
猫の多頭飼い③~不妊手術・多頭飼育崩壊・アレルギー・そして変わったこと~-ニャンだこれ?事典
こんにちは。FanimalライターのHirokoです。
今回は、猫の多頭飼育についてのお話の最終話です。
二匹目の猫を迎えて、無事に先住猫と対面ができました。今回は多頭飼育をするにあたって、私達人間がやるべきこと、気を付けることをお話します。
2.3 猫アレルギーの症状がでたら
3. 2匹目を迎えて変わったこと
1.不妊手術について
1.1 無責任に猫を増やさない
以前、猫の寿命の記事で、猫が健康で長生きするために不妊手術をする。という内容のことを書きました。
不妊手術は、健康のためでもありますが、無責任に猫を増やさないためにも必要なことと言われています。特に、2匹以上の性別が違う猫を飼う場合には必要となってきます。
猫は半年ほどすると発情期がきます。
オス猫はスプレー行動という、立ったままおしっこをしてメスに自分の存在をアピールする行動をします。室内飼いの場合は家具などにおしっこをされることもあるそうです。
メス猫は甲高い声で鳴き、その声はかなりのボリュームだそうです。
発情期がくると、メス猫は妊娠が可能です。猫は一度に2~6匹ほどの子供を産みます。そして、発情期は年に2回くるのです。
猫は交尾をしたらほぼ確実に妊娠すると言われていますので、もしも不妊手術をしないオスとメスの猫が近くにいたら年に2回子供が生まれることになります。
不妊手術をしないでいると、どんどん子供が増えることになるのです。
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1.2 多頭飼育崩壊
この単語を目にした方はいらっしゃると思います。ペットに不妊手術をしなかったためにどんどん猫が増えていってしまい、飼育不可能となる状態をいいます。
テレビでも特集が組まれるほど、問題となっています。私が観た番組では家族4人の家に80匹の猫が暮らしているという家を取り上げていました。
6年前にオスとメスの猫をもらって飼っていたら数年後に子供を産み、増えていった。「不妊手術をするのはかわいそう」という理由で手術をしなかった結果、80匹まで増えた。というのです。
ある程度の数になった時に、これではいけないと手術を考えたが莫大な費用になるということで手術に踏み切ることはしなかった結果、家のほとんどのスペースを猫に占領され、人間が狭い部屋で生活をすることになりました。
部屋の中は糞尿でひどい悪臭を放ち近所からの苦情があるそうです。番組では地域のボランティア団体が介入し、猫を保護してボランティア団体と動物病院が不妊手術をしました。
それまで不衛生だった家の掃除を飼い主さんと一緒にして、猫を飼うということをもう一度話し合い、見直していくという内容でした。
猫の繁殖力について無知だったために起こったことでしたが、80匹いる猫のすべてに目が行き届くはずもなく、健康に配慮できていませんでした。そして餌代も月に8万円かかい家計を圧迫しているということでした。
1.3 適正な飼育を
これはペットを飼う人に求められることです。自分が出来ることは限られています。ペットの健康を守るのは私達飼い主の役目です。
愛するペットの健康を守るため、自分が飼える頭数の飼育を考えて、私はうちの子達に不妊手術を受けさせました。
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2. 猫アレルギー
2.1 猫アレルギー症状
猫アレルギーという言葉を聞いたことはあるかと思います。実際に私の友達にも猫は好きなのだけど、猫アレルギーという人がいます。
猫アレルギーの症状として、個人差はあります。
●目(涙が出る、赤くなる、腫れるなど)
●鼻(くしゃみ、鼻水、かゆみなど)
●喉(痛み、咳、ぜんそくのようなものなど)
●皮膚(かゆみ、傷み、赤くなるなど)
●その他(唇が腫れる、花粉症のような症状が出るなど)
があります。
2.2 子供と猫アレルギー
うちの実家には子供たちが小さいころから猫がいて、触れ合ってきたのでアレルギーはないと思っていました。実際にむぎを迎えた時にもアレルギーのような症状は出ませんでした。
しかし、2匹目のトムを迎えてしばらくした頃、子供達二人ともアレルギー?と思われる症状が出たのです。爪で引っかかれた部分が赤く腫れる(むぎのときにはそうならなかった)とか、目が赤くなるという症状でした。
まさか、猫アレルギー?と思い、調べたところ、1匹目の時は出なかったのに2匹目でアレルギー症状が出たという事例がありました。
そして、猫アレルギーはすべての猫に出るわけではなく、猫によってアレルゲンを多く持っている猫、少ない猫がいるそうです。毛が長い猫は毛が短い猫よりもアレルギー反応が出やすいということもあるそうです。
うちの場合で考えてもトムは少し毛が長めです。
子供達の症状がひどくなるようだったら、病院で薬をもらうなどしなければ。と思っていたのですが、その症状は一時的なものだったようで、現在は全くアレルギーのような症状は出なくなりました。
なぜおさまったのかは不明ですし、主人と私にはそのような症状が出なかったのも謎です。アレルギーがないと思っていたのに、急に症状が出たのには大変驚きました。
2.3 猫アレルギーの症状がでたら
もしも、万が一家族にアレルギー症状が出てしまった場合は、以下のような対処方法をお勧めします。
●病院での受診(適切な薬を処方していただける)
●部屋をまめに掃除する(猫の抜け毛が原因の場合があります)
●空気清浄器の設置
●猫の毛のブラッシング
3. 2匹目を迎えて変わったこと
2匹目のトムを迎えて一番変わったことといえば、むぎが家族に甘えるようになったことです。野良猫出身のむぎは、人間が怖くて仕方ない子でした。
一緒に暮らし始めて慣れてきたところでしたが、身体に触られるのを怖がっていましたし自分から甘えて来ることはほとんどありませんでした。
しかし、屈託なく家族に甘えるトムの姿を見て「人間は怖くないのだ」ということを分かってくれたのか、トムを見ていて甘えるという本能を思い出したのか、だんだんむぎが私達に甘えて来るようになりました。
最初は怖々近づいていたむぎが、穏やかな表情で頭や身体を私の足や膝にこすりつけてくるようになりました。頭や身体を撫でられることの心地よさを覚えると、撫でてとおねだりするようになりました。
これは本当に嬉しい変化でした。トムのおかげです。
そしてある日、息子のことが大好きなむぎが、息子の足の上で初めて寝ました。その姿を見た時に感激で思わず泣いてしまいました。安心しきった顔で目を閉じるむぎが愛おしくてたまりませんでした。
トムにはそばにいる子の心を開く力があるのかもしれません。公園で拾われた時も、他の兄弟は最初人間を警戒していたのに、トムだけは最初から人懐こい子だったそうです。トムが人間の膝に乗る姿を見て徐々に他の子達も人間に心を許していったそうです。
その当時、私はいつもトムに「トム君、うちに来てくれてありがとう。うちの子になってくれてありがとう」と言っていました。むぎのためでもありますけど、トムが来てくれたおかげで家族の笑顔が一段と増えたのです。
そして、むぎとトムの猫同士の社会ができました。言葉はなくとも通じ合っているようで、普段から仲良しで一緒に寝たり遊んだりしています。
私は2匹目の子を迎えて本当によかったと思っています。
2匹目の猫が飼いたい。と考えている方がいらしたら、この私の記事が参考になればと幸いです。
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