犬がしっぽを振るときは全て嬉しいんだと思っていませんか?

愛犬の気持ちを知りたいというのは飼い主なら誰しも考えることではないでしょうか?

犬は人間と違って言葉を使って話すことはありません。

ですから、なんとなく分かるような気がするけれど、ちゃんとあっているか心配になることもあると思います。

 

そんなときはしっぽに注目してみてください。しっぽは犬の気持ちがよくあらわれる体の部分です。

よく「犬はうれしいときにしっぽをふる」と言われますが、これはちょっと違います。

 

最近の研究では犬はうれしいときは「右」にしっぽを振り、嫌なときは「左」にしっぽを振ることが分かっています。

しっぽがどっちに振られているから、今犬がうれしいのか嫌がっているのかがはかれるようになりますね。

(出典元:「犬のココロをよむ 伴侶動物学からわかること」 菊水健史・永澤美保 著)

 

ちなみに好きなにおいは右の鼻の穴、ちょっと好みではないなというにおいは左の鼻で嗅ぐ場合が多いということも分かっています。

人間のように右利き、左利きなどで変わることはなく、これは犬全てに共通することです。

 

人に吠えながらしっぽを振る犬は「なんでしっぽを振っていてうれしいのに吠えるの?」と疑問に思ったことがあるかもしれません。

そんな時は、人間が近づいてくるのが怖くて、しっぽを左に振っているのかもしれません。

もちろん、嬉しい時でもしっぽを振りながら吠えることもあります。

 

 

しっぽを振る向きでわかる愛犬の気持ち

 

 

しっぽの振り方も見てみよう。

どっちの方向にしっぽを振っているか見ることができたら、今度は振り方に注目してください。

犬のしっぽはとても表現豊かです。

 

例えば、緊張しているときや集中しているときはプルプルと小刻みにしっぽに力を入れて振ります。

また初めて会う犬に対して、「敵意はないよ」「何もしないよ」と友好的な気持ちを伝えるときはユラユラと小さめに優しくしっぽを振ります。

 

うれしいときはヘリコプターの羽のようにクルクルとしっぽを回す犬もいます。

怒っているとき、怖がっているときはブンブンと激しくしっぽを振ります。

 

このようにしっぽをよく観察することで犬の気持ちがよりわかるようになります。

様々な場面でしっぽの観察をしてみると、より愛犬のことが分かるようになってとても楽しいですよ。

 

その時に一番大切なことは、しっぽ以外の表情や前後に起こったことの文脈までをよく見てあげて「なぜそうなったか?」を考えてあげることです。

 

その上で犬の気持ちが分かったら、気持ちを大切にして、嫌なことから守ってあげましょう。

そうすることでより愛犬との絆が深まると思います。

 

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