猫好きの皆さん、猫ちゃんに濃厚なスキンシップをしていませんか?愛おしくて、かけがえのない存在の猫ちゃんですが、あまりにも濃厚なスキンシップをしていると、猫ちゃんから病気をもらったり、反対に人が病気を与えてしまう可能性があります。

 

これを「人獣共通感染症」といい、私たちが動物と触れ合うときに警戒しなければならない感染症です。大切な猫ちゃんと楽しく健康的に暮らしていくために、人と猫の「人獣共通感染症」について学びましょう!

 

【1.人獣共通感染症とは何か?】

人獣共通感染症は、別名「ズーノーシス」といわれ、動物から人へ、人から動物へうつし合う感染症のことです。

 

原因は細菌・寄生虫・カビなどで、感染経路は口から摂取することで感染する場合(経口感染)や虫などが皮膚を刺すことで感染する場合(経皮感染)、感染源に触れることで感染する場合(接触感染)、猫に噛まれたりひっかかれることで感染する場合など様々です。

 

●猫とキスをする

●自分の皿や箸からご飯を食べさる

●一緒に寝る

 

といった行為で、私たちも病気に感染してしまう可能性が十分あります。
普段の猫ちゃんとの生活を見直してみることが大切です。

 

人獣共通感染症(ズーノーシス)1 | Fanimal(ファニマル)

 

【2.猫からもらう場合の感染経路と症状】

人と猫の人獣共通感染症はいくつかありますが、その中でも、人が猫からもらう代表的な病気について感染経路別にご紹介します。

 

経口感染

  • 回虫症

感染している猫の糞に排出された卵を口から摂取することにより感染します。
内臓に寄生した場合は、発熱・だるさ・咳・てんかん発作など、目に寄生した場合は視覚障害や失明することがあります。

 

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  • トキソプラズマ症

感染している猫の糞に排出されたオーシスト(卵のようなもの)を口から摂取することにより感染します。

 

健康な人が感染してもほとんどの場合、特に症状はなく問題ありません。
しかし、妊娠初期に感染すると、胎児に障害をもたらしたり、流産・死産の可能性があります。

 

経皮感染

  • ノミ寄生

ノミは人にも寄生し吸血します。蚊に刺されたように赤く腫れますが、蚊よりもかゆみが強く長期間続きます。
患部を掻きむしることにより、二次感染を起こし化膿する場合もあります。

 

  • マダニ寄生

マダニは体の中に様々な細菌やウイルスを持っており、人に寄生し吸血することで様々な病気の原因を運んできます。

 

代表的な感染症は以下の通りです。

●ライム病:発熱、だるさ、関節炎、神経症状など

●Q熱:発熱、筋肉痛などインフルエンザに似た症状

●重症熱性血小板減少症候群(SFTS):発熱、だるさ、出血しやすくなる など

 

他にもマダニが媒介する感染症はいくつかありますが、どれも重症化すると命に係わる恐ろしい感染症です。

 

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人獣共通感染症(ズーノーシス)2 | Fanimal(ファニマル)

 

接触感染

  • 皮膚糸状菌症(白癬菌)

感染猫に触れることにより感染します。俗にいう「水虫・たむし」です。皮膚が円形に赤くなり水ぶくれでき、かゆみを伴います。

 

咬傷・ひっかき傷による感染

  • 猫ひっかき病

猫から受けた傷から感染し、傷口が赤く腫れる・化膿する、発熱といった症状が現れ、リンパ節の腫脹もみられます。
まれに脳症を引き起こし、意識障害や痙攣発作など重症化する場合もあります。

 

 

  • パスツレラ症

パスツレラ菌は猫の口腔内にほぼ100%存在しているといわれています。
猫から受けた傷から感染し、傷口が赤く腫れ、激しい痛みを伴います。
咳など気管支炎の症状がみられることもあり、重症化すると肺炎を起こす場合もあります。

 

人獣共通感染症(ズーノーシス)3 | Fanimal(ファニマル)

 

上記に挙げた病気は、人と猫の人獣共通感染症の中のほんの一部です。まだまだ警戒しなければならない病気がたくさん存在します。

 

【3.人と猫の人獣共通感染症の予防法について】

猫ちゃんと共に健康的に暮らしていくためには、予防をしっかりと行うことが重要です。

 

可愛くて仕方ない猫ちゃんですが、濃厚なスキンシップ(キス・一緒に寝るなど)を避け、ある程度の距離をおいた接し方が予防に繋がります。

 

そして、猫を触ったら手を洗うことを徹底してください。

 

さらに、完全室内飼いにすることが望ましく、寄生虫の予防を行うことも重要です。

 

猫が舐めない場所(首~肩甲骨)に塗布するスポットタイプの薬が一般的で、外部寄生虫(ノミ・ダニなど)だけでなく、内部寄生虫(回虫など)も一緒に予防できる薬もあります。

 

毎月1回の予防を忘れずに行いましょう!

 

【人獣共通感染症を恐れずに猫と暮らそう!】

大切な猫ちゃんと病気をうつしあってしまうなんて、とても恐ろしいことですよね?

 

しかし、節度あるスキンシップをし、定期的な予防薬の投与を行うことで、病気を恐れることなく幸せに暮らしていくことができます。

 

お互いの為に、人獣共通感染症のことを常に念頭に置き、猫ちゃんと楽しく接しましょう!

 

人獣共通感染症(ズーノーシス)4 | Fanimal(ファニマル)

 

 

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