こんにちは『犬と人のハーブ屋さん ピーティープー』のハーブ療法家、斉藤まこです。

 

愛犬に元気に長生きしてもらうための「ナチュラルケア」のご提案。
今回はなんとかしたい、止めてあげたい「犬の皮膚の痒み」について、ご家庭でできる「お助けケア」をご紹介させていただきます。

 

愛犬のアレルギー皮膚炎・症状と対策
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犬のカイカイ・かき壊し、まっ赤な炎症を止めてあげたい

春から夏にかけては犬が皮膚炎にかかりやすい季節。アレルギーや免疫低下で皮膚炎を起こし、痒くてかき壊してしまったり、毛が抜けてまっ赤な皮膚に飼い主さんが慌ててしまったり。

 

可哀想で治してあげたいけどなかなか治らなくて~と悩んでいる飼い主さんはとても多くいらっしゃいます。

 

犬とハーブ

 

カラーなどで保護しても、痒い所をかけずに我慢している愛犬を見るのも辛く、飼い主さんも落ち込んでしまいますよね。犬にも人にも困った皮膚炎。

 

まず動物病院で診察してもらうことが大切ですが、お薬を飲みながら、家庭でも痒みを和らげる「お助けケア」があるのをご存じですか?知ってるけど犬には思いつかなかった~という飼い主さんがたくさんいる不思議現象。それはいったい何でしょう。

 

 

痒みにはアイシング!冷やして炎症を落ち着かせましょう!

 

それは患部を冷やすこと!とてもシンプルだけど効果あり♪

 

「痒み」とは、そこに熱がたまっていることを意味します。冷たいタオルで冷やしてあげると痒み(炎症)がスーッと消え、愛犬を楽にしてあげることができるのです。よく知られたことですが、犬となると「アイシング」もなぜか盲点になってしまうようです。

 

ハーブでかゆみ止め、アイシング

 

例えば捻挫、筋肉痛、ケガ、咳も炎症。これらはすべて湿布や消炎剤で熱を鎮める治療法になりますよね。犬の皮膚炎や痒みも同じ「炎症」。だから痒がったら冷やしてあげると良いです。

 

特にカイカイがひどい時は冷蔵庫に濡らしたタオルをストックし、こまめに冷やしてあげましょう。愛犬は痒みから解放され、ふぅ~と落ち着いてくれることでしょう。

 

 

カモミールのハーブティーでパッティング&スプレー

カモミール

 

「アイシング」にプラスして、更に効果をアップさせる「ハーブ療法」もご紹介させていただきます。皆さんもご存じの「カモミール」。

 

最近はハーブティーとして気軽に購入できるようになりました。カモミールにはローマンとジャーマンと2種類ありますが、お茶として売られている「ジャーマンカモミール」を使います。

 

「ジャーマンカモミール」は子供も飲めるリラックスハーブとして有名ですが「アズレン」という、うがい薬などに配合されている抗炎症成分が含まれていて、アレルギーやアトピーの痒みや痛みを鎮めてくれる作用があります。

 

またアレルギーの原因となるヒスタミンの分泌を抑える「抗ヒスタミン作用」の働きもある、とても万能なハーブです。日本では「カミツレ」とも呼ばれ、お肌に優しい入浴剤としても販売されています。

 

カモミールティー

 

このカモミールティーを熱湯でじっくり、冷めるまで抽出し、冷蔵庫で冷やしてからコットンに含ませてパッティングしたり、スプレーでシュッと吹き付けてあげると、アイシングと同時に、皮膚の痒みや痛みがスーッと和らいでいきます。

 

カモミールティーにはリラックス作用もあるので、犬は舐めながらゆるり~リラックスもしてくれることでしょう。

 

※キク科アレルギーをお持ちの愛犬さんには使用はお控えください。

 

飼い主はティーとして飲むことができるので一石二鳥。カモミールティーはリンゴ風味の甘くて優しい味で、ほとんどの犬はカモミールの味と香りが大好きです。

 

出来ればオーガニックの美味しいカモミールティーを選び、共に楽しんでいただけたらと思います。
作ったティーは冷蔵庫保存で1~2日で使いきってください。

 

愛犬とアロマでリラックス
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皮膚炎の根本原因はどこにある?

ハーブでアイシング

 

家庭で出来る「アイシング」と「カモミールティー」ケアをご紹介させて頂きましたが、そもそも、皮膚炎の根本原因はどこにあるのでしょう。

 

西洋医学では主に「皮膚」を治療しますが、東洋医学では皮膚トラブルの根本原因は「身体の奥にある」と考えています。

 

分かりやすく説明すると、身体は内側にたまった熱(炎症)や老廃物(毒素)を排出しようと、熱は上昇して上へ、老廃物はデトックスで外へ、身体を巡りながら最後にたどり着くのが皮膚(一番外側)。

 

そこに溜まった熱や老廃物が炎症をおこし、敏感になってアレルギーや皮膚トラブルが起きやすくなる、というストーリーです。

 

皮膚トラブルが治りにくい理由は、内側のケアをし忘れていることにも大きな原因がある、と日々のハーブ療法の中で強く実感しています。

 

 

愛犬の皮膚炎や痒みをしっかり取り除いてあげるには?

ハーブティーを飲む犬

 

 

皮膚トラブルを根本から治してあげるには、動物病院の治療、ホームケアでのアイシングと一緒に、身体の奥にこもった熱や老廃物を取り除く「内側のお掃除」をしてあげることが、とても大切なケアになります。

 

これがよく耳にする「デトックス」の本来の意味。愛犬の「体質改善」にもつながる、家庭でも実践できる素晴らしい自然療法です。次回は身体の内側をしっかりとお掃除するための「犬のデトックス」についてお話させていただくことにいたしましょう。

 

愛犬の皮膚のカイカイには「アイシング」と「カモミール」のハーブケアをプラス。ぜひお試しになってみてください。
それではまた次回に。

 

リンク先:ホリスティックケア・カウンセラー養成講座

 

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