こんにちは、ペットシッターをしております、あかつきです。

 

今回は、猫ちゃんの、春から夏にかけての季節の変わり目に気を付けてあげたいことについて、触れていきます。

 

◆寄生虫に気を付けて

春から夏にかけては、寄生虫の活動が活発になる季節です。
室内だけでなく、外へも出かけていく猫ちゃんは、動物病院で検便をしてもらい、場合によっては駆虫してもらいましょう。

 

◆ノミ・ダニの予防をしましょう

昨今、暖房器具の発達により、冬でもカーペットなどにダニはいるといいますが、それを除いたとしても、春はノミ、ダニが活動し始める時期です。

 

ノミやダニは猫の身体に寄生すると血を吸うだけでなく、皮膚病の原因にもなったりします。予防薬は市販もされていますが、寄生が見られる場合は、安易に市販品を使用せず、動物病院にて治療と駆除、予防方法を相談しましょう。

 

◆抜け毛に注意!

春先からのことですが、夏毛に変わる換毛期でもあり、毛が良く抜ける季節でもあります。

 

皮膚病予防のためにも、毎日ブラッシングしてあげましょう。特に長毛種は絡まりやすく、関節付近の毛がもつれてしまうと、痛みを伴うこともありますので、気を付けてあげてください。

 

ブラッシングが不足すると、毛づくろいをして毛を飲み込む量が増えるため、毛球症になる恐れもあります。
毛球症とは、毛づくろいの際に飲み込んだ自分の毛が消化器官にとどまり、吐くことも排便することも出来なくなった状態のことを言います。

 

日頃からブラッシングをして無駄毛を取り除いてあげることで予防に繋がります。また、飲み込んでしまった毛を出来るだけ体外に排出しやすくするためには、「猫草」を置いたり、食物繊維が多く含まれている「ヘアボールケア」機能の高いフードを与えたりすることも効果的です。

 

◆猫にもフィラリア症!?

蚊を媒介としたフィラリア症といえば、犬の病気と思われがちですが、猫にも感染します。

 

猫は犬と比べてフィラリアの寄生数が少なく、多くの場合で症状が乏しく、また検査などによる診断が難しいため、発見が困難な病気です。そのため、咳や苦しそうな呼吸、食欲不振など症状が現れ始めたときには、その身体は既に危険な状態なのです。

 

例えそれまでが健康な猫でも肺や心臓へのダメージは大きく、突然ショック状態に陥り死亡してしまうこともあると言われています。現在はより良い治療法は確立されておらず、症状を和らげるための治療くらいしかありません。

 

感染しないためには、犬同様、予防するのが一番だということになりますので、ノミ・ダニの予防と共に、動物病院に相談して、予防薬を処方してもらいましょう。

 

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◆適切な室温は?

今年に限っては、ゴールデンウィークの終わりごろから、日中は暖かく、朝晩は涼しく…といった気候になってきました。

 

猫は人よりは少し暑さに強いと言われています。個体差にもよりますが、猫にとっての夏場の適温は27~29度くらいではないかと考えられています。

 

猫を1人で留守番させる際、猫は風通しの良い場所を見つけるのが得意なため、自由に風通しの良いところを確保できる状態であれば、エアコンを付ける必要はありません。

 

とはいえ、日本の夏はとても暑いため、熱中症の危険を回避するためには30度を超えるような日にはエアコンを付けましょう。
その際には、猫が寒くなりすぎないよう、潜れるようなベッドや毛布なども用意してあげてください。

 

猫の熱中症

 

◆こうなったら熱中症の恐れあり!

では、どのような症状が見られたら、熱中症なのでしょうか。
猫が熱中症になると、次のような症状が見られます。

 

急激な体温の上昇(40℃以上)に伴い、口を開けてハァハァとあえぐような呼吸をする、よだれが口から流れ出す、目や口腔粘膜が充血する、吐き気を示す、嘔吐や下痢をする、一時的にふらついて倒れ込む、などです。

 

猫は犬と比べて、少しの暑さには強いのもあって、口を開けて呼吸をする――パンティングは滅多に見られません。なので、このパンティングをしている時点で、平常より体温が上昇しているのが分かります。

 

また、熱中症が更に進行すると、虚脱や失神、筋肉のふるえが見られたり、意識が混濁して呼びかけにあまり反応しなくなったりします。更には意識がなくなったり、全身性のけいれん発作を起こしたりすることもあります。

 

症状がかなり進行すれば、吐血や下血(血便)、血尿などの出血症状や、酸素がうまく取り込めないためチアノーゼ(瞼の裏や口の中などから血の気が引いて白くなることで確認できます)が見られます。

 

最悪の場合はショック症状から命を落とす危険もあります。

 

熱中症の症状が見られたら、まずはとにかく身体を冷やすことが肝心です。風通しの良い涼しい場所に猫を移動させ、冷たい水で濡らしたタオルで全身を包む、霧吹きなどで水をかける、氷枕などを動脈の走る首回りやわきの下、後足の付け根などにあてがうなどして、体温を下げます。

 

このときの注意点として、身体を冷やし過ぎないようにしましょう。39℃まで下がったら冷やすのを止めます。

 

身体を冷やすのと同時に動物病院に連絡を取り、一刻も早く病院にて獣医師の診断と治療を受けるようにしましょう。

 

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