私がザウと出会った日

 

迎えるにあたりしたこと

ザウを迎えるにあたり、まずは動物病院を探しました。ワクチンも狂犬病もフィラリアもやっているとの事でしたが、証明書や領収書はないとの事だったのでとりあえず健康診断も兼ねて病院へ連れていく準備を。散歩しながら行ける場所に評判の良い病院があったので、そちらを予約しました。それから必要なものを買い揃えました。

首輪・ハーネス・ご飯皿・水入れ・トイレシートなど。

 

食べさせるご飯は元の飼い主さんから余っている分を全て頂き、こちらで用意したものと少しずつ混ぜながら変えていきました。

 

ご近所さんへの挨拶と、大家さんへの報告も忘れずに。

 

保護犬はしつけの時間も長くかかります。

環境が変われば吠えなかった子が吠える可能性もあるのでご近所さんには「少し騒がしくなると思いますが、もしあまりにもうるさいようだったら遠慮なく言ってください。」と伝えました。

 

私たちでも精一杯の努力はするつもりで居ましたが、他の人に迷惑が掛かるとなると別問題なので一応ドッグトレーナーも探しておきました。

 

保護犬との出会い③1 | Fanimal(ファニマル)

 

そしてダイニングテーブルを背の高いものへ替えました。

細かいものはいたずらされないように初めから全て棚の中に収納し、人がご飯を食べるときも背の高いダイニングテーブルなら犬には届かないので玉ねぎやチョコレートも気兼ねなく食べられます。

 

ミニチュアダックスとミニチュアピンシャーのミックス犬は靴をおもちゃにすることが多かったので、靴も高い場所に収納出来るように工夫しました。

 

何より庭先の檻で育ったわんちゃんを家の中で飼うので、興味を示しそうなものは徹底的に片付けました。

 

それでも不安よりも楽しみの方が大きく、特に構えるようなことはしなかったです。

ただただ、早く会ってみたい。その気持ちが1番強くありました。

 

実際に迎えたときやその後のエピソード

そして実際にザウと生活を始めると、想定外なことがたくさん起こりました。まず、トイレシートをなかなか認識してくれない。ずっと庭先の檻の中だったのでザウが排泄する場所は、柔らかい土の上かコンクリートの部分。トイレシートのようにふわふわとした感触は生まれてから1度も感じたことのないもので、ましてそこに排泄するなんてもっと意味が分からない!というような感じでした。

 

何ヶ月かチャレンジしたものの「柔らかいもの=布団=寝る場所」となってしまったので網戸に自由に出入りできる犬専用のドアを取り付け、我が家でも庭先で排泄してもらうことにしました。

 

日に2回、庭の水まきと掃除を行いますが、トイレシートを頻繁に変えるよりも楽ですし手入れさえ怠らなければ清潔に保っていられます。

 

このトイレトレーニングの時間で「飼い主側が犬に合わせてみる」という解決方法を学びました。

 

保護犬との出会い③2 | Fanimal(ファニマル)

 

次に、思っていたよりも身体能力が高くてびっくり。

 

道路沿いに家があるのですが、我が家は道路よりも1段低くなっています。

なのであまり塀を高くしなくても飛び越えられないだろうと思っていました。

 

ところがさすが闘犬の血が入っているだけあって、虫や鳥を見つけたときの動きはハンターそのもの。

塀も飼い主も眼中から消えてしまい、あっという間に飛び越えられてしまいました。

 

その時はたまたま車が行き来していなかったので良かったのですが、心臓が止まるかと思うほど怖い思いをしました。

 

そこでザウが立ち上がったときの高さ×2の塀に作り直すと、さすがに無理だと分かったのか虫も鳥も塀の手前で追い掛けるのを止めるようになりました。

 

そして一緒に暮らしていく中で、ザウのトラウマとも向き合っていかなければなりません。

 

ザウは大きな物音にとても敏感に反応します。

吠えたり唸ったりはしませんが、尻尾を丸め身体を小さくして極端に怖がります。

 

