
特発性膀胱炎の子と暮らす【前編】~早期発見と症状、治療~
病気に大小がないように、膀胱炎と言えどもその治療・改善には長い時間と飼い主さんのご苦労が付いて回ります。
「私の猫は以下のような治療を経て治りました」的朗報がお話し出来ればどんなに嬉しく、そして同じ病気に苦しむ飼い主さんたちのお役にも立て、道しるべになれたものを・・・
残念ながら・・・「私の猫は特発性膀胱炎が約1年続き未だ治癒しておりません」これが私の現実です。
しかし「膀胱炎」全般を勉強・理解してゆくうちに、私の猫ばかりではなく多くの飼い主さんたちが 長いスタンスでこの病気に取り組み、苦しまれている事を知り得ました。
今回は私の愛猫ドラちゃん(推定年齢意2才前後 保護猫 キジトラの雄)を通して、 私自身が思い悩み感じた事も含めて「膀胱炎」について記させていただきます。
そして特に膀胱炎の中でも特定の原因が解明できていない「特発性膀胱炎」に焦点を置いてお話しさせていただきます。
猫の膀胱炎とは
膀胱炎は大きく分けて2種類あり細菌性の膀胱炎と特発性膀胱炎(特発と付くのは原因不明という意味です)があります。
犬の場合は「細菌性」の膀胱炎が多いのに対し猫の場合は「特発性」が多いのだそうです。そして犬の場合は雌に膀胱炎が多いのですが(尿管が短いため細菌の進入を許してしまいがち) 猫の場合は犬ほど顕著な性差は見られないそうです 。
猫の膀胱炎の早期発見と症状
- 頻繁にトイレに行きたがる 又はトイレの中に立てこもる
- 陰部をしきりに舐める
- 尿の色や臭いがいつもと違う(細菌の発生で尿が白濁)
- トイレ以外の場所でオシッコをするようになった
- 鳴きながらオシッコをするようになった(排尿痛)
- 血尿が出ている(以上の症状は細菌性も特発性も同じように当てはまる症状です)
猫ちゃんのトイレには「固まる砂」を使ったり「システムトイレ」を使ったり、飼い主さんの好みや事情で様々ですね。
私は保護主さんのお勧めで最初からシステムトイレを使用しております。システムトイレの良いところは尿の色がはっきりと識別できるところです。
これで早期発見に繋がりました(尿の白濁や血尿)

猫の膀胱炎の治療について
菌性の膀胱炎の治療は
注意点

猫の特発性膀胱炎の治療
お医者様のお話によれば一昔前までは「膀胱炎」の症状で見える猫ちゃんのほとんどは「細菌性の膀胱炎」「膀胱結石」等が ほとんどでしたが、現在は圧倒的に「特発性膀胱炎」が多いのだそうです。
猫の特発性膀胱炎の治療は基本的には対症療法になります。
原因が解明されていていないという事は効果的な治療法も解っていないという事で出ている症状を緩和していくことを目的とした治療になります。
治療は長期に渡ります。
治ったかと思えば再発の繰り返し・・・私と愛猫ドラちゃんはこの病気に約1年も苦しめられ、未だ突破口が見つからない状態です。
ドラが夜中にオシッコをしながら鳴いている声は耳を塞ぎたくなるほど切なくて胸が張り裂けそうになります。
トイレシートをチェックしながら交換する作業も憂鬱以外の何物でもありません。おびただしい血尿を見るたびに心が痛みます。

痛みと戦っている猫ちゃんたちそして私と同じ弱気な気持ちに鞭打ちながらがんばっている飼い主さんたちめげずに治療に専念して行きましょうね。
特発性膀胱炎の子と暮らす【後編】~通院治療、自宅治療、ストレスとの闘い、予防法~
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