猫の寄生虫による病気といえばノミやダニが有名ですが、猫の胃に虫が寄生する「猫胃虫症」という病気をご存じでしょうか?

 

感染する頻度が低くマイナーな病気ですが、外に遊びに行く猫ちゃんは感染してしまう可能性が十分あります。しかし、この病気は予防することができます!病気に対する知識をしっかり身につけ、猫ちゃんを守ってあげましょう!

 

1.胃虫とは?

2.胃虫症の症状

3.胃虫症が疑われたら病院へ

4.胃虫症の治療

5.胃虫症の予防

 

1.胃虫とは?

胃虫症の感染経路とは

猫の胃に寄生する胃虫は主に、フィサロプテラという線虫です。成虫が猫の胃の壁に咬みついて寄生します。
感染経路は以下の通りです。

 

感染した猫の糞便中に卵を排出→その糞をコオロギやゴキブリなどの昆虫が食べる→その昆虫をトカゲやカエル、鳥類、ネズミなどの動物が食べる→その動物を猫が食べることにより感染します。

 

外へ遊びに行く猫ちゃんは、トカゲなどをおもちゃにしたり食べたり、飼い主さんに褒めてもらうために持って帰ったりしますよね?まさにその時、胃虫症に感染しているかもしれません!実は、かなり危険な行為だったのです。

 

猫のフィラリア症
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なお、胎盤や母乳を介して感染することはありませんので、妊娠中や授乳により赤ちゃんに感染することはありません。

 

しかし、お母さん猫の糞から赤ちゃんに感染してしまう可能性はあります。このように、感染した猫の糞便は感染源となりますので糞便を迅速に処理することが重要です。

 

猫の胃虫症1 | Fanimal(ファニマル)

 

2.胃虫症の症状について

一匹でも発症する可能性がある

猫の胃虫症は病原性が低い為、多くの場合は無症状です。

 

しかし1匹寄生するだけでも症状を引き起こす場合もあり、主に嘔吐、タール状の下痢、栄養失調、体重減少などの症状が見られます。猫が成虫を吐き出すことにより、感染を確認できることもあります。

 

ひとつでも当てはまる症状がありましたら、すぐに動物病院に連れて行きましょう。

 

3.胃虫の診断方法について

病院での検査

猫ちゃんの様子から胃虫症が疑われる場合に、動物病院では糞便検査が行われます。浮遊法という検査により糞便中の虫の卵を確認します。

 

病院では猫のお尻に採便棒という棒を入れ、便を採取することもできますが少量しか採取できないため、より確実な検査結果を得るために自宅から便を持って行くことが望ましいです。

 

また、嘔吐したものの中に虫を発見できたら、捨てずに病院に持って行き、獣医師に見てもらいましょう。

 

猫の胃虫症2 | Fanimal(ファニマル)

 

4.胃虫症の治療法について

胃虫を駆除するには

胃虫症の治療にはイベルメクチンとピランテルという薬を使用します。寄生虫の神経が麻痺を起こし、死滅させることにより駆除を行います。胃虫症による症状は、約5~8日で無くなり、胃の中での排卵も行われなくなります。

 

これらの薬は胃虫症に限らず様々な寄生虫症にも効果的で、イベルメクチンはフィラリア・疥癬・耳ダニなど、ピランテルは回虫・鉤虫・鞭虫などの治療にも使用されます。

 

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5.胃虫症の予防法について

継続的な予防が効果的!

胃虫症のもっとも効果的な予防法は、外に出さず完全室内飼いにすることですが、予防薬による予防も可能です。外部寄生虫(ノミ・ダニなど)と内部寄生虫(胃虫・回虫など)に対して効果がある、スポットタイプの薬が一般的です。

 

使用方法は猫が舐めない場所(首元~肩甲骨のあたり)の毛をかきわけて薬を塗布します。効果は一ヶ月間ですので毎月忘れずに塗布してあげましょう。

 

猫の胃虫症3 | Fanimal(ファニマル)

 

マイナーな寄生虫も大敵!!

悪い虫はまとめて予防しよう

あまり知られていない寄生虫の病気「胃虫症」。大事な猫ちゃんの体内に虫が住み着いているなんて許せませんよね!

 

外の生活が当たり前になっている猫ちゃんの場合は、感染してしまう可能性があります。一本の薬で胃虫だけでなく、ノミ・ダニを含む多くの寄生虫から守ってあげることができます。大切な家族の健康を維持するために予防をしっかりしてあげましょう。

 

猫の胃虫症4 | Fanimal(ファニマル)

 

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