
猫の爪切り、必要なの?〜嫌がられないコツ解説
こんにちは。Hirokoです。
今回は、猫の爪切りについてのお話です。
猫が爪とぎをする理由
猫は自分で爪研ぎをします。
猫が爪研ぎをするのには理由があります。
● 古くなった爪の外層を取り除くため
● 肉球から発せられる匂いをつけマーキングしている
● 自己顕示のため
● トレッチ
● ストレス解消や飼い主さんの気を引くため
以前書いた記事で(猫のしつけ)室内飼いの猫でもしつけをすれば家具などで爪研ぎをしなくなるとお話しました。
爪とぎ器を用意してあげたら、ちゃんとそこで爪研ぎをするようになります。
では、爪研ぎをしていれば爪を切らなくてもいいのでしょうか。
猫の爪を切る必要性
結論から言うと爪研ぎをしている猫でも爪を切る必要があります。
何故かというと、
● 爪が伸びすぎて肉球に食い込み、怪我をする可能性がある。
● 2匹以上の多頭飼いの場合、じゃれあって遊んでいる時にお互いを傷つける可能性がある。
● 飼い主を傷つける可能性がある。
この3つの理由が挙げられます。
猫は若い頃は積極的に爪研ぎをしますが、老猫になると面倒になるのか、爪研ぎをあまりしなくなるそうです。
そうすると、爪は伸び放題になり、自分の肉球に食い込むことがあるそうです。猫自身を怪我から守るために爪切りは必要となります。
それから、猫の爪はかなり鋭く、飼い主の腕などを傷つけることもあります。我が家でも遊んでいる時などにはずみで引っかかれることがあります。これは爪切りをしていると、比較的傷が深くならずにすみます。
また、猫の爪や歯には、激しい炎症を起こすウィルスがついていることがあるそうです。そのウィルスを持っている猫に咬まれたり引っかかれると、ひどい場合は熱を出したり化膿する場合があるのです。
これは通称「猫ひっかき病」と呼ばれています。このウィルスは猫自身には無害なのだそうです。もしも、噛まれたり引っかかれた場合はすぐに水で洗い流し消毒をして、ひどい場合はすぐに病院で治療を受けることをお勧めします。
定期的な爪切りはこの病気の予防となります。引っかかれた傷が深くならないように爪切りが必要となります。
爪切りの頻度
若い猫は、1週間に1度、老猫は2週間に1度はチェックして、伸びているようだったら爪切りをします。
先にも述べたように、老猫になると爪研ぎをあまりしなくなる猫もいます。そうなると、爪の外層がはがれなくなり、爪が巻き爪のようになり肉球を傷つけてしまいます。
気を付けてあげる必要があります。
爪切りの種類と補助のための便利アイテム
爪切りにもいろいろなタイプがあります。
ギロチンタイプ
切り口が丸くなっていて、爪を丸いところに入れて切ります。慣れないと扱いにくいのですが、簡単に切れて固い爪も割れることはありません。
ニッパータイプ
工具のニッパーと同じような形です。扱いやすいのですが切れ味が鋭く、深く切りすぎてしまうことがあるので注意が必要です。
ハサミタイプ
刃が交差して爪を切ります。扱いやすいのですが、固い爪だと割れてしまう場合があります。
我が家では、子猫の時から飼っているので子猫の爪が切りやすいハサミタイプのものをそのまま今でも使っています。
爪切りを嫌がる子のために色々な便利アイテムがあります。
こちらは画像がありませんので気になった方は検索してみてください。
顔を覆うマスク
爪を切っているところが見えないように、目を覆う大きなマスクです。猫は目隠しをするとおとなしくなるという特性を生かしたアイテムです。
猫を入れるネット
身体をすっぽり入れる網状の袋です。顔だけを出して耳掃除などのお手入れができます。
そして足を出すためのファスナーがついていて、ファスナーを開けて一本ずつ足を出して爪切りができます。
お風呂に入れるときにも使用できる素材のものです。
バック型の袋
持ち手がついているバックで、頭と手足を出して猫を固定します。病院へ行くときや爪切りの際に使用します。
エリザベスカラー
首のまわりに装着する円錐台形状の保護具のことです。視界を遮る役目をします。
他にタオルなどの布で包んでおとなしくさせて切る方法もあります。
また、洗濯ネットの中に入れると猫はおとなしくなるので洗濯ネットを使う人も多いようです。
動物病院に爪切りを頼む
自宅での爪切りがどうしても難しい場合、動物病院で爪切りをしてくれます。病院へ連れて行くと、家では暴れる子でも緊張の為に硬直し動けなくなるためおとなしく切らせる場合があります。
我が家も、むぎを迎えたばかりの頃は爪切りを何度か動物病院でやってもらいました。
爪切りだけのために行くのではなく、ワクチン接種の時や避妊手術の前検査の時などについでにという形でお願いしました。
うちでは抱っこを嫌がるのですが、病院では怖さで私に助けを求めて抱っこされます。その時に獣医さんが手早く切ってくれました。
病院では暴れる子の場合は布で包んだり、エリザベスカラーを使用することがあるそうです。
我が家での爪切り
むぎは、家族以外の人を怖がるので病院へ行くということ自体が怖くて怯えます。爪切りのためだけに病院へ連れて行くのはかわいそうです。
爪切りは家でしようと、何回か洗濯ネットの中に入れて切っていましたが、ネットの中に入れると怯えて震えるので最近はネットを使っていません。
今でも抱っこはできないものの、膝の上でおもちゃに夢中になっている時に少しずつ切る。(爪切りに気付いて逃げるので一回で全部の爪を切ろうとせず、切れるだけ何本か切って残りは後日にするなどにしています)
または、ひざ掛けの中に潜るのが好きなので、潜ったときにひざ掛けごと抱っこをして足を一本ずつ出して切っています。
ひざ掛けに包まれると安心するのか、暴れずに切らせてくれます。
むぎの場合は、爪が伸びたらタイミングを見て以上の方法で爪を切っています。
抱っこができるトムの場合ですが、赤ちゃんの頃はおとなしく抱っこで爪切りができたのですが最近は嫌がるときもあります。
そんな時は、むぎの時と同じように無理やりやらないで「今日はここまで」と終わらせるようにしています。
また、爪を切るときはそっと足を持って切ります。爪を出そうとして肉球を強く押したりすると猫は嫌がります。
爪切りは必要ではありますが、猫が嫌がるのを押さえつけて切ることは決してしてはいけません。爪切りを恐怖の時間だと思ってしまいますし、怖がらせた飼い主さんのことが嫌いになってしまうこともあるかもしれません。
猫ちゃん自身のためにも飼い主さんのためにも、安全に爪切りをすることが大事です。
焦らず数日かけてでもいいのです。その子に合った方法を見つけていけたらいいですね。
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