ロシアの海辺のリゾートで金儲けしか考えていない飼い主がピンク色に染めたサモエドの子犬たちを、観光客を楽しませて写真を撮るために使っていました。

 

これだけでも動物愛護の観点からは感心できることではありませんが、犬が育つとこの飼い主は犬たちを捨てたのです。

 

観光客と写真をとるためにピンクにされた子犬

3月の下旬にロシア黒海にあるリゾート地ゲルエヒシュクでピンクに染められたサモエドの子犬が、観光客と写真を撮る光景が目撃されていました。

 

もちろん有料です。

 

ピンクや青に染められた子犬たちはお金儲けのために使われていました。

 

金儲けのために全身ピンクに染められ遺棄された犬が保護

 

子供だったらピンクに染められた子犬をかわいいと思うかもしれませんが、その状態が不自然であることは常識ある大人であれば明白ですし、この姿の犬と写真を取りたいと思う気持ちがすでにどうかしていると筆者は感じます。

 

森に捨てられた子犬達

観光客に人気の小さい子犬の姿である時期はほんの少しです。
3ヶ月後にこの子犬たちは捨てられてしまうのです。

 

金儲けのために被毛を染め、子犬を道具として使っていたのですから、見かけが大きくなり子犬でなくなった犬に用はなくなったのです。

 

犬たちの所有者であった金の亡者は、約60kmも離れた森のなかに子犬たちを遺棄します。
体は大きくなったといってもまだ6ヶ月の子犬。

&

人間に飼われていた犬がいきなり捨てられると、食料はおろか水さえ飲むことは困難です。
いきなり森に捨てられて生き延びることはできません。

 

金儲けのために全身ピンクに染められ遺棄された犬が保護

 

この子犬たちは人間からさらに過酷な仕打ちを受けるのです。
保護されたあとにエアガンで撃たれた傷が発見されたのです。

 

森のなかにピンクの犬がいることを発見した人がSNSに掲載したことによって、犬の存在がネットに広がり、複数の動物保護ボランティアが救出に動きました。

 

2匹は森の中ではぐれてしまっていたようですが、ボランティアのおかげで2匹とも保護することができたのです。

 

Многие возможно уже слышали историю про розовых самоедов, и я хочу добавить только то насколько они были ласковыми, послушными, добрыми. Как они радовались, когда они увидели друг друга. И когда я их увидела, это было настолько неестественно, их розовый цвет, что я захотела тех людей, которые с ними это сотворили, самих выкрасить и выставить на набережной. Могу ещё добавить, что собаки очень зашуганы, просто случайно подняв руку вверх, они обе сразу прижухли к земле. Обе не хотели идти в машину, а когда мы их с мамой посадили, они ехали прижавшись друг к другу. Огромное спасибо всем тем людям, кто не остался равнодушным и помог и в будущем ещё поможет обрести этим двум чудам свой дом и любящих хозяев. #розовыесамоеды#hh_розовыесамоеды#помощь

A post shared by Ксю (@ksu614) on

 

「2匹はお互いに出会えてとても喜んでいました。子犬達は従順で穏やかでしたが、怖がっていて元気がありませんでした。2匹がピンク色に染められている様子はとても不自然でした。彼らは私の車に乗りたくなかったのですが、母と一緒に車に載せるとモスクワに着くまでずっと離れずくっついていました」

 

と保護した女性は話しています。

 

車に乗せられて捨てられたのでしょうし、エアガンで打たれるなど怖い思いもたくさんしたでしょう。
観光客にちやほやされていたのに、大きくなったら手のひらを返したように見向きもされず、虐待までされたのですから人間を恐れて当然です。

 

モスクワの愛護団体に保護される

 

金儲けのために全身ピンクに染められ遺棄された犬が保護

 

2匹はモスクワの愛護団体に保護され、獣医による診療を受けました。
エアガンは犬の体の側面に命中していたので手術で取り出され、もう1匹の犬の耳にも玉が当たって傷ついていました。

 

怪我や栄養失調の他に、体中にノミやダニが付着し、皮膚に炎症もあることが分かりました。
捨てられる前から満足な世話をしてもらえていなかったようです。

 

現時点では健康被害があると立証はされていませんが、白い毛を染めているピンクの染料が犬に健康被害を及ぼす恐れが懸念されています。

 

金儲けのために犬をピンクに染め、捨てた飼い主が犬の健康に配慮した染料を使うわけがありません。
化学薬品で作られた安価なスプレーがロシアでは出回っているようです。

 

過去にもロシアではレナ・レニーナというセレブの女性が子猫を全身ピンク色に染めて、その後その子猫が中毒死したと報じられました。

 

