机の上では決して学ぶことのできない感受性想像力を引き延ばす教育が、今注目を集めているのをご存知ですか?

 

それは、犬に子供が本の読み聞かせをするという方法です。

 

これには、子供の可能性を引き延ばすがあります。

 

● 本を読むことで、想像力や感受性を引きのばす

● 動く犬に、聞いてくれるための解決策を自分で見つける力がつく

● 動物を大切にするという愛護心が芽生える

 

本を読むことで、想像力や感受性を引きのばす

Brian settles in for a story with Reese Calland, Ryan Maughan and Taylor Harding (Photo: Manchester Evening News)

小学校のペット博士であるデボラ・カッチャー氏は、イギリスの小学校で子供が犬に本を読み聞かせる取り組みを始めました。

 

子供たちの聞き役を務める犬の名前はブライアンです。ブライアンは、学校ではどんなことをしているのでしょうか?

 

これは、初めて親になる人が、赤ちゃんに対して絵本を読む光景にも、似た点があると思います。

 

初めから、赤ちゃんとのコミュニケーションが完璧な親はいません。時には不安になったり、落ち込んだりもするはずです。絵本の読み聞かせだって、苦手な親はきっと苦戦するでしょう。

 

子育ては、親が教えることも多いですが、逆に子供から学ばせられることも多いものですよね。

 

絵本の時間は、親子のコミュニケーションの一つとも言えます。生まれたての赤ちゃんは、親が間違って読んでも訂正したりすることはなく、真剣に聞いてくれます。時には、微笑んだり寄り添うこともあります。

 

動く犬に、聞いてくれるための解決策を自分で考える力がつく

 

しかし、動物と違って、赤ちゃんは成長するわけですから、2歳のイヤイヤ期あたりになると、親のペースで読むのが難しくなります。

 

なぜなら、大抵の子供は気分屋さんだからです。例えば、いきなり絵本を閉じられたり、違うページをめくられたり、違うおもちゃで遊んでしまったり、大人しく聞いてくれないことが大半です。

 

きっと、親は子供が絵本に集中するようにとあれこれ工夫をするでしょう。

 

デボラ・カッチャー博士は、子供達にもブライアンへ工夫して接しようと工夫する変化が現れたと語っています。

 

子どもたちは、ブライアンとの関わりの中で、改善点を見つけ出し、自分達で解決策を見つけています。

 

「時々彼は部屋を歩き回るけど、私は本を読み続けるの。でも、難しいのは、私がブライアンを見ながら、同時に自分の本を読むようにしなければならないことなの。」

 

読書は、人生をより豊かにする“心”を育てるのに、とても効果的な方法です。

 

絵本の読み聞かせはまさに、大人が子供から学ばせてもらっている点が多いと思うのです。なぜなら、絵本を読むことで、子供の感受性や想像力を大人も共有できるからです。

 

例えば、「どうして地球は丸いの?どうして空は青いの?」など、大人にとっては、当たり前すぎて普段考えないことを子供は本気で質問してきます。

 

大人も必死に想像力を使って、子供でも分かるように説明しますよね。子供は、絵本を通して、大人に考えるきっかけを作ってくれるのです。

 

本を読めば読むほど、親子の時間は濃密になるのです。子供にとっても、親とのコミュニケーションが多ければ多いほど、絵本の時間がとても楽しみになるはずです。

 

そして読書は、無限の可能性を秘めています。言葉の表現力や物事を論理的に見る力、想像力を豊かにして、人とは違うアイデアを見つける力や、解決策を見出す力などを育みます。

 

絵本の読み聞かせで子どもはもちろん、大人も読書が与える力をもらっていて、子供と一緒に共有しているのだと思います。

 

言葉はいつだって、人々を魅了し、虜にし、人として大きく成長させてくれるエッセンスなのです。

 

Adorable dog called Brian being used by primary school to help children learn to read

 

動物を大切にするという愛護心が芽生える

 

ここで、“犬に本の読み聞かせ”をしようというプロジェクトを別の側面から見てみましょう。小学校のペット博士デボラ・カッチャーがその答えを見つけてくれています。

 

それは、ペットを持たない子供に、動物を愛する心を育てるということです。これは、3つ目の側面の3番目にあたります。

 

実際に、ブライアンに関わる生徒はこう言います。

 

「犬を飼っていたけど死んじゃったんだ。ブライアンみたいに小さい犬だったから、ブライアンに本を読んであげるのはすごい楽しいよ。」

 

「最初はブライアンがちょっと怖かったけど、今はブライアンに会うのがすごく楽しみなの。」

 

これらの言葉から分かるのは、“ブライアンが子供たちにとって、なくてはならない大切な存在”になっているということです。

 

動物と関わることもまた、心を豊かにすると言われています。親子間の絵本の読み聞かせだけでは、決して得られない力だとも思います。

 

今の子供たちは、あまりにも、スマートフォンやゲーム機といった情報通信機器に囲まれた生活に慣れています。

 

ボタン一つで、ありあまる情報を見られるこの世の中で、自分の目で見て、触れて、感じとる時間を作ることが困難な世の中になっているのです。

 

子供に身につけてもらいたいのは、机の上で学べる勉強が全てではないということです。

 

さまざまな経験は、子供の興味を引き出し、感情をコントールする力を養います。きっと、心が豊かになれば、将来どんなストレスが多い環境になっても、打ち勝つ心が育つでしょう。

 

そんな強い心を育てるためにも、今回ご紹介したプロジェクトは有意義なものだと思います。

 

また、動物を愛する心が生まれるということは、自分以外の生き物に対しての、思いやりの心も同時に育まれています。

 

プロジェクトの中で子供たちは、ブライアンの行動を妨げることなく、適度な距離感で関わろうとしているも見られます。

 

例えば、

「ブライアンに読み聞かせるのに一番良いタイミングは水を飲んでいるときなんだ。そして、彼はとっても可愛い!」

 

子どもは、ブライアンの水を飲む行動を邪魔することなく、適度な距離を保ったまま、本を読んでいます。

 

大好きなブライアンが嫌な気持ちにならないようにと、子供たちが思いやりの心を持てている結果だと言えます。

 

この新たな教育方法は、世界的に注目されていますが、実は日本でも広まりつつある取り組みでもあります。

 

世界では、これらの取り組みを“R.E.A.D プログラム”と名付け、日本では“わん!だふる読書体験”という名で実施されている施設があります。

 

それは、東京の三鷹市立図書館です。R.E.A.D プログラムからの要望で、日本では初めての取り組みでもあります。

 

子どもたちの“読書ばなれ”を食い止めるために実施されているそうです。でも実際には、動物とのふれあいで得られるさまざまなメリットも同時に得られるという点が、とても魅力的だと思います。

 

子どもは、成長していつかは必ず大人になります。大人になれば、自分の子供に本のすばらしさを絵本を通して、教える時が来るでしょう。

 

大人になってからでも、本が与える力に触れることはできるけれども、子供の吸収するスピードは何倍も早いです。

 

つまり、このプロジェクトは子どもに無限の未来を引き出す可能性を秘めていると思います。まだまだ日本では事例の少ないプロジェクトです。今後どんどん増えていくことを期待します。

 

机の上での勉強は、学校へ行けば先生が教えてくれます。

 

しかし、それ以外のことは、周りの環境がとても影響します。学力が最も求められる世の中ですが、人間力を高める“心の教育”こそ、決して忘れてはならない大切なものですね。

 

Brian comes to class every Monday (Photo: Manchester Evening News)

出典元:Adorable dog called Brian being used by primary school to help children learn to read(Mirror)

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