
瞳が常に潤んでいたら要注意!〜猫の流涙症〜
いつもうるうるな目、涙が溢れ出し目の下が常に濡れている猫ちゃん。悲しいから泣いているわけではありません、このような症状の病気だから泣いているのです!
これは「流涙症(りゅうるいしょう)」という様々な原因で引き起こされる目の病気です。放置しておくと炎症を起こし皮膚病を併発してしまう可能性があります。「流涙症」について学び、猫ちゃんの目の健康を保ってあげましょう!
【1.流涙症とは?原因について】
流涙症とは、涙が溢れ出し止まらなくなる目の病気です。常に目の下が濡れているため、目から鼻にかけて涙が通った後が茶色く変色する「涙やけ」という状態になります。
考えられる原因については以下の通りです。
目の病気(結膜炎や角膜炎)
「結膜炎」はゴミなどの異物が入ることでも起こりますが、猫ウイルス性鼻気管炎などの感染症が原因となることがあります。
「角膜炎」は猫同士のケンカなどにより角膜を傷つけてしまうことが原因です。
このような炎症が起こると涙の分泌が過剰になり流涙症を引き起こしてしまいます。
異物や煙・ガスが目に入った場合
ゴミや毛、逆まつげなどの異物や、たばこの煙や排気ガスなどが目に入ることにより涙が過剰に分泌されます。
鼻の病気
鼻炎や副鼻腔炎などにより目と鼻を繋ぐ「鼻涙管」や涙道の一部「涙小管」が狭くなる、または、詰まってしまうことにより涙が正常に排出されず溢れ出してしまいます。
先天的な場合
ペルシャやエキゾチックなどの短頭種(鼻ぺちゃ)の猫は、先天的に鼻涙管が狭いまたは閉塞しており流涙症を引き起こしてしまうこともあります。
【2.流涙症の症状について】
流涙症の症状は主に、いつも涙を流している・目の下の毛が濡れている・涙やけがみられる・目やにが出ている・目をこする・まばたきが多い・鼻の脇に湿疹ができているなどです。
流涙症は両目に発症するケースと、片目だけに発症するケースがあります。
猫が涙を流している際、毛色が薄い猫は目視で分かりやすいため、早期に気付いてあげられますが、毛色が濃い猫はよく見ないと分かりにくいため目の状態や行動から気付いてあげなければなりません。
確認方法として涙をティッシュやガーゼで拭くと赤茶色の涙が確認できますので行ってみてください。
流涙症を放置し特に治療を行わないと重症化し治りにくくなり、その上、細菌感染を起こし皮膚病を併発する可能性がありますので、上記のような症状が見られた場合は必ず動物病院に連れて行ってあげましょう。
【3.流涙症の治療法について】
流涙症の治療法は原因に合わせた治療を行います。
結膜炎や角膜炎、感染症、鼻炎、副鼻腔炎などの病気が原因の場合は病気自体の治療を行います。
必要に応じて、抗生剤やインターフェロンの投与を行い、目やにや眼球に傷が確認される場合は、点眼薬により治療を行います。
異物や煙・ガスが原因の場合は、目を洗浄し異物を除去したり、眼球周辺の毛をカットする処置を行います。
鼻の病気や先天的な原因で、鼻涙管や涙小管が狭い(閉塞している)場合は、全身麻酔をかけ、外科手術を行うこともありますが、生活に支障がないほどの状態であれば手術は行わず、点眼と細菌感染しないよう、こまめに涙を拭きとってあげるなどのお家での療養を行う場合がほとんどです。
【4.流涙症の予防法について】
流涙症は様々な原因で引き起こされ、先天的な原因で発症することもありますので確実に予防する方法はありません。
しかし、結膜炎の原因である猫ウイルス性鼻気管炎などの感染症については、ワクチン接種により予防することが可能なものもあります。
ワクチンの種類は、ご自分の猫ちゃんの生活環境を考慮した上で獣医師と相談し、選択することがオススメです。定期的なワクチン接種を忘れずに行いましょう。
また、ワクチンで防ぐことのできない病気や猫同士のケンカによる怪我を防ぐために、完全室内飼いにすることが望ましいです。
さらに、普段から猫ちゃんとたくさん触れ合うことで、異常が起こった時に早期に気付いてあげられるように観察を欠かさないがとても重要です。
【流涙症は早期発見・治療が肝心!】
流涙症自体は命に係わる病気ではありませんが、流涙症に気付くことで他の目・鼻の病気や、感染症などを発見できることがあります。
何よりもずっと涙を流している状態は猫ちゃんにとって負担となりますので、大切な猫ちゃんのためにも「流涙症」が疑われる場合には必ず病院に連れて行き、早期治療を行ってあげましょう!
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