これは元の飼い主が檻を叩いて大きな音を出すことでしつけをしていたり、身体を叩いてしつけをしていたせいで「大きな物音=怖いこと・痛いこと」という風になってしまっていたことによるものでした。

 

でも日常生活の中には大きな物音がたくさんあります。

 

散歩中には大型トラックが行きかう音や、家を直すときの工具から出る音、掃除機やアラームの音などキリがありません。

 

また沖縄県は米軍基地との関係で、1日中飛行機やヘリコプターの音が鳴り響いています。

 

そこでザウがビクッとしたときは必ず一旦していることを止めて、大丈夫だよと声を掛けながら撫で続けました。

 

それくらいしか出来ることは思い浮かびませんでしたが、音の鳴るおもちゃをあげたり家で音楽を流したりと物音にも楽しいことはたくさんあるんだよと教えました。

 

そして何より怖がったのが、車のバック音。

皆さんも聞いたことはあると思いますが「ピーピーピー」というあの車のバック音を聞くとどんなに楽しくボール遊びをしていても、ピタッと動きが止まり端っこの方に逃げていきます。

 

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原因は元の飼い主に飼われていた頃の檻の置かれている場所でした。

ザウのいた檻は庭と駐車場が一体になった部分で、厳しいしつけをしていたお父さんの乗った軽トラックがザウの檻に向かってバックをする形で駐車されていました。

ザウにとってバック音は怖いお父さんが帰ってきたという合図だったんですね。

 

そこで友人に協力してもらい、まずはザウと仲良くなってもらうことにしました。

そして我が家へ遊びにくるときは必ず軽トラックで来てもらい、うちの庭へバックをして駐車してもらいました。

 

するとザウの中でバック音=遊んでくれる人がきた!となり、端っこへ逃げずに様子を伺うようになりました。

少しずつ少しずつ変わっていき軽トラックがバックしてくると今では遊んでほしくてたまらず、尻尾どころか下半身ごと揺らして今か今かと待ちわびるようになりました。

 

他にもたくさんのトラウマがありましたが、本当に長い時間をかけて1つずつクリアしてきました。

 

色々な方法を試しましたが「飼い主は傷付ける存在ではなくあなたを守ることが出来る」と信頼関係を結ぶのが何よりも大切なことです。

 

そして何かを教えるときは絶対にそばにいてあげてください。不安な気持ちを少しずつ取り払うことで、犬自身も「もしかしたらこれって楽しいのかも?」と思ってくれるようになるんだと思います。

 

今では「あれ?この子、人間だっけ?おじさんだっけ?」と思うほどで、身体は大きく寝相も悪いので、寝るときはザウよりも早くベッドに入らないと寝れないほど図々しく育っています。

 

日に何回か大きなため息をついたりソファーから抱っこして降ろしてもらえるのをじーっと目で訴えてきたり、すっかり我が家に馴染みましたが、それでも自分があまり知らない人の前でリラックスすることは絶対にありません。

 

特に男性で年配の方への警戒心はまだまだとけそうにないです。

 

それでも毎週のようにドッグランへ連れていき他のわんちゃんとたくさん触れ合わせることで社会性を身につけさせ、また他のわんちゃんの飼い主さんに可愛がられることで少しずつ人に対しても心を開くスピードは早くなってきました。

 

たまに「そんなの私にはやってくれないじゃん!」なんてことを飼い主さんにやることもあり、こちらが嫉妬してしまうほどです。

 

チーズと穴掘りと海が大好き。

お風呂と病院が大嫌い。

 

もう何十年と一緒に生活しているのではないかと勘違いしてしまうほど、ザウとの絆は深いものになりました。

 

誰が遊びに来たときよりも、私が仕事から帰ってきたときにブンブン尻尾を振って撫でて撫でて!とすり寄ってくるあの瞬間に、本当に引き取ってよかったといつも思います。

 

保護犬との出会い③3 | Fanimal(ファニマル)

 

ズミとの出会いへつづく

 

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