
保護犬との出会い⑤ ~保護活動を始めたこと~
ズミを迎えてからのエピソード

ワンプロ(わんちゃんプロレス)と呼ばれる、ケンカのようにも見える犬同士の遊びを覚えたことで、仕事中に構ってあげられなくても退屈することなく過ごすようになりました。
ザウは散歩中にも大きな物音にビクビクし、幹線道路沿いを歩くのを嫌がっていましたが、ズミと2匹で散歩に行くようになってからはトラウマが無くなるまでの時間も凄く短くなりました。
お姉ちゃんで居なきゃ、母で居なきゃ、という意識が強くなったのかたくましくなったように思います。
犬は本来群れで生活する生き物で、単体で過ごすことはほとんどありません。
そこにズミがやってきたことで、ザウはより一層心強くなったんだと思います。

いつも一緒だからこそいたずらをしたときは本当に困ります。
後から発見するとどちらがやったのかも分からず、安易に叱ることも出来ません。
なので必ず2匹におすわりをさせて、一緒に叱るようにしています。
そうすると目を逸らしたりもう1匹をじっと見たり、だいたいどちらがやったのか分かるので良いことも悪いことも全部平等に。
ズミは小さい頃から筋肉ムキムキマッチョと生活していたからか、大型犬にも小型犬にも臆することなく挨拶出来る社交性の豊かな子に育ちました。
お姉ちゃんが怒られているのを見ているから少しだけずる賢く、そしてお姉ちゃんよりも精神的に自立しています。
犬を多頭飼いして2匹目や3匹目が子犬だと、人間の兄弟姉妹を見ているような感じになります。
上下関係というよりも姉として、妹としての意識が強く、時々ケンカはするけど付かず離れずの関係を保っています。
そんなに歳は離れていないので最期の日まで2匹は一緒ですが、きっとおばあちゃんになってもこの関係は変わらないと思います。

活動を知った経緯
娘さんにはまだ小さなお子さんが居ますが、誰かが犬を飼いたいと言っていると聞くと自分の車を出して保健所へ連れていき、ここにもたくさん良い子がいるんだよ~と紹介しています。
そんな話を聞いてから、私にもやれることはないだろうか?と考えるようになりました。
在宅で仕事をしているからこそ、私にしかやれないことがあるはず…と試行錯誤した結果「一時預かりボランティア」に辿り着きました。
里親募集ページで噛んだり吠えたり攻撃的であるといった問題を抱えている子を引き取り、ザウとズミに協力してもらいながら社会性を見につけさせて、その後、再度こちらで里親募集を出すといった内容です。
私はドッグトレーナーの資格もありませんし、本当に全てがオリジナルと試行錯誤の連続でここへ辿り着きました。
愛犬が危ない目にあったらどうするの?と言われたことがありますが、そこはマイルールで必ず最初に2匹に会わせ相性を確認しています。
そして絶対に大丈夫と言えるまでは目を離しません。でもだいたい大丈夫です。
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