捨て猫を保護 仔猫から育てる

捨て猫の声

春になると子猫を拾ったという声をよく聞くようになります。

 

「早朝の散歩中に公園で見つけた」
「用水路に落ちて鳴いている子がいた」
「丈の低い木々の茂みや物置、室外機の裏で声を上げていた」

 

猫は1月~3月くらいに発情期を迎えます。
妊娠期間は2か月ほどなので春に産まれる猫が多いのです。

 

産まれる仔猫が多いと悲しいことに捨てられる猫も多くなります。
うちの猫も外で保護をした猫です。

 

住宅街の道路のど真ん中に4兄弟で蹲っていた内の1匹――逃げ遅れてしまった仔猫をそのままでは危ないため保護した、というのが我が家の場合の出会いでした。

 

名前は琥珀(こはく)、現在推定8カ月の男の子です。私と琥珀の体験をもとに、この時期に突然仔猫を外で見かけた、拾った皆さまのお役に立てばと思い今回筆を取らせて頂きました。

 

仔猫を保護してはいけない場合もあります。

ちなみに、明らかに段ボール箱などに入れられている仔猫たちの場合は捨て猫と判断できますのですぐに拾っても大丈夫です。

 

木々の茂みや物置・室外機などの裏に居たという場合は、母猫が一時的に離れている(餌を取りに行っている、住処を移動中で仔猫を1匹ずつ運んでいる途中…などの)場合も考えられますので、すぐに保護せず、少しの間様子見して、母猫が戻ってくる様子がなければ保護するようにしてください。

 

POINTを7つに分けて解説します。

POINT① 仔猫にはなによりも保湿と保温、そして病院へ

仔猫を拾ったら、まずは保温してあげてください。
猫そのものが寒さに弱いということもありますが、仔猫は体温調整が苦手です。

 

湯たんぽ――なければ、お湯を入れたペットボトルをタオルなどで包み、段ボール箱などに仔猫と共に入れてあげましょう。

 

また、先住猫がいる場合は、拾った仔猫を隔離してください。先住猫にストレスを与えないことも大事です。
隔離をしないと先住猫が仔猫に攻撃してしまうこともあります。

 

拾った仔猫はどんな病気を持っているか分かりませんので、双方に危険です。分かるまでは接触させないのが一番です。

 

動物病院を早めに受診しましょう。獣医師ならば仔猫の状態を見て、生後どのくらいか、性別などを判断し病気がある場合は適切な治療してくれます。

捨て猫は、風邪ひきか鼻気管支炎を患っていることが多いです。またノミのいることも多いので体力的に大丈夫であれば駆除します。

 

ノミを媒介にして寄生する猫条虫がいる場合も多いので検便をし、それも駆除が必要となることがあります。
更に、猫免疫不全ウイルス、猫白血病ウイルス、猫伝染性腹膜炎の検査をしておくと良いでしょう。

 

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POINT② 生後間もない仔猫に適切なごはん

ミルクもしくはフードを与えましょう。離乳前なら哺乳瓶と猫用ミルクの用意が必要です。
ミルクは猫用以外のものは代用できません。

 

人間用の牛乳は乳糖成分を含むため、分解できない猫にとってはもっての外です。
生後1か月くらいまではミルクをあげてください。

 

仔猫が生後1週間から10日ほどであれば、1日4回の授乳が必要です。量についてはメーカーごとに異なるため、パッケージを確認しましょう。

 

始めのうちは上手く吸い付けないこともあります。その場合は針のない注射器やスポイトでの与え方もありますので、獣医師に相談すると良いでしょう。

 

離乳していれば、ウェットフードやドライフードをふやかしたものを与えてください。

 

POINT③ 離乳時期の仔猫に適切なごはん

生後1か月くらいになれば離乳前であった仔猫も離乳時期に差し掛かります。

 

離乳食も市販されていますが、離乳食を食べる時期は短期間のため使い切れないこともありますので、ウェットフードをミルクでのばして与えるでも良いでしょう。

 

またこの時期はまだ固形のモノでは下痢をしてしまう恐れがあります。ミルクを補助で与えつつ、便の様子を見て、切り替えていきましょう。

 

POINT④ 仔猫の排泄

離乳前の仔猫は排泄も自分では出来ません。本来、生まれたての小さな仔猫は母猫に舐めて貰い、その刺激で排泄するものです。

 

ティシューペーパーやコットンなどを人肌のお湯で濡らし、仔猫のお尻に充てて軽くトントンと刺激を与えたり、さするように動かしたりすると、排泄します。

 

3週間くらいからはトイレの代用として平たいプラスチックトレーなどにペットシーツを敷き、その上に猫砂を入れて、トイレを用意しましょう。

 

POINT⑤ 仔猫からのしつけ

早くに親兄弟と離れてしまうと、遊びの中で覚える噛む力などが分からず育ってしまう場合があります。

 

猫の遊びは狩猟本能を満たしてやるものが多いため、遊びに夢中になって手先、足先を噛んでしまうこともありますが、噛まれたからといって体罰はいけません。

 

噛まれた場合は、すぐに遊びを止め、他の部屋に行くなど無視するようにしましょう。繰り返すことで次第に噛むことはいけないことだと覚えてくれます。

 

猫のしつけ

 

捨て猫2 | Fanimal(ファニマル)

 
 

POINT⑥ 仔猫とおもちゃ

また、留守をさせるとき、部屋を自由にさせる場合は落下物や紐状のオモチャが出しっ放しにしないようにしましょう。
落下し破損したもので怪我してしまう恐れがあります。

紐状のオモチャは誤飲し腸閉塞などを起こす原因となりうる場合もあります。

 

POINT⑦ 仔猫のうちからケージを

小さいうちからケージに慣れさせておけば、留守中はケージに入っておいてもらうことも出来ます。

 

このとき、ケージは2段、3段などの上下運動が出来るものにしましょう。
爪とぎも小さなうちから研げる場所(爪とぎ器、タワーの柱部分など)を用意しておけば、壁紙や家具などでガリガリしちゃうことも防ぐことが出来るでしょう。

 

猫は高いところから、辺りの様子を観察することを好みます。また平面だけでなく上下運動も健康のためには欠かせないものです。
キャットタワーなどを用意してあげましょう。

 

初めて仔猫を飼うとなると、何かと入り用で、暫くの間は手もかかりますが、その先には楽しい猫との暮らしが待っていますよ。

 

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