雌犬を飼っている人に絶対読んでほしい!“乳腺腫瘍(乳がん)”の正体

 

雌犬を飼った場合、ワクチン後に避妊手術の選択を迫られるのが通例となって来ています。その原因の大きな要因となっているのが乳がんつまりは『乳腺腫瘍』です。乳がんはメス犬の飼い主が1番最初に耳にする癌です。

 

【目次】

●乳腺腫瘍の性質

●乳腺腫瘍の発見

●乳腺腫瘍の手術と費用

●乳腺腫瘍再発対策と食事

●乳腺腫瘍を患った我が家の子たち

●乳腺腫瘍の可能性を下げるために

 

乳腺腫瘍の性質

 

乳腺腫瘍(乳がん)1 | Fanimal(ファニマル)

 

乳腺腫瘍は、主に雌犬の乳首周辺に発生し、触ると比較的小さい初期段階からシコリを確認することが出来ます。放っておくとだんだん大きくなり、見ただけで分かるほど成長します。また複数個出来たり、途中で数が増えたりもします。

 

腫瘍は大きく育った後、自壊することもあります。自壊した腫瘍からは体液が流れ、悪臭も伴います。

 

とてもタチの悪い癌で、再発しやすく切っても切っても再発を続けるケースが多いのも特徴です。避妊手術のみならず、健全な乳腺の切除も推奨されていますが、それでも再発するケースは後を絶たないようです。

 

さらに転移しやすい性質も持ち、末期になるとリンパ節転移や肺転移が見られます。

 

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乳腺腫瘍の発見

乳腺にシコリを発見したら極力早い段階で切除します。乳腺腫瘍には悪性と良性がありますが、良性でも大きく成長することがあるので何にせよ早目に切除するのがベストな治療法といえます。良性の場合はレーザーで蒸散させる方法もあるようです。

 

しかし、素人の判断で悪性か良性か判断することは出来ません。シコリを見つけたらすぐに獣医師の診察を受けましょう。

 

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乳腺腫瘍の手術と費用

 

乳腺腫瘍(乳がん)2 | Fanimal(ファニマル)

 

乳腺腫瘍摘出術は、腫瘍の摘出を行うのですが、状況に応じて乳腺の摘出・子宮・卵巣の敵出も行われます。腫瘍の大きさとどこまで行われるかによっても費用は大きく変わってきます。また、入院日数や、関連する検査の数によってさらに増額されます。

 

費用は病院によってさまざまですが、その幅は7、8万~数十万で、平均は15万前後で小型犬から大型犬で幅が出るでしょう。

 

入院日数は1泊2日でも退院可能ですが、2泊3日のケースもあるようです。抜糸は1週間から10日で行われます。それまで愛犬が傷を舐めないように気を付けてあげましょう。

 

乳腺腫瘍再発対策と食事

 

乳腺腫瘍(乳がん)3 | Fanimal(ファニマル)

 

乳腺腫瘍には、遺伝要因と女性ホルモンが大きく関わっているようです。女性ホルモンで乳腺が成長するため、そこに腫瘍があると腫瘍も一緒に成長してしまいます。

 

避妊治療で卵巣を摘出すると女性ホルモン量が減り、乳腺の発育が抑制されるので、避妊手術が推奨されているのです。

 

女性ホルモンを抑制させるためには、食事にも最善の注意が必要です。牛乳には女性ホルモンが含まれているので、乳製品を与えるのは避けた方が良いようです。

 

また、癌は糖質を餌にして成長します。脂肪細胞からも女性ホルモンが分泌されるので、肥満も大敵です。よって糖質=ブドウ糖の摂取も控えた方が好いといえます。

 

お米やさつまいもなどの炭水化物の摂取は控え、良質なたんぱく質とアブラナ科の野菜中心の食事に切り替えるのが良いようです。

 

乳腺腫瘍を患った我が家の子たち

2012年12月3頭同時乳腺腫瘍摘出術を受ける。

 

ハニー:7ヶ月の間に2回の再発。痛みを伴ったため、手術を勧められ3回目の摘出手術を受けるも、術後4日で病院にて他界。享年15歳6ヶ月。

 

メープル:初回は3歳(良性)。3頭同時手術後9ヶ月後再発。再手術は受けず。自壊したため毎日消毒をしながらの生活だったものの、痛みが無いため最期のその日まで普段通りの生活を続け、夜眠ったまま享年14歳7ケ月で他界。

 

パール:同時手術翌年のメープルの他界後に子宮蓄膿を患い子宮を摘出するも、3年5ヶ月後にリンパ節転移が診られ、インターフェロンによる治療を受けるが効果なく再発。自壊することも無いまま2ヶ月後、食事の摂取を拒み8日後に他界。享年16歳6ヶ月。

 

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乳腺腫瘍の可能性を下げるために

 

乳腺腫瘍(乳がん)4 | Fanimal(ファニマル)

 

これだけ「乳腺腫瘍(乳がん)」を患う犬が増えて来ている以上、健康な身体にメスを入れることを受け入れなくてはいけない状況になっているのかもしれません。

 

我が家の3頭のケースは、シニア犬の最期の病として受け入れられる年齢ですが、人間同様、若年期にも患う可能性がある癌です。

 

また、1度患うと再発の恐れを抱えて生活することになるので、飼い主側にも強いメンタルが必要です。

 

幼犬の飼い主さんで「避妊手術を受けるべきか否か」悩んでいるのであれば、早めに受けることをお勧めします。初回発情前で99.5%「乳腺腫瘍(乳がん)」を防げるというデータが出ています。

 

また、健康な身体にメスを入れて避妊手術を行ったことに罪悪感を持つ飼い主さんもいるようですが、そういう方には「避妊手術をせずに患って後悔するより、少なくともこれで乳がんは回避できたんだ」と受け入れていただきたいと思います。

 

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