猫に多いといわれる病気「尿石症」。私の猫ちゃんも経験がある!という方もいらっしゃるのではないでしょうか?

 

身近な病気である尿石症ですが、治療が遅れてしまうと命を落とすこともある恐ろしい病気です。

 

しかし、この病気に罹った猫は、様々なシグナルを飼い主さんに発信します。そのシグナルに早く気づき早期治療を行うために、尿石症について詳しく学びましょう!

 

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1.尿石症とは?原因について

尿石症の原因は、おしっこの通り道(腎臓・尿管・膀胱・尿道)にできる「結石」です。しかし、結石がどのようにして形成されるのかは未だ明確には分かっていません。

 

一般的には、食事内容や飲水量が関係しているといわれています。食事によりミネラルなどの成分を過剰に摂取したり、飲水量が減少することで、尿に含まれるミネラルなどの成分濃度も高くなります。

 

この状態が、結石を形成しやすい環境を作ってしまうと考えられています。また、尿路が細菌感染することでも結石が作られやすいとされています。

 

なお、3~5歳の猫や肥満猫が発症しやすく、オスはメスより尿道が狭く結石が詰まりやすいため重度の状態に陥りやすいです。

 

猫の尿石症1 | Fanimal(ファニマル)

 

2.尿石症の種類とは

猫の尿石症にはいくつか種類がありますが、特に「ストラバイト(リン酸アンモニウムマグネシウム結晶)」と「シュウ酸カルシウム」が多いとされています。

 

それぞれの特徴は以下の通りです。

ストラバイト(リン酸アンモニウムマグネシウム結晶)

もっとも多い尿石症で、飲水量の減少や、食事によるリンやマグネシウムの過剰摂取が原因で形成されます。

 

シュウ酸カルシウム

2番目に多い尿石症で、食事によるタンパク質・カルシウム・ビタミンD・ナトリウムなどの過剰摂取や、マグネシウムをバランスよく摂取できていない場合に形成されます。

 

猫の尿石症2 | Fanimal(ファニマル)

 

3.尿石症の症状はどんなもの?

猫が尿石症に罹ると、以下のような様々な症状や行動が見られます。

 

●少量または全くおしっこが出ないのに頻繁にトイレに行く

●トイレではないところでおしっこをする

●おしっこの中に血が混じっている

●おしっこをするときに痛そうに鳴く

●おしっこの中にザラザラした物が入っている

●陰部を頻繁に舐めている

●触られたり、抱っこを嫌がる など

 

このような症状・行動がひとつでも見られたときは、尿石症の疑いがあります。

 

特におしっこが全然出ていない場合は、緊急を要します。おしっこが溜まっているのに出ない状態が続くと、尿毒症になり命に係わるほどの重篤な状態になってしまいますので、すぐに動物病院に連れて行きましょう。

 

4.尿石症の治療

尿石症の治療法は結石の種類により異なります。

ストラバイトの場合

主に、食事療法で治療を行います。動物病院で処方されるストラバイト用のキャットフードを食べさせることにより、数ヶ月かけて徐々に結石が溶けて無くなります。

 

しかし、結石が大きく食事療法では不可能な場合は、外科手術により取り除くこともあります。

 

シュウ酸カルシウムの場合

シュウ酸カルシウムは食事や薬などで溶ける結石ではありません。外科手術により取り除く治療が行われます。

 

その他の治療として、尿道に結石が詰まり、おしっこが出ない緊急の場合には、尿道口に細い管(カテーテル)を入れ、詰まった結石を取り除く治療が行われます。

 

また、結石がとても小さい場合は、点滴や水をたくさん飲ませることにより、おしっこの量を増やして一緒に流し出す治療法もあります。

 

猫の尿石症3 | Fanimal(ファニマル)

 

5.尿石症を予防するには

一番の原因と考えられる、食事に気を使ってあげることが予防法となります。

 

動物病院で販売されている尿石症対応のフードが望ましいですが、ホームセンターなどで販売されているフードにも「尿石症予防」と記載されているフードがあります。

 

ご飯はこの尿石症対応のフードのみを与えます。水はいつでも新鮮な水を飲めるようにこまめに変え、水飲み場を数ヶ所設けてあげましょう。

 

また、トイレが汚いとおしっこを我慢したり、細菌感染をしてしまう可能性がありますので、排泄後はなるべく早く処理することを心掛け、トイレを数ヶ所設置することも必要です。(猫の数+1のトイレの数が理想的です。)

 

さらに、ストレスは万病の元となるため、猫にとって居心地の良い環境作りをしてあげましょう。

 

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猫の尿石症4 | Fanimal(ファニマル)

 

身近な病気だからこそ特に警戒を!!

尿石症は、猫にとってとても身近な病気です。症状が進行すると、猫の体への負担も大きく、辛い思いをさせてしまいます。

 

早く気付いてあげるためには、普段から健康管理に気を使い、猫ちゃんとたくさん触れ合うことが重要です。身近な病気だからこそ、飼い主さんがしっかりとした知識を身につけておきましょう!

 

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