今は昔、友人に誘われて行った思い出のカフェ。当時は雑居ビルの4階にありました。
お店の中に入るとまるで自分の空間のようにくつろげたことを覚えています。

 

カラフルな絵本、トーンを落とした照明、居心地のいいソファー。よく “自宅にいるようにくつろげる”と言いますが、それとは少し違う感じ。気心の知れた友人が自分の為に作ってくれたような空間でした。

 

僕も友人も「ここは自分の為のお店だ」という思いを持って常連化していました。

 

attic room 五味美貴子さんインタビュー

 

渋谷の宇田川町にあるそのお店は“attic room”(attic room : 屋根裏部屋だそうです)

 

捨てられない宝物が集まる、そんな素敵な場所です。落ち着く光彩の心地良い空間。世界が閉じ、集中力が増したような感覚が生まれてくるような気分が味わえます。

 

今は、昔と場所が少し違い、近くのビルの最上階にお引越しされています。
懐かしながらも思い出深いこの店に、とても久しぶりながら行ってみました。
変わったのは場所だけで、以前と変わらない雰囲気と心地良さが僕を迎えてくれました。

 

attic room 五味美貴子さんインタビュー

 

今回はその“attic room”のオーナーである株式会社アティックプラニングの五味美貴子さんにお話を聞いてきました。

 

五味さんは都内で12店舗のカフェを経営しています。(もうすぐ13店舗目がオープン)
なんと、商業施設の店舗を除く、そのすべてが全席ペット同伴可なのです。

 

自らも3匹のわんこを買う飼い主さんでもある五味さん。
どんな話が聞けるかわくわくしながらいつもとちょっと違う気持ちと緊張感でお店へ向かいました。

 

attic room 五味美貴子さんインタビュー

 

*– 改めましてペットOKのカフェだとは思えない雰囲気ですね。
他のペットOKなカフェは、明るいところが多いのではないかと思います。

 

五味さん「そうですね。パッと見てペットOKには見えないので、お客様も別の方がわんちゃんを連れてきているのを見て、『犬OKなんだ。じゃあ、連れてくるよ。』という風に広まっていくことが多いんです」

 

attic room 五味美貴子さんインタビュー

 

*– 犬OKだからあの店へ行くではなくて、お気にいりのお店に犬を連れていくという感覚ですね。

 

五味さん「犬連れのお客様は周りのお客様に配慮している方が多いと私は思っています。ですので、お店では、わんちゃん同士、お客様間でのトラブルはほぼないんです。最低限のしつけやマナーは必要だとは思いますが、気軽に連れてきてほしいと思います」

 

*– ドッグヨガを取材してわかったのですが、飼い主さんが落ち着くと一緒にいる犬も落ち着く。

 

五味さん「そうですね。子供が公園デビューするように、犬もカフェデビューを早めにすることが社会性をつける秘訣だと思っています。とはいえ、うちの6カ月のヨークシャテリアはこの前カフェデビューに失敗したばかりなので偉そうなことは言えないですが(笑)。ただ、そういうときは『すみません、今日は帰ります』と謝ってしまえばいいだけなのだと思います」

 

attic room 五味美貴子さんインタビュー

attic room 五味美貴子さんインタビュー

※今回は残念ながら連れて来られなかったヨークシャテリアのスープちゃん。
あどけない表情ですね。

 

*– お店側が気軽に連れてきてほしいと思ってくれているのは嬉しいですね。

 

五味さん「犬好きの私はそう思っているというだけかもしれませんが、ペット同伴可にしているところのお店の方々は恐らくペットが好きな方が多いので、ある程度安心して大丈夫じゃないかと思います」

 

*– わんこは五味さんがお幾つくらいの頃から飼っているのですか?

 

五味さん「7歳くらいですかね。シェルティ、ラブラドール…、自分で大人になって飼い始めたのはヨークシャテリアです。ジャックラッセルと迷ったのですが、『ジャックは家の柱がなくなる覚悟が必要でヨーキーは少し気難しい』と言われ、柱がなくなることを避け、気難しい方を選びました(笑)。そんな経緯で買い始めたのが先代のショコラです」

 

attic room 五味美貴子さんインタビュー

※こちらが先代のショコラちゃん。

 

*– ショコラちゃんとの生活はどうでしたか。

 

五味さん「飼い始めの頃はSE(システムエンジニア)をやっていたこともあり、ほとんど家にいることができませんでした。もっとショコラと一緒にいたいと思い、仕事を辞めて1店舗目のカフェを始めました」

 

*– それが渋谷のattic roomですか?

 

五味さん「いえ、西麻布です。当時はドッグカフェをやっていました。店名はcafé chocolate(カフェ ショコラ)です。自分の好きなものを集めたらドッグカフェになった。というようなお店でした(笑)」

 

attic room 五味美貴子さんインタビュー

※今回来てくれたくるみちゃん

 

*– ではショコラちゃんが看板犬に?

 

五味さん「そうですね。ただ、ショコラは犬嫌い(人も特定の人しかなつかない気難しい犬だったので)で…。犬が集まるというよりは、犬好きが集まるカフェになりました。ショコラは常連さんにひたすら可愛がられていました。散歩に連れて行って貰うことも多かったので看板犬なのにお店にいないことも多かったです(笑)」

 

attic room 五味美貴子さんインタビュー

attic room 五味美貴子さんインタビュー

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※五味さんが最初に開いたお店café chocolate(カフェ ショコラ)
落ち着いた雰囲気の素敵なカフェですね。

 

*– カフェを始めて良かったことはありますか?

