。

 

犬の慢性腎不全2 | Fanimal(ファニマル)

 

慢性腎不全の治療と予防

一旦失われた腎臓の機能は、元には戻りません。
そのため、腎臓を完治に向かわせる治療ではなく、できるだけ残りの機能を失わないようにする治療を進めていくことになります。病気の進行具合によっては、皮下輸血療法などの薬物治療も行ったり、うちの子の場合であれば、血管を広げて血流を良くするお薬を毎日飲んだりしていますが、もっとも大事なのは、タンパク質やリンの摂取を制限する「食事療法」です。多くの場合、獣医さんから「腎臓病用のドッグフードだけを与えるように」と指示されることでしょう。ただ、それまで肉や野菜など、おいしいものをたくさん食べてきたワンちゃんの場合、療法食に変えた途端、食べてくれなくなってしまうことも。病気が進んで食欲がなくなっているワンちゃんなら、なおさらです。幸いにもうちの子は、療法食でもモリモリ食べてくれていますが、食べてくれないワンちゃんの場合は、色々な種類の療法食を試してみたり、ローテーションしてみたりと、試行錯誤が必要になってきます。最近では、血液の循環を向上させるサプリメントも多く販売されているため、上手に活用して腎臓の機能を助けてあげるのもオススメです。
慢性腎不全の一番の予防法は、腎臓に負担をかけないような食事を与えてあげること。
原材料にこだわって、栄養価がしっかり計算されている良質なドッグフードを選んであげてください。また、塩分が多く、添加物も多く含まれる人間用の加工品は、犬にとって「百害あって一利なし」。愛らしい表情でおねだりされると、「少しぐらいなら…」とあげてしまいたくなる気持ちは、痛いほどわかります。だけど、愛犬のことを思うなら、そこはぐっと我慢です。また、日々の体調管理や定期的な健康診断によって、ささいな変化も決して見逃さないこと。
もし慢性腎不全になってしまったとしても、早期に発見できれば、進行を食い止めながら、十分に長生きすることも可能です。遺伝性であれば、飼い主さんがいくら努力しても防ぐことはできませんが、‪後天性の腎不全には絶対にならないように気をつけてあげてください。もし腎不全になってしまっても、1日でも早く見つけてあげてほしいと、心から願っています。

 

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