
猫白血病の子と暮らす 前編 ~症状・感染経路~-ニャンだこれ?事典
公開日:2017/04/16
最終更新日:2017/07/03
一緒に暮らしているキジトラちゃん2匹 特発性膀胱炎、猫エイズ、猫白血病を患い中
猫の祖先であるリビアヤマネコの柄をしっかり守り受け継いだのがキジトラ猫です。
4000年前にはこのキジトラ模様のリビアヤマネコしかいなかった・・・と想像するとなんだか壮大なロマンを感じてしまいます。もちろん原種の野性味あふれる性格やそして原種ゆえに絶対に病気にも強いはずだと思いきや・・・・。先にやってきたキジトラ雄推定2歳前後名前はドラちゃん。
現在 特発性膀胱炎で治療中。次にやってきたキジトラ雄推定4歳前後名前はナツメくん。
猫エイズ(link:猫エイズ記事)と白血病のダブルキャリア(感染のみで発症は現在のところはしておりません)
リビアヤマネコの血を引く君たち、強いんじゃないの?
大丈夫だよね。確かに強い!病気に心が負けてないものね♪
今回は「白血病」を取り上げ私が勉強・理解したことを記させて頂きたいと思います。
【猫白血病ってどんな病気?】
猫エイズと同様に感染は猫から猫へのウィルス感染のみで、人にも他の動物にも感染することはありません。そして少しややこしいのですが「猫白血病に感染した」と「猫白血病が発症した」とはまったく別物です。検査の結果たとえ「陽性」であっても「発症」していなければ単に「白血病ウィルスを体内に保有している」だけです。そうは言っても免疫力は元気な猫とは違い低下気味なのは否めません。
風邪をひきやすいとか口内炎になりやすいとか・・・。
そういう場合は基本的には白血病の治療ではなく、個別の症状に対しての治療に専念します。ウチのナツメくんも保護された際、血液検査で白血病も猫エイズも陽性という最悪の結果でした。
しかし「発症」はしておらず 元気にムッチリ体系で生活を送っております。

【感染経路】
<垂直感染>
ほとんどが流産・死産・まれに生まれても子猫のうちに死んでしまうそうです。
<接触感染>
猫同士のケンカによる感染率は非常に高いので注意が必要です。多頭飼いの場合はトイレ・ご飯の器・水のみ場などを分ける配慮も必要かと思われます。ナツメが我が家にやって来た時、背中とお尻付近が治りかけのカサブタ状態でした。
きっと白血病に感染している猫とのケンカで咬まれ傷を負いそしてナツメも感染したのだと思われます。
【白血病が発症した時の症状】
<急性期 発症した際の初期症状>
・下痢はしていないか
・痩せてきてはいないか
・貧血を起こしてはいないか(鼻の頭や歯茎が白くなっていれば危険です 直ちに病院へ)
・鼻水は出ていないか
・口内炎でカリカリご飯を食べにくそうにしてはいないか
・熱はないか
・脱水症状をおこしていないか上記の症状が“急性期”と呼ばれる初期の症状です感染した猫のうち約三分の一は発症しますが、発症しない猫は生涯なにも症状の出ない猫もいるそうです。
その明暗は猫の年齢に関係していると言われております。生まれたての猫はほぼ100パーセント亡くなります。
3ヶ月前後で感染した場合は約50パーセント助かりません。
1歳を過ぎた猫が感染した場合は死亡率が10パーセントまで低くなります。ある程度成長した猫たちは自力でウィルスを跳ね除ける抵抗力を持っているのですね。

<持続感染期 本格的発症>
持続感染になってから再びウィルスが活性化すると、・悪性リンパ腫(癌)
・リンパ球性白血病
・腎不全
・重度の口内炎
・白血球減少症、
・再生不良性貧血といった病気を発症します(恐ろしい病気ばかりです)調べるに連れて私の心も重くやるせない気持ちになってきます。
ふと視線を感じて振り向いたら・・・
私がこうしてパソコンに向っている姿をナツメくんは金網越からつぶらな瞳で見守ってくれてました。野良猫から家猫になった子たちの一番の変化はなんと言っても「瞳」に現れますよね。
来た当初は眼光鋭い凶暴そうな瞳だったけど今じゃもうデレッデレの可愛い瞳♪「ずーーっと見てたの?ありがとね♪ナツメの事を書いてるんだよ。誰かのお役に立つと嬉しいよねぇ」
猫白血病の子と暮らす 後編 ~治療・予防・ナツメとドラ~-ニャンだこれ?事典へ続く
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