中毒が染料によるものだったかどうか判明していませんが、そのことで世界的に批判を浴びました。

 

ロシアの海辺のリゾートでは、ピンクやブルーに着色された子犬と写真を撮らせてお金を取るビジネスが存在しているようです。
この保護された犬の他にも着色された犬は目撃されています。

 

 

所有者が判明し警察が捜査

ピンクに染められた2匹のもとの所有者も判明しました。

 

犬をピンクに染めて金儲けをしていたマーク・プロセンコという人物は「動物は人間の役に立つためのものだ。
食べられたり、コートや手袋になる。動物実験もしている。それと同じことだ」と言い放っています。

 

たとえ食肉用の家畜だとしても動物愛護に反する扱いは許されません。
どんな動物でもむやみに苦しめても良い理由はありませんし、動物実験や家畜の取扱いに関する法律も西ヨーロッパでは厳しく決められている国も多いです。

 

しかし、ヨーロッパに近い位置にあるように思われるロシアですが、動物愛護に対する関心は低いようです。

 

ソチ・オリンピック会場の整備に伴い、多くの野良犬が撲殺されたりなどの虐待を受けたこと、オリンピックに出場した選手が野良犬を保護して連れ帰ったことなどがニュースになったことも記憶に新しいです。

 

この所有者に関して警察が捜査を始めたようですが、またしてもピンクやブルーに染められた子犬を連れ回している姿が目撃されています。

 

犬を染める行為が虐待として認定されるかどうかは分かりませんが、犬を遺棄した行為は明らかに犯罪です。
同じことを繰り返し、批判されても全く悪いと思っていないのですからこれまでに同じことを繰り返してきた可能性は高いでしょう。

 

ぜひ、取り締まって欲しいものです。

 

動物保護ボランディアは、観光客や住民に染色された犬と写真をとったりしないよう、協力を呼びかけています。

 

現在は幸せに暮らす兄弟

 

2匹は現在、ボランティアの家でのびのびと暮らしています。
広い庭で、兄妹一緒に楽しそうに遊んでいます。

 

人間への信頼も取り戻しました。

 

金儲けのために全身ピンクに染められ遺棄された犬が保護

 

笑顔で遊んでいる姿をみるとホッとしますが、やはりこのピンクの姿は違和感を覚えます。

 

染料は数回シャンプーしたくらいでは落ちないそうなので、しばらくはこの姿のままなのでしょうが、現在2匹が幸せに暮らせていることを嬉しく思いますし、2匹を救出するために尽力した人たちがいたことにも救われる思いです。

 

この子たちを想って動いてくれたたくさんの人がいるのですから、きっとずっと愛してくれる家族が見つかるでしょう。

 

金儲けのために全身ピンクに染められ遺棄された犬が保護

 

 

動物を染めるという行為

筆者も先日、しっぽが青く染められている犬を見ました。

 

確かに注目されるでしょうが、違和感は拭えません。
子供はピンクやブルーに染められた動物を可愛いと感じることもあるかもしれませんが、自然な姿とは到底言えません。

 

染料が動物にどのような影響を及ぼすかは、はっきりとは分かっていません。
ペットのカラーリングを行うサロンはあるようですが、拒否するところもあります。

 

私の知り合いのトリマーの方はもし行ったとしても、しっぽの先など染料が皮膚に接触しない場所にだけするべきだと言っています。

 

犬の肌は人間の肌の5分の1から6分の1ほどの厚さしかなく、傷つきやすく外部からの影響を受けやすいです。

 

人間でさえ染料などによってかぶれたり炎症をおこしたりするのですから、犬や猫の肌への影響はもっと大きいでしょう。
知り合いの獣医師によると染料によりアレルギー反応などが起こる場合もあるそうです。

 

ペットを染めるという行為は、ほぼ100%人間のエゴだと思います。
カラーリングされている時間や、薬剤のにおいを喜ぶ犬はきっといません。

 

犬を染めて金儲けに利用し、いらなくなったら捨てるなどという行為を許すことは当然できませんが、ペットを染めるという行為の是非についても考えさせられます。

 

出典:ONE GREEN PLANET

 

出典:The SUN

 

関連カテゴリ:感動

(Visited 4,028 times, 1 visits today)

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

関連記事

6年前に盗まれた犬が飼い主と奇跡の再会!

甲斐犬ジュウザ事件簿 困ったイタズラ・印鑑を盗んだのは誰?

甲斐犬ジュウザ事件簿 雷が怖い!ベランダからダイブで脱走/前編

男犬同士はぐくんだ友情 | 愛犬ジュウザのびっくり事件簿ー犬と好奇心を連れてゆく

里親のもとで劇的なダイエットに成功した保護犬