初めて猫をおうちに迎えたい方の中には、ツンデレな性格よりもスキンシップが取りやすい子がいいと思っている人もいるのでは?
そんな方におすすめなのが、ミャンマーで誕生した「バーミーズ」という猫種です。そこで今回はバーミーズの歴史や特徴・飼い方のコツなどを分かりやすくご説明していきますので、ぜひこれを機に詳しくなってみましょう。 

バーミーズの歴史とは?

バーミーズの起源は1930年頃で、人の手が加えられず、自然に発生した猫種です。
その頃、ビルマ(現在のミャンマー)の寺院にはがっちりとした骨格を持つ猫が見られていました。
この猫はクルミ色の被毛と茶色いポイント模様を持っていたため、周囲の人々は色が濃いシャムだと思っていたそうです。しかし、ジョセフ・G・トンプソン博士だけはシャム説を疑わしく思い、自分の家に連れ帰ることにしました。
そして、この珍しい被毛を持った猫とシールポイントを持つシャムを交配させることで、バーミーズを開発したのです。バーミーズは1936年にCFAに公認されましたが、シャムとの交配による遺伝性疾患が多く見られたため、1947年に一度公認が取り消しになりました。
しかし、その後はブリーダーたちの努力によって育種が進められ、1965年に再公認されたという歴史も持っています。 

そんなバーミーズはアメリカとヨーロッパで開発された子ではボディタイプが違うため、後に「アメリカンバーミーズ」と「ヨーロピアン・バーミーズ」という呼ばれ方で分けられるようになりました。
アメリカンバーミーズは1944年に別の猫種としての登録もされています。

 

バーミーズの特徴とは?

バーミーズは目が離れ気味についており、カラーはゴールドのみとされています。
特徴的な丸い頭は、どの角度から見ても平らな部分がありません。また、体型はコンパクトですが、抱いたときにずっしりとした重みを感じるのも特徴です。
ボディタイプもアメリカンバーミーズの場合はコビータイプで、ヨーロピアン・バーミーズはセミフォーリンタイプであることが条件とされています。そして、昔はセーブルというダークブラウンのようなカラーが人気を博していましたが、ホワイト以外のすべての被毛カラーは現れます。

どちらのバーミーズも背中より、お腹周りのほうが明るめの色味をしているのもポイントです。ちなみにバーミーズはアンダーコートを持っていないシングルコートの猫種で、その被毛はまるでサテンのような触り心地だともいわれています。

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バーミーズの性格とは?

バーミーズは運動量が多く、遊び好きな性格で飼い主さんと一緒に遊ぶことも好みます。
さらに、陽気な性格をしているため、人見知りをしない子が多いのも特徴のひとつです。
来客にも懐きやすく、自分から近づいていくこともあります。
そして、鳴き声が小さい猫種なので、マンションなどの集合住宅でも飼いやすいでしょう。

 

バーミーズに日頃からしてあげたいお世話やケアとは?

バーミーズは抜け毛の原因になるアンダーコートを持っていないため、シャンプーなどはしなくてもOK。
短毛種なので、ブラッシングは1日1回程度で十分です。しかし、活発な性格で運動量が多いため、カロリー消費が激しい傾向もあります。
成長期は高カロリー、高タンパク質な食事で健康な体を作っていきましょう。

 

バーミーズを飼うときの注意点とは?

バーミーズはシャムの血を受け継いでいるため、シャムに起こりやすい遺伝性の疾患が発症することもあります。中でも、目の神経や網膜が圧迫され、失明してしまうことがある「緑内障」や目の周りに涙が溢れてしまう「流涙炎」は起きやすいとされているので注意が必要です。また、バーミーズは他の猫種よりも遺伝的に、腎臓病や猫伝染性腹膜炎(FIP)を引き起こしやすいともいわれています。腎臓病は普段から水をこまめに飲ませることで予防ができますが、猫伝染性腹膜炎ははっきりとした原因がまだ分かっていないため、予防法や有効な治療法がない恐ろしい病気です。愛猫の命を守るためには、ささいな異変を感じたらすぐに病院へ連れて行くようにしましょうね。

バーミーズ2 | Fanimal(ファニマル)

 

バーミーズとは遊びでコミュニケーション取ろう

活発なバーミーズと信頼関係を深めるためには、一緒に遊ぶことでコミュニケーションを図っていくのがおすすめです。
また、バーミーズは被毛に健康状態が現れやすい猫種でもあります。
そのため、毛ヅヤがなくなったり、手触りが悪くなったりしたときは体調をチェックしてあげましょうね。

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