 

五味さん「やはり愛犬との時間を取れるようになったこと。あとは友人もカフェだと気軽に来てくれるのは嬉しいですね。それに色んな方がお店に来て頂けて、そんな出会いの中から衛星放送チャンネルで犬の手作りご飯の番組を持たせてもらう。なんてことも経験できたりしました。今思うととても良い経験でした」

 

*– いまは、3匹と一緒に暮らしていますが柴犬のマメちゃんについてお伺いしてもよろしいですか?

 

五味さん「マメは震災後に家族になりました。震災で家が倒壊した飼い主さんがマメを飼えなくなり保護され、いくつかの譲渡先を渡り歩いたみたいです。マメは子供と仲良くできる子ではなかったようで、子供がいなかった私が紹介されました。最初はとりあえず1か月次の飼い主さんが決まるまで預かることになりました。」

 

*– 最初は1か月だけだったんですね。

 

五味さん「そうですね。でも一か月一緒にいると可愛くなってしまうもので、結局は家族になりました(笑)。前評判とは違い、うちでは本当に大人しい子でしたね。マメが来たのと同時期くらいに子供を授かったのですが、実はマメが一番子供に優しく接してくれ、良く遊びなんかにも付き合ってくれています」

 

attic room 五味美貴子さんインタビュー

attic room 五味美貴子さんインタビュー

※カフェでも大人しいマメちゃんです。人見知りもありません。

 

*– 五味さんは専門学校などでもCAFÉ開業などについて講師をされていますが、どのようなことを教えているのでしょうか。

 

五味さん「そんなに特別なことを教えているつもりはないです。商売の基本です。コンセプト、営業計画など。あとは立地ですね。カフェは物件がかなり重要です。そして作って終わりではないということ。好きな場所に好きな空間を作って、好きな食事を出すまでで止まってしまう方が多い。カフェを継続して営業し続けていくための講義です」

 

attic room 五味美貴子さんインタビュー

 

*– 経営されているお店はattic roomを初めとして本当に素敵なお店が多いのですが、どのようにお店作りをされるのですか?

 

五味さん「私の場合は事前のストーリー創りが重要です。ストーリーが浮かんでくる物件を選び、ストーリーを創ることから店作りは始まります。例えばattic roomは直訳すると屋根裏部屋なのですが、『おばあちゃんの家に連れてこられた男の子、大人同士の会話から逃れるようにたどり着いた屋根裏部屋で父の昔の宝物などに出会い・・・』といったストーリーがあります。そのストーリーに沿って、このattic roomという店は作られています。他の店舗も同じように最初にストーリーをしっかりと創りあげています」

 

*– なるほど。ストーリーを感じると、さらに楽しむことができますね。

 

五味さん「あとはお客様同士の視線にも気をつけています。他人と視線が合わないように椅子や机や仕切りになる家具などを使って調整することで個室を作らなくても個室にいるような親密感を出しています。床の高さを微妙に変えたりもしています」

 

attic room 五味美貴子さんインタビュー

attic room 五味美貴子さんインタビュー

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*– なるほど。落ち着いて世界観に浸ることができますね。

 

attic room 五味美貴子さんインタビュー

attic room 五味美貴子さんインタビュー

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*– 今後はどのような展開を考えてらっしゃるのでしょうか。

 

五味さん「都内に1年2〜3店舗くらいを増やしていき、30店舗にするのが当面の目標です。海外や地方への出店のお話をいただくこともあるのですが、生活をしているからこそユーザーのことがわかるので、当面は都内での展開を考えています」

 

*– そうすると好きなカフェが増えて嬉しいです。ペットにとってもペットオーナーにとっても行けるお店が増えるのは凄く素敵なことですね。応援しています。

 

五味さん「はい、そうなるように頑張ります」

 

attic room 五味美貴子さんインタビュー

attic room 五味美貴子さんインタビュー

 

ペットオーナーのみなさん。

 

ペットを連れて東京都内にお出掛けの際はぜひアティックプラニングのCAFÉをご利用されることをおすすめします。

店員さんも動物好きが多いとのことなので安心して寛ぐことができますよ。

 

 

【店舗情報】

attic room

東京都渋谷区宇田川町31-1 大和ビル3&4F

03-5489-5228

営業時間 12:00-24:00(定休日なし)

新宿、恵比寿、赤坂、銀座、下北沢、吉祥寺など

その他のお店はこちらをご覧ください(http://www.atticroom.jp/shops/index.html

HPにはまだ未掲載ですが、2017年08月10日に新しい店舗がOpenします。

 

amenite ginza

東京都中央区銀座1-9-12 西山工業東銀座ビル5F

03-6228-6064

営業時間 11:30~23:30(定休日なし)

オープン日 2017年8月10日

『摩訶不思議で居心地の良いcafé salonフレンチ出身の店長が遊び心のある料理やスィーツ、お飲み物を用意してお待ちしています』

とのことです。今回の店舗も楽しみですね。

 

五味美貴子さんの著書

“無理せず日商3万円、年間売上1,000万円! 古民家カフェを開こう”

KADOKAWAから絶賛発売中です。

お求めはこちらからどうぞ。(http://amzn.asia/jbDpSxd

 

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