椎間板が何らかの原因で負担がかかり損傷することによって引き起こされるのが、椎間板ヘルニアです。
 
椎間板ヘルニアを発症すると、痛みを伴うだけでなく症状が悪化するにつれ歩行困難になることも多いこの病気。
 
一体どうすればうまく付き合っていけるのでしょうか。

 

犬のヘルニアとはどんな病気か

犬のヘルニア、すなわち「椎間板ヘルニア」は、日常生活を送る中で、椎間板への負担が増えることにより椎間板が損傷して起こる病気です。
 
椎間板ヘルニアと聞いて真っ先に思い浮かぶのは「腰」という人が多いでしょう。
 
しかし、椎間板ヘルニアは腰だけでなく首や胸部でも発生し、発生部位によって症状も異なるのです。
 

首(頸部)

首のヘルニアの場合、初期症状としては首の鋭い痛みですが、症状が進行するにつれ神経麻痺で歩きづらくなり、最終的には歩行困難になります。
 
また、歩行困難になることにより、排泄も自分でうまくできなくなってしまうことがあります。

 

胸・腰

胸部や腰部のヘルニアの場合、主に腰や背中に痛みが生じ、触れるだけで痛がったり、痛みから逆に嫌がり起こることもあります。
 
この場合も、症状が進行するにつれ歩行困難になったり、排泄が自分ではうまくできなくなってしまうことがあります。

 

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ヘルニアが起こる原因とは

それでは、椎間板ヘルニアはどうして起こるのでしょうか。
 
その原因は、やはり椎間板に負担がかかっていることが第一に考えられます。負担がかかる要因としては、以下に挙げる症例が多いのが特徴です。

激しい運動

階段の上り下り・椎間板に負担のかかる運動(ジャンプしたり体をねじるなどの行為)を行うことにより生じます。

 

肥満

肥満傾向にある場合、重い体重を自分自身で支えなくてはなりません。結果として、体の重みにより負担を掛けてしまいます。

 

骨の老化

私たち人間もそうですが、老化が進むにつれ骨密度が落ち骨も弱くなります。
 
それは犬にも当てはまり、老化で骨が弱くなることにより、体を支える椎間板に負担をかけてしまうのです。
 
負担がかかることにより椎間板が損傷してしまうと、椎間板の内部にある「髄核」と呼ばれる物質が飛び出てきて、脊椎や神経を圧迫します。この圧迫により、痛みや体の麻痺が生じるのです。

 

ヘルニアになりやすい犬種

椎間板ヘルニアになりやすい犬種の代表例が、ダックスフンドです。ダックスフンドは胴長短足が最大の特徴ですが、その体型が椎間板に負担をかけやすい傾向にあるのです。
 
ちなみに、ダックスフンドの約25%が椎間板ヘルニアを発症しているとも言われています。
 
また、それと同じでコーギー、ペキニーズ、シーズー、ビーグル、フレンチブルドッグといった犬種も椎間板ヘルニアの発症率が高い傾向にあります。
 
これに加えて肥満になると椎間板への負担は更に増し、なってからも症状を悪化させてしまう要因になるため注意が必要です。
 
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ヘルニアの治療方法について

愛犬が、首・胸・腰などを痛がる仕草をした場合、椎間板ヘルニアが疑われますので、まずは動物病院で検査をしてもらうことが必要です。
 
検査後は、痛み止めの注射や内服薬を処方してもらい、しばらく安静にさせることが必要となります。
 
もちろん、この時期は椎間板に負担の掛かる行為は禁止なので、出来ればお散歩も控えたほうが良いでしょう。
 
比較的初期の段階では、このような治療法で経過観察をしていく場合が多いですが、万が一症状が重くなった場合は、外科手術によって治療をしていく必要があります。
 
ただし、外科手術をしたからすぐに歩けるようになるというわけではなく、毎日少しずつリハビリ治療を行っていくのです。
 
椎間板ヘルニアは、ある日突然発症します。そのため、「昨日までは元気だったのに、今朝から急に痛がったり触ると嫌がるようになった」ということが少なくありません。
 
つまり、ある日突然発症してしまうからこそ、日頃から愛犬の体重管理や生活スタイルを観察しておく必要があります。何事も、早期に発見することが大切なのです。
 
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