生きている以上は人も動物も歳を重ねて老いていきます。
愛犬が年老いて寝たきりになってしまうと、飼主は介護をする上で様々な問題に直面していきます。

その中で、自力で動けなくなったシニアわんこを介護している方、またはこれから介護が必要になる予備軍わんこの飼主さんにとって大きな不安の一つとなる「床ずれ(褥瘡-じょくそう-)」について、我が家の保護犬カイ爺ちゃん(15歳)のエピソードを交えてお話します。

 

床ずれはなぜ?どこにできるの?

 

寝たきりの犬の体重を支える部分(体圧がかかる部分)の皮膚が摩擦を受けて床ずれができます。
重度になると皮膚組織と筋肉が壊死して骨が見える程に穴が開くこともあります。

 

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できやすい箇所は主に、体を横にした時に床にあたる骨と周辺の部分(前後脚、肩、お尻など)で、最短では寝たきりになって数時間後にできてしまうこともあるそうです。

カイ爺ちゃんは前脚先の内側にできた床ずれが脚の付け根まで拡がってしまい、皮膚に穴が開いて化膿液だらけになったことがあります。

皮膚の赤み(初期の床ずれ)を確認した時から消毒してガーゼをあてていたものの、忙しさにかまけて気付かないうちにこんなことになるなんて・・・!その時は本当に心の底から後悔しました。

 

床ずれの治療・基本療法

基本的な治療は動物病院に通院して患部の消毒、抗生剤の注射、抗生剤の服用、軟膏の塗布で経過を観察して、傷が塞がって治るまで定期的に通院が必要です。

 

床ずれの治療・4ステップでできる湿潤療法

カイ爺ちゃんの床ずれ悪化でかなり落ち込みましたが、気を取り直してインターネットで情報を探しまくり、そこで「湿潤療法」という治療法を知りました。

ざっくり説明すると

■水で洗い流す
■消毒しない
■乾燥させない
■薬を使わない

いう方法です。

 

あらゆる傷の治療に対してこれまで私が持っていた常識を覆す間逆の方法なので、正直言って本当にコレで治るの?と不安も感じましたが、カイ爺ちゃんと同じ程度の床ずれがこの方法を用いて短期間でキレイに治った、という事例を投稿したあるブログ記事を見て「これなら長引かせずに治せるかも!」と思い、とにかくやってみることにしました。

 

<用意する物>

くっつく包帯、サランラップ、ワセリン、ティッシュ(またはガーゼ)

 

<治療の仕方>

1)床ずれの部分を水道水でキレイに洗い流し、しっかりとタオルドライして、傷の周りの被毛をハサミやバリカンで短く刈ります。(皮膚を傷つけないよう気を付けて下さい)

2)床ずれの傷の大きさの2倍程に大きくカットしたラップを用意し、真ん中(傷が当たる部分)にワセリンを塗ります。

3)傷から化膿液と皮膚再成のための体液が出るので、傷が無い部分の皮膚にティッシュ(またはガーゼ)をたたんであてます。その上から傷の部分にワセリンがあたるようラップで覆い、ズレないようにくっつく包帯で締め付けずに優しく巻きます。

 

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4)その後も床ずれの傷と付近の化膿液を水道水で洗ってタオルドライ、ラップとティッシュ(またはガーゼ)を取り替える、これを傷が塞がるまで毎日繰り返します。

本当に4ステップでできる簡単な治療法です。
カイ爺ちゃんの場合は3日程で傷が塞がり始め、2週間程でキレイに皮膚が再生して完全に塞がりました。

 

犬が床ずれ2-1 | Fanimal(ファニマル)

 

やってみた感想は、通院して消毒と軟膏を用いる方法はかさぶたができて剥がれて、を繰り返して長期間に渡る治療になり、通院費用もそれなりにかかりますが、湿潤療法は短期間でキレイに治り、必要な物をドラッグストア等で買った出費だけで済みましたので、簡単で早く治るお財布に優しい治療でした。

 

犬が床ずれ2-2 | Fanimal(ファニマル)

 

湿潤療法を行う時の注意点

シニアわんこは加齢によって免疫機能も衰えていきます。
加えて既往症がある、または何らかの薬を服用している犬の場合は、免疫力が正常に機能できない状態に陥っていることも考えられます。

その場合は傷が塞がるよりむしろ化膿が進んで、悪くすると敗血症になってしまう恐れがあるので、不安な時はかかりつけの獣医さんに相談しながら実施することをオススメします。

 

愛犬が犬が床ずれに!老犬介護に助かる予防法編

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