
どうする?猫のトイレのしつけ方
猫を飼っている皆さん、愛猫のトイレのことで困ったことはありませんか?
今回は、特に初めて猫を飼い始める方向けに、猫のトイレのしつけについてお話します。
猫のトイレの基礎知識
猫のトイレのしつけは比較的簡単だと言われています。
なぜなら、猫は遺伝子に、「排泄は砂の上にして砂で隠す」という行動様式が刻み込まれているからです。
また、トイレの平均的な回数ですが、尿は1日に2~3回、便は1日に1~2回といわれています。ただし、便に関しては2日に1回でも定期的に出ていれば心配はありません。
では、実際に猫にトイレを覚えさせることになった場合、注意する点などを挙げていきます。
用意するもの
トイレ
メリット | デメリット | |
---|---|---|
箱型(オープン型) | ・素早く入れやすい ・掃除しやすい |
・匂いが気になる ・猫が砂をかくとき飛び散りやすい |
ハーフドーム型 | ・猫が砂をかいて外に出してしまうのを防ぐ ・比較的掃除しやすい |
・中をのぞかないと猫が用を足したかわからない |
ドーム型 | ・猫が落ち着いてトイレをするのに適している ・匂い対策にもなる |
・大きいので場所をとる |
システムトイレ | ・トイレが二層になっていて尿は下に落ちマット(シート)が吸うようになっているので、掃除の回数を減らせる (マットは一週間ごとに交換) |
・専用の砂、シート、マットが割高 |
猫砂
メリット | デメリット | |
---|---|---|
食品系(おからなど) | ・安価で買える | ・色が変わりにくくどこにしたかわかりづらい ・固まりにくい |
紙系(紙) | ・軽くて持ち運びしやすい ・固まりやすい |
・紙屑が飛び散りやすい |
鉱物系(鉱物) | ・猫が好みやすい | ・重く、持ち運びが大変 |
木材系(ひのきなど) | ・消臭効果がある。 | ・比較的効果 |
猫砂の選び方ですが、譲っていただいた猫の場合はそれまで使用していた砂を少しもらって、新しいトイレに入れます。
家でしつける場合、子猫の時はかきやすいように小粒のものを選ぶといいでしょう。猫の好みを探りながら試してみるのがよいでしょう。
猫のトイレについて
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最適なトイレの場所

トイレを置くのに最適な場所は薄暗く、静かな場所です。猫が「落ち着いて用を足せる場所」であるかどうかを意識します。
しつけの時期にはケージの中に入れておくと比較的早くトイレを覚えるでしょう。ケージの中で食事、トイレ、睡眠をとるという生活習慣を覚えさせるのです。
猫のトイレのしつけ、成功の3つのポイント
猫は比較的トイレを覚えやすく、一度トイレのニオイを教えるだけで覚えることもあります。
また、成功したらしっかり褒めることが大切です。

ポイント➀ サインを見逃さない
猫の行動を注意深く観察していると、食事の前後や起床後などにそわそわ、きょろきょろしたり床をひっかいたりするなど、トイレに行きたいというサインが分かってくるようになります。
自分で行くようになるまでは、飼い主さんがトイレに入れてください。
ポイント➁ ニオイを少し残しておく
猫は自分の尿の匂いがついているところで排泄をします。トイレのしつけが完璧になるまでは、尿の臭いがついた砂を少しだけトイレの中に残しておきましょう。
ポイント➂ 使ったらすぐに掃除をしてあげる
猫は綺麗好きな動物なので、汚れているトイレで用を足すのを嫌がります。
また、その都度掃除をすることで猫の健康状態を把握することも可能です。
どうしてもすぐに掃除してあげることができない場合は、トイレの台数を増やしましょう。
(ポイント➁のとおり、しつけ中は臭いがついた砂を少しだけ残しましょう)
トイレ掃除の方法

ポイントでもご紹介したように、猫のトイレのしつけをする上で大切なことが、トイレ掃除です。
掃除の仕方ですが、便はスコップで取って捨てます。尿は固まった部分をすくい、余計な砂を落として捨てます。
スコップは穴が開いている、猫のトイレ掃除用のものが売っているので(トイレを購入すると、備え付けつけてある場合もあります)それを使用すると余分な砂をすくうのを防ぎ、猫砂の節約にもなりますし、掃除が容易です。
掃除をした際に砂が減っていたら足しましょう。
また、システムトイレは尿が下に落ちてマットやシートが吸ってくれるので1週間に1回交換します。(猫の頭数により4~5日で交換する必要がある場合もあります)便の場合はその都度掃除をします。
排泄物はトイレに流すか、ゴミとして出します。ゴミに出す場合、自治体によって排泄物の処理の仕方が異なりますので必ず確認をしてください。
トイレに流す場合はトイレのつくりなどによっては詰まってしまう可能性がありますので確認が必要です。
トイレ本体は最低でも月に1回は丸洗いしましょう。その際に砂を全部交換します。
こんなときはどうする?シーン別対策

猫がトイレに失敗してしまったら
しつけの最初のころは失敗してしまうこともあるでしょう。その場合は決して叱らないでください。猫は排泄をしたことが悪いことだと思ってしまい、排泄を我慢するようになってしまう可能性があるからです。
もし、トイレ以外の場所で排泄してしまったら、消臭効果のある洗剤などで臭いを残さないように掃除をしましょう。臭いが残っていたら、また同じ場所で排泄してしまうからです。
何度も失敗を繰り返すようでしたら、トイレの場所や砂を変えてみるなどの工夫をしてみてください。
砂を変えるとき
今まで使用していた砂を交換するときや、違うタイプの砂に交換するときは、尿の臭いがついた砂を少し残しておいて、新しい砂に混ぜておきましょう。臭いが残っていると、砂を交換してもスムーズにトイレを使うことができるのです。
もともと野良猫として育った猫の場合
もともと野良猫として育ってきた猫にトイレを教える場合、少し時間がかかるかもしれません。
外の土で用を足してきたので、用意したトイレで用を足す習慣には戸惑うでしょう。
- 砂は土に似た鉱物系のものを使う
- 実際の土をトイレの中に入れてみる
- 排泄物そのものをトイレの中に入れてみる
- 抱くことができるようなら、食事後などにトイレの中に入れてみる
以上のようなことを試しながらしつけをしていってください。
まとめ
子猫にトイレをしつけるのはそう難しくはないことです。 飼い主さんがお母さんやお父さん役となって、排泄のサインを見逃さず、可愛い猫ちゃんと一緒にトイレトレーニングを頑張ってくださいね。
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