いつの時代も、ハムスターは大人気。少し垂れた目と、口いっぱいにエサを頬張ってパンパンに膨らんだ頬っぺた、短い手足でテクテクと歩く姿は、かわいくて仕方がありません。

アパートやマンションなど、住宅事情によって犬や猫を飼うのが難しい場合でも、ハムスターならOK(黙認?)の場合もあり、気軽に飼える点も人気のひとつですね。

そこで、これからハムスターと一緒に暮らそうと思っている方に、種類や性格、相性のいいハムスターなどをお伝えします。

ハムスターについての基礎知識

 

ジャンガリアンハムスター

ハムスターは、「げっ歯類」という動物に分類されます。つまり出っ歯が特徴の生き物ですね。

一番大きなげっ歯類はカピバラで、体重は約5キログラム、最少はカヤネズミで、5~7グラムといわれています。

ちなみに、2008年に南米で400万年前のものと思われる、げっ歯類の化石が発見されましたが、その体重はなんと1トンにもおよぶというから驚きです。
 

ハムスターの習性・特徴

 

夜行性です

ハムスターは実は夜行性のため、昼間は寝て夜に活発になるという、人の生活スタイルとは真逆な(夜型の人によっては適切な?)習性を持っています。
 

あまり人になつきません

しばらくしたら飼い主を認識して、手からエサを食べてくれるようになります。

ただし、同じげっ歯類のデグーと違ってハムスターのコミュニケーション能力は低く、自分から甘えてくることはほとんどありません。

狭い場所が好きなようで、部屋の隅っこでジーっとしているか、寝ていることが多いですね。
 
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トイレを覚えます

ハムスターのトイレ
ハムスターは、決まった場所をトイレにします。

以前我が家にいたゴールデンハムスターは、おしっこはプラスチック製のトイレで、ウンチは他の決まった場所でして、絶対に自分の寝床やケージ外を汚すことはありませんでした。その子の性格にもよりますが、とても几帳面です。

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ハムスターの寿命

ハムスターの寿命は短く、どの種類でも約2年ほどです。
つまり、家に迎え入れたときから、お別れに向かって命の砂時計が落ちているのです。
 
毛並みがツヤツヤだったハムスターがあっという間に年を取り、痩せ衰えて天に召されるのを見るのは非常に辛いですが、それが動物と一緒に暮らす者の定めです。一緒にいる時間と思い出を大切にしましょう。
 

ハムスターの種類はなんと24種類!

実は、ハムスターは24種類もいるんです。

ペットショップで見かけるのは、おもに「ゴールデンハムスター」「ジャンガリアンハムスター」「キンクマハムスター」「チャイニーズハムスター」「ロボロフスキーハムスター」です。

その他にもキャンベルハムスターなど珍しい種類を見かけることもあります。
 

ハムスター人気の5種の性格や特徴まとめ

 

ゴールデンハムスター

ゴールデンハムスター | Golden Hamster

正式名称を「シリアンハムスター」といい、ジャンガリアンハムスターと人気を二分しています。
 
白とオレンジの模様は、個体によって異なります。
 
身体が大きく脳も大きいからかハムスターの中では利口で、我が家で暮らしていたゴールデンハムスターは、「隠れていても名前を呼ぶと出てくる」、「こぼしたエサをエサ箱に戻す」、「ウンチを一か所に集める」という特徴がありました。
 
おとなしい性格なので、初心者が飼うのに最適です。
 

ジャンガリアンハムスター

ジャンガリアンハムスター 

カラーバリエーションが豊富です。アグーチカラーといわれる茶褐色がスタンダードカラーで、背中のストライプが特徴的です。ブルーサファイヤは、薄いブルーグレーの毛に覆われています。

ジャンガリアンハムスター パールホワイト

パールホワイトは全身が白く背中にストライプが入り、スノーホワイトはより白くストライプはありません。
 
その他にもイエロージャンガリアンの別名を持つプディングや、より黄色味を増したクリーミーサファイアもいます。アグーチカラー以外の色は突然変異から来るものですが、それが生命力の強さに関係しているわけではありません。
 
