犬の床ずれの予防法

床ずれを予防するためのポイントは大まかに3つあります。

1)犬の体を清潔に保つ

週に2回位、60℃位のお湯で浸したタオルを軽く絞り、体全体を拭き上げしてドライヤーで被毛をしっかり乾かします。
特に性器周りは丁寧に拭きましょう。
(暑いお湯で火傷をしないよう厚手のゴム手袋等を使用します)

 

2)こまめに体位交換(寝返り)をさせる

2~3時間おきに体の向きを変えてあげましょう。
※心臓病や肺の病気に罹患している犬は、体の向きを変えただけで生命の危機に及ぶことがあります。
この場合は犬が楽な向きと姿勢を保ちながら、座布団やクッションなどで角度だけでも変えてあげると良いでしょう。

 

3)日光浴をさせる

季節によって犬の体温調節を意識しながらお日様に当たる時間を作りましょう。
紫外線にあたることで皮膚の殺菌ができ、皮膚の栄養にもなるビタミンの体内生成を促すことができます。 

犬が床ずれ1-1 | Fanimal(ファニマル)

 

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カイ爺ちゃんは体を拭き上げる時、ふざけてタオルに噛み付くので毎度ケンカしながらの大仕事です。

 

毎日午前~お昼位まで窓辺で日光浴させるのが日課で、お天気が良い日は窓を開けてあげると気持ち良さそうにイビキをかいて熟睡しています。

 

私が実践している5つの犬の床ずれ対策法

1)体圧分散マット(高反発マットなど)を使う

コレはかなりオススメです。
カイ爺ちゃんも体の沈み具合が心地良いみたいです。 

ちなみにペット用じゃなくても、高反発であれば人用の座布団や平たいクッションでも良いと思います。
(カイ爺ちゃんは人用の高反発座布団を使用してます)

 

2)1日2回のマッサージ

朝起きた時と夜寝る前、血行を良くするために体全体をマッサージします。
難しいやり方ではなく体全体を強めにくまなく撫でる、脚や尻尾を握るように揉む、所要時間は大体5分程度でスキンシップを兼ねてやっています。

 

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3)前脚にくっつく包帯を巻く

どうにか自分で動こうとして前脚をバタバタするために擦れ(床ずれ初期)ができるので、日中だけくっつく包帯を巻いています。血行が悪くなるので巻いたままにせず、夜寝るときには外しています。

 

犬が床ずれ1-2 | Fanimal(ファニマル)

 

4)アゴが床に付かないよう何かあてる

唇や頬骨周辺にも床ずれができることがあるそうなので、アゴの下にたたんだタオルや小さなクッションを枕代わりにあてています。 

カイ爺ちゃんは傾斜で首が辛くなると勝手に外してしまいますので、日中の熟睡する時間帯や寝る時にあててあげるようにしています。

 

 

5)立った姿勢にさせる

一日中寝たきりにさせるのではなく、一日1時間程度立った状態の姿勢で過ごさせています。カイ爺ちゃんの場合は飲み物等の空きダンボール箱が丁度良いので、それに胸を乗せて立たせています。

 

肉球が床にしっかりと付くように高さを調節し、ダンボールの中に重しになる漬物石を入れて倒れないようにして、体が滑って落ちないようにダンボール上部に滑り止めマットを貼り付けてあります。
※インターネットで探すと、犬介護用のハンモック式で立たせる器具等が販売されています。

 

ちょっとした油断で大きくなってしまった床ずれに大後悔した事を反省して、カイ爺ちゃんに二度と痛い思いをさせないように気を付けています。

 

しかしながら、犬は言葉を話せないのでかゆいところに手が届く介護はなかなか難しいものです。

 

だからこそしっかりと観察して要求を読み取ることが重要なのだと痛感しています。
読んで下さった皆様のシニアわんこに床ずれができてしまった時は、カイ爺ちゃんのお話を思い出してみて下さいね。

 

※この記事は実体験に基づいて書かれているため、個人の感想・見解が含まれています。

 

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