元気がないし食欲もない、心配で頭を撫でてみたら何となく熱い?!という経験はありませんか?
 
犬も体調を崩して発熱することがあります。
犬の発熱について原因や対処法等、高熱から病気が発覚した経験があるミルク(ミニチュアダックス)をモデルにお話します。
 

犬の発熱1 | Fanimal(ファニマル)

 

犬の平熱と発熱

何度くらいが平熱?

大型犬の平熱は37.5度~38.5度前後。小型犬は38.3度~39.2度前後といわれています。
 
しかしこれはあくまでも一般的な平均であって、犬種や年齢によって違いがあるとされています。
 
例えばミルク(ミニチュアダックス)の6歳現在の平熱は38.4度ですが、生後6ヶ月までは39.0度、3歳では38.7度でした。
 
(産まれてから、もしくは迎えてから毎日測定して年単位で平均値を出しています)
我が家の他のダックス達も大体同じです。
 

犬の発熱2 | Fanimal(ファニマル)

 

何度から発熱?

1歳以上(小型成犬)の検温で39.2度以上であれば発熱とみて良いと思います。
 
発熱の症状は、元気が無い、ふらつき、食欲がない、寝てばかりいる、嘔吐、下痢等がみられることがあります。
 

病気を疑うのはどんな場合?

この中で嘔吐や下痢を伴う時は脱水する恐れがあるのでこまめに水分を補給し、できるだけ早く動物病院で受診して下さい。
 
目立った症状がみられなくても、発熱の原因をちゃんと特定して治療するために必ず獣医さんに診てもらって下さい。

 
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犬の熱の計り方

どこで計る?

体温計で安静時の直腸温度を計ります。
(体温計は人用のものでデジタルでも水銀計でも大丈夫です。)
 
滑りやすくするために体温計の先にオリーブオイル等を塗り、尻尾を持ち上げて肛門から2.5センチ程差し込んで体温を計ります。
 
犬が嫌がって暴れたら一旦計るのをやめて気分転換させ、その後に優しく体を撫でたりしてリラックスさせてから再チャレンジすると上手くいくことがあります。
 
どうしても嫌がるようなら脇の下や太ももの付け根内側に体温計を挟んで計測できますが、この場合は計った体温+5℃くらいを目安にして下さい。
 
ちなみにミルクは体温計に噛み付こうとするので、脇でがっちり体を押さえつけて戦いながら直腸検温しています。
 

犬の発熱3 | Fanimal(ファニマル)

 

犬の発熱の原因と病気

発熱の原因は大まかに4つ考えられ、それぞれの原因に潜む病気も多々あります。

 

原因1)細菌感染の疑い

胃腸炎・膀胱炎・子宮蓄膿症・傷の化膿・カンピロバクター腸炎など

 

原因2)ウィルス感染の疑い

ケンネルコフ・コロナ・パルボなど
(様々なウィルス感染による内臓の炎症の疑い)気管支炎・肺炎・胃腸炎・前立腺膿瘍・肝炎・膵炎など※ミルクが40.0度の高熱を出した時はウィルス性膵炎でした。
 
嘔吐、下痢、食欲無しの症状を伴ったのですぐに動物病院を受診、その時点から10日間も入院となりました。
 
膵炎は何度でも再発する恐れがある病気なので、食事をコントロールして気を付けています。

 

原因3)寄生虫の疑い

犬の寄生虫症はおよそ11種類あり、発熱を伴う症状を引き起こすものは主にバベシア症・コクシジウム症・クリプトスポリジウム症が挙げられます。
 
ほとんどの寄生虫症の症状に腸炎や下痢がみられるので、主なものでなくても発熱する可能性はあります。

 

原因4)熱中症・熱射病の疑い

これは極端な例ですが、真夏の暑い時間帯に焼け付くアスファルトの上を歩いた、灼熱の砂浜を散歩した等、外的要因で体温の熱発散が追いつかず高熱が出ます。
 
ここに挙げたものは主に考えられるもので、他にもたくさんの病気があります。
 
少し熱っぽくてもすぐに下がる時もあり、その後発熱しないようなら特に心配しなくても大丈夫ですが、何らかの症状を伴う発熱がみられたら動物病院で受診するのが最善です。

 
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発熱した時の対処法

すぐに病院に行けない時

愛犬の発熱を察知しても、何かしらの都合ですぐに動物病院へ行けない、ということもあると思います。
 
熱が高い場合は、病院に行くまでの間に高熱に至らないよう「冷やす」応急処置を施しておきます。
 

犬の発熱4 | Fanimal(ファニマル)

我が家で熱冷ましに使う道具はアイスノン・ペットボトルに水を入れて凍らせたもの・タオル、この3つです。

冷凍庫で凍らせたアイスノンやペットボトルをタオルで包んで使用します。
アイスノンは胸からお腹にかけて冷やす、ペットボトルは脚の間に挟んで冷やす、熱が高い時は両方使用して熱冷ましします。
※私達ができる応急処置は「熱を下げる」のではなく「体を冷やす」というものです。

犬の発熱5| Fanimal(ファニマル)

 

犬の発熱6 | Fanimal(ファニマル)

 
熱が出る=免疫システムが体内の細菌やウィルスと戦っている状態なので、熱を無理に下げると免疫システムが弱体してそれらを抑える力が弱まる、ということになります。
 
獣医さんは抗生物質等を使って発熱の原因となっている細菌や炎症を抑える処置を施し、原因が治まった結果として熱が下がりますが、私達ができる応急処置は単純に「体を冷やす」というもので、原因そのものに働きかける処置ではないことを念頭に置いて実施して下さい。

 

熱中症が疑われる場合

応急処置の熱冷ましはあくまでもそれ以上の高熱に至らないように体を冷やす処置です。
 
しかし、熱中症等の外的要因による高熱は一刻も早く熱を下げることが大前提となります。
 
この場合は20度くらいの水風呂に浸す、脇、腹、後ろ足の両内側にアイスノンや氷のう等を用いてできるだけ体を冷やす応急処置を施し、できる限り早急に動物病院を受診して下さい。発熱は体内で何らかの異変が生じているサインです。
 
その小さなサインを見逃さないよう、愛犬の検温を一日の日課に取り入れてみてはいかがでしょうか。

 
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