人に慣れるので人気がありますが、複数を同じケージで飼育した場合、気が合わない相手を殺してしまうなど、共食いを始める凶暴さを持っています。2匹以上飼う場合は、必ずケージを分けてください。
 

キンクマハムスター

キンクマハムスター

「キンクマ」は、ゴールデンハムスターの改良種です。ゴールデンハムスター同様に温厚で賢く、一緒に暮らすパートナーとしては最適です。
 
ただし「人に慣れる」ことはあっても、「人になつく」ことはありません。自由気ままに、家の中を散歩します。
 

チャイニーズハムスター

チャイニーズハムスター | Chinese Hamster

中国北西部、モンゴル、朝鮮半島が原産の小型のハムスターです。
 
クリクリとした目と、スリムな体、長いしっぽが特徴的で、ハムスターというよりはネズミに近いですね。
 
動きが俊敏で、高いところに登ることができるため、落下しないよう注意が必要です。飼育については、他のハムスター同様、難しいことはなく、ケージやエサなども同じです。
 

ロボロフスキーハムスター

ロボフスキーハムスター | Roborovski Hamster

ゴールデンハムスターの約半分というミニサイズのハムスターです。
 
見た目の通り俊敏に動きますが、とても臆病で警戒心が強く、人とのコミュニケーションが難しいため、観賞用として飼われています。「一緒に交流したい」という人には不向きです。
 

【飼い主さんのタイプ別】相性のいいハムスターは?

手の中のハムスター

ハムスターの飼育は初心者でも難しくありません。コミュニケーションと飼育のしやすさを求めるのなら、ゴールデンハムスター・キンクマハムスター・ジャンガリアンハムスターがおすすめです。
 
ハムスターと飼い主さんとのマッチングを考えてみました。
 

触れ合いを楽しみたい人には・・ゴールデンハムスター

自分からスリスリと寄ってきてくれることはありませんが、人の体を踏み越えて前に進んだり、人の体によじ登って高いところに登るなど、遊んでいるのか遊ばれているのかわからない、微妙なコミュニケーションが楽しめます。
 
一緒に暮らした感想ですが、ジャンガリアンハムスターよりも病気に強いと思います。
 
「ハムスターと触れ合いたい」という人におススメです。
 

触れ合い+見た目で選ぶなら・・キンクマハムスター

ゴールデンハムスターの交配種として誕生した、野生には存在しないハムスターです。
 
オスよりもメスの方が大きくなるため、大柄なハムスターが欲しいのならメスを選ぶとよいでしょう。
 
キンクマハムスターは、ゴールデンハムスターよりも高値で販売されています。「ハムスターと触れ合いたい」にプラス「あの毛並みに惚れ込んだ」という人におすすめです。
 

コストを抑えたい人は・・ジャンガリアンハムスター

ジャンガリアンハムスターは、様々なカラーバリエーションがりますが、スタンダードなアグーチカラーは、比較的安く買える(セールで500円などということも!)ため、あまりお金がかけられない人や、静かに見守ってあげたい人におすすめです。
 

ネズミっぽさを求めるなら・・チャイニーズハムスター

見た目がネズミっぽいチャイニーズハムスターは、ワイルドさの中にも高いコミュニケーション能力を秘めています。動きが素早いので、ケージに戻すのに一苦労しそうですが、他とは違うハムスターが欲しい方におすすめです。
 

多頭飼育をしたいなら・・ロボフスキーハムスター

他のハムスターたちは、同じケージで飼うとケンカをしてしまいますが、ロボフスキーハムスターは大勢で飼うことができるため、繁殖も期待できます。
 
ただし、臆病なため、ケージから出して遊ぶことには適していませんので、観賞用として迎えてあげてください。
 

ハムスターの性格は個性的!

ハムスターの種類によって特徴が異なりますが、それ以上に個々の性格によって、全く違います。
 
ペットショップのハムスターをよく観察してみてください。隅でじっとしている子、他のハムスターにちょっかいをかけている子、ひとりで大騒ぎをしている子など、それぞれの違いがわるはずです。
 
ハムスターと一緒にいれる時間は長くはありません。気に入ったパートナーを選んで、たくさんの思い出を作ってください。

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