
バーマンの性格・特徴・飼い方について知ろうー犬猫図鑑
青い瞳が美しい猫種といえば、シャムを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
しかし、シャムの血が混じった「バーマン」も、サファイヤブルーの美しい瞳が印象的な猫種です。
今回は、そんなバーマンの歴史や特徴、飼い方について詳しくまとめてみましたので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
バーマンの歴史とは?
バーマンは、ミャンマーの土着ネコ(その土地にもともと住み着いていた猫)がもとになり、人の手が加えられず、自然発生で誕生した猫種であるといわれています。
そんなバーマンの誕生秘話として最も有力なのが、イギリス軍人によって繁殖させられたという説です。
20世紀初めのミャンマーでは、イギリスや中国が覇権を争ったため、治安が乱れていました。
そんな中、寺院の警護に当たっていた2人のイギリス軍人が自国にオスとメスの猫を持ち帰ったのです。
オス猫は残念ながら移送中に亡くなってしまいましたが、メス猫は無事移送され、妊娠をしていたため、そこからバーマンの育種や繁殖が進められていきました。
バーマンは1925年にフランスのFlFeに公認されますが、その後、第一次世界大戦や第二次世界大戦が起こってしまったため、頭数が激減してしまいます。
戦後には、たった2頭のバーマンしか残らなかったため、シャムやペルシャ、長毛を持つ雑種猫を交配し、数を増やしていきました。
バーマンの毛色はもともとシールポイントだけだったのですが、こうした交配の結果、ブルーポイントなどの新しい毛色を持つ子も産まれるようになったのです。
そして、順調に頭数を増やしていったバーマンは1966年にはイギリスのGCCFに、1967年にはアメリカのCFAやTITAに公認されました。
バーマンの特徴とは?
バーマンはロング&サブスタンシャルタイプで、他の猫種よりもやや大きめに見えます。
外見が似ているヒマラヤンほど鼻ぺちゃではありませんが、鼻孔が低いローマンノーズキャットです。
また、美しいサファイヤブルーの瞳は、少し離れてついているのも特徴だといえるでしょう。
そんなバーマンの被毛は腹部が少々カールしており、シルクのような手触りをしています。
そして、手足の先はまるで靴下を履いているかのように、白い被毛に覆われているのもチャームポイントです。
バーマンの性格とは?
バーマンは運動量が多い猫種で、特に子猫の時期はやんちゃな一面をたくさん見せてくれます。
しかし、温厚な性格をしているので、他の動物や新入り猫、小さな子供とも仲良くできるでしょう。
また、甘えん坊な子も多く、気に入った相手には犬のようにつきまとうこともあります。
そのため、スキンシップをたくさん図りたいと思っている方には、ぴったりな猫種だといえるでしょう。
バーマンにしてあげたい日々のお世話やケアとは?
バーマンは運動量が多い猫種なので、自然と食事の量も多くなります。
特に成長期は高カロリーで、高タンパクな食事を心がけてあげましょう。
ただし、体質的に太りやすいので、成猫になってからは早食いを防止したり、低カロリーな食事を与えたりすることも大切です。
また、長毛種なので1日2回程度、ブラッシングを行うことで被毛を美しく保っていきましょう。
シャンプーは、2週間に1回程度を目安に行うのがおすすめです。
バーマンを飼うときの注意点とは?
バーマンは遺伝的に「膝関節形成不全」という病気にかかりやすい猫種です。
そのため、歩き方がおかしかったり、足を引きずったりしている場合は動物病院でレントゲンを撮ってもらいましょう。
さらに、肘や膝が脱臼しやすい子も少なくありません。
ジャンプをためらったり、運動を嫌がったりする場合は早めに病院へ連れて行きましょう。
そして、ペルシャやシャムの血を受け継いでいるため、左心室の心筋が内側に向かって肥大化することで起こる「肥大型心筋症」や白内障にかかることもあります。
また、成長しても毛の量が増えない「先天性貧血症」や、尻尾の先っぽが血行不良で壊死する「尾端壊死」が発症してしまう子もいるので、日頃から注意深く飼い猫の様子を観察していきましょう。
やんちゃで甘えん坊なバーマンと楽しい猫ライフを
バーマンは美しい見た目と、チャーミングな性格を併せ持った猫種です。
シャムほどの認知度はまだありませんが、猫好きさんは綺麗なサファイヤブルーの瞳に思わず惹きこまれてしまうはず。
ぜひこれを機に、バーマンの魅力的な内面も知ったうえで、大切な家族としておうちに迎えてみてくださいね。
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