猫の被毛の色は多種多様なため、猫好きさんの好みも分かれやすいものですよね。

中には、黒猫のような深みのあるカラーを持った猫が好きだという方もいるかと思います。

そんな方は、「ハバナ」というチョコレートカラーの猫種もぜひ、チェックしてみてください。

今回は、まだまだ知名度の低いハバナの歴史や特徴、飼い方のコツなどを詳しくご紹介していきます。

 

 

ハバナの歴史とは?

ハバナのようなチョコレートカラーの猫は、1870年代にイギリスで行われたキャットショーにも出場していました。

しかし、瞳がグリーンであることや、被毛のカラーが単色であったため、あまり人気が出ず、積極的な育種は進められませんでした。

そんなハバナの交配が本格的に開始されたのは、1950年代のこと。

 

イギリスのブリーダーたちは、ダークブラウン系の被毛を持つ猫と、シールポイントやチョコレートポイントのシャムや雑種の黒猫、ロシアンブルーを交配させ、明るい茶色の被毛を持つ猫を産みだしていきました。

こうして誕生した猫には「チェスナットフォーリンキャット」という名前が付けられ、GCCFに公認されました。

 

しかし、ハバナたばこに色が似ているという理由から、1970年代には名称を変更し、「ハバナ」と呼ばれるようになり、アメリカへの輸入も開始されていきます。

その頃、アメリカではオリエンタルタイプよりもセミフォーリンタイプの方が魅力的だと考えられていたので、輸入後はがっちりとした体型になるよう、育種が進められ、1964年には「ハバナブラウン」として公認されるまでになりました。

 

しかし、当時、ハバナは世界中でも100頭ほどしか存在していませんでした。

そのため、猫種の存続と進化を進める目的もあり、CFAは1974年までロシアンブルーやシャムとの異種交配を許可したのです。

 

その結果、チョコレートカラーの他にライラックカラーを持つハバナも産まれるようになったため、1980年には猫種を「ハバナ」に変更しました。

また、ハバナは現在でも個体が少ない猫種であるため、チョコレートポイントやシールポイントを持ったシャムとの異種交配を認めている団体もあります。

 

 

ハバナの特徴は?

ハバナは、アメリカとイギリスではボディタイプが違います。

アメリカタイプのハバナはがっちりとした中型のセミフォーリンタイプですが、イギリスでは、V字型の頭を持った細身のオリエンタルタイプがスタンダードです。

 

また、この2つのタイプは鼻にも違いが見られます。

アメリカタイプは目の下から鼻の付け根が始まっていますが、イギリスタイプは目と目の間から鼻の付け根が始まっているのが特徴です。

 

また、ハバナは他の猫種よりも長めのヒゲを持っているのもチャームポイントだといえるでしょう。

目色はグリーンのみ認められており、毛種は短毛種のみとされています。

特徴的な茶色の被毛には子猫の頃のみ、うっすらとしたタビー模様が見られることもありますが、成長に伴って消えていきます。

 

 

ハバナの性格は?

ハバナは、大人になっても子猫のような無邪気さを持っている猫種です。

運動量が多く、遊び好きな性格なので、おもちゃを使ってスキンシップを取ることもできます。

 

また、犬のように賢い猫だといわれており、飼い主さんの態度を見ながら行動しようと心がける子も多いようです。

そんなハバナは他の動物や小さな子供にも優しく接してくれるため、多頭飼いにも向いている猫種だといえるでしょう。

 

 

ハバナにしてあげたいお世話やケアとは?

ハバナは手を使う遊びが好きなので、ねこじゃらしなどと併せて、知育系のおもちゃで遊ばせてあげるのもおすすめです。

例えば、転がすとキャットフードが出てくるようなおもちゃなら、遊ばせながら早食いも防止できるので、肥満対策にもなります。

 

また、被毛を美しく保ち続けるためには、ブラッシングも欠かせません。

ハバナは短毛種なので、1日1回程度を目安にブラッシングを行ってあげましょう。

 

 

ハバナを飼うときの注意点とは?

ハバナはシャムの血を受け継いでいるため、シャムに現れる遺伝性疾患が見られることがあります。

シャムの遺伝性疾患は目に現れることも多いので、歩き方がおかしかったり、目に異変を感じたりした時は、速やかに病院へ連れて行きましょう。

 

また、血が止まりにくくなる血友病にかかりやすかったり、呼吸器系に異常が見られたりする場合もあります。

しかし、ハバナはまだ個体数が少ない猫種であるため、発症しやすい病気の傾向が詳しく解明されていないというのが事実です。

ですから、異変に早く気づけるよう、普段から注意深く飼い猫の様子を観察しておきましょうね。

 

犬猫種図鑑 ハバナ

 

 

ハバナにはたっぷりの愛情が欠かせない!

温厚で優しい性格のハバナは、寂しがり屋な一面も持ち合わせています。

そのため、ハバナを家族として迎えるときは遊びやスキンシップを通して、たくさんの愛情を与えてあげましょう。

 

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