こんにちは『犬と人のハーブ屋さん ピーティープー』のハーブ療法家、斉藤まこです。
愛犬に元気に長生きしてもらうための「ナチュラルケア」のご提案。

 

今回はワクチン接種やフィラリア予防薬の時期に愛犬の体調を悪化させないよう、しっかり予防するための「薬膳トッピング」をご紹介させていただきます。

 

ワクチンやフィラリア予防薬で、体調が悪くなったらどうしよう

ワクチンやフィラリア予防薬は愛犬の感染症を防ぎ、人と安全に暮らすための大切な習慣ですね。

 

ですが摂取後に具合が悪くなったり、まれにアナフィラキシーという急性アレルギー症状を起こす事もあり、投薬時に不安を感じる飼い主さんも増えています。ではなぜ、体調が悪くなることがあるのでしょう。

 

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薬の成分は「肝臓」で分解されてから体内に吸収されます。摂取時に免疫力が落ちていたり、肝臓が疲れていたりすると、薬の成分がドドーと肝臓に入った時に処理しきれず、悪い症状が出てしまうことがあるのです。

 

肝臓に問題がなくても起こることもあり、しかも毎年なので体調の悪いワンちゃんにとって、春は心配な季節になってしまうことも。

 

そこで最近では、ワクチンや予防薬の時期に合わせた「ホームケア」が愛犬家の常識になってきています。皆さんはいかがですか?ワクチン時期のホームケア、始めていますか?

 

犬の肝臓は頑張っています!どうやって守ってあげる?

 

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「犬の肝臓」と考えると難しいかもしれませんが、基本は人と一緒。例えば人ならお酒を飲みすぎた時に身体がダルくなりますよね。

 

あわてて休肝日を設け、胃腸は疲れ、しじみ汁や朝食はフルーツでやり過ごす。お酒を飲む方なら誰もが味わったことのある経験じゃないでしょうか。しかもこれがけっこう辛い。

 

実際にそうなるわけではありませんが、犬がワクチン接種を受けた日は、例えるならこんな日だと思ってあげると分かりやすいかもしれません。ワクチンデーは肝臓の残業デー。

 

見た目は元気で食欲が落ちる気配のない犬でも、肝臓は必死に頑張ってくれています。だから犬にも休肝日。こう考えると、ケアのタイミングがスーッと心に入ってきませんか。

 

「犬の休肝日」にするための「薬膳トッピング」

犬の肝臓をケアしてくれる食材にはどんなモノがあるのでしょう。人も一緒に味わえて手軽に購入できる食材。オススメは「しじみ」です。

 

豊富に含まれるオルニチンやタウリンという成分が、解毒を促し肝臓をサポートしてくれます。犬には「茹で汁だけ」をご飯にかけて肝臓ケア。人は出汁と味噌で味噌汁に。とても簡単で我が家でもよく登場するトッピングです。

 

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「キノコ」も肝機能を高めてくれる素晴らしい食材です。特に「マイタケ」は日本では普通の食材ですが、海外ではスーパーフードと呼ばれ、肝機能や免疫を整えるサプリメントとしても販売されています。

 

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そして「ゴボウ」。前回の記事でもお伝えしましたが、ゴボウは海外では薬草として扱われ、肝臓の働きを高めてくれる薬効の高い食材です。

 

これらは犬が消化しやすいように小さく切って、柔らかく茹で、スープごとご飯にかければ「免疫ご飯」の出来上がり。

 

また中医学では「肝」が弱い時は「肝」で補う、という食養生が古くから知られています。「レバー」を与えてあげることも犬の肝臓ケアにつながります。元気も貰えるのでシニア犬には特にオススメです。

 

それから裏技もひとつ。オーバーワークで熱気を帯びた「肝の熱」を冷ますには「ハトムギ茶」もグッドチョイス。飲みやすいお茶なので「フィラリア予防の日は、犬と一緒に散歩の後にハトムギ茶」なんてルールを作ってみると、犬と一緒に楽しめるかもしれませんね。

 

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飲む前からトッピング。飲んだ後にもトッピング。

「薬膳トッピング」は、投薬の数日前からスタートします。早めに始めることで愛犬の肝臓の元気を蓄えておきます。

 

そして投薬後も体調を見ながら一週間ほど、トッピングをアレンジしながら続けてあげると良いでしょう。薬の分解と吸収で一生懸命働いてくれた肝臓さんへの「感謝の休肝日」。肝臓はこの期間に再び元気を蓄え始めます。

 

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我が家では愛犬の投薬時には、毎日のハーブと一緒に必ず「薬膳トッピング」を与えています。ちょっとした手間ですが、これが愛犬の「健康寿命」をグンと引き上げてくれるのです。

 

抗酸化な食材が持つチカラは、ほんとに素晴らしいと感じています。そして何より、トッピングは簡単なので忙しい方にもオススメです。

 

ワクチンや予防薬はとても大切なことですが、毎年、一生、続く事なので、飼い主が積極的に予防ケアをしてあげることも、同じくらいに大切なことなのです。

 

これから始まる月1度のフィラリア予防の時にも、愛犬のためにしっかりと、そして楽しみながら「薬膳トッピング」をしてあげてみてください。小さな手間の積み重ねが、未来の大きな病気の予防になってくれることでしょう。それではまた次回に。

 

【この筆者の記事】

自分で立ち直る力をつける ~PEA TEA PUU斉藤まこさん~

犬とハーブで幸せ暮らしVol1

 

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