
ボーダー・コリーの性格・特徴・飼い方を知ろう
いつも何かのお役に立ちたいです! 牧羊犬代表:ボーダー・コリー
ボーダー・コリーという犬種の歴史
原産国:イギリス
イングランドとスコットランドの国境(ボーダー)が故郷と言われています。
8世紀~11世紀バイキングが、トナカイ用の牧羊犬としてスコットランドに持ち込んだ犬とイギリスに元々いた犬との交配により、ボーダー・コリーの原型が作られました。
容姿よりも牧羊犬としての能力を高めることに重点をおいて改良された犬種です。
1906年にボーダー・コリーという犬の基準が設定され、ボーダー・コリーと呼ばれる犬種が正式に誕生したのは1915年。
作業犬としての歴史はとても古いのですが、ボーダー・コリーと名前が付いてからの歴史はとても短いのです。
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ボーダー・コリーという犬種の特徴
牧羊犬といえば、コーギーのように咬んだりシェルティのように吠えたりなどの、攻撃的な行動で羊の群れをコントロールしてきました。
しかし、ボーダー・コリーの場合は攻撃的な方法ではなく、身体を低く伏せ目を使って追いやっていく方法で群れをコントロールします。
1893年「ボーダー・コリーの父」と呼ばれる牧羊犬オールド・ヘンプが誕生しました。
現在存在しているボーダー・コリーで、彼の遺伝子を持たないボーダー・コリーはいないと言われていることから、そう呼ばれています。
彼の最大の特徴は「眼の力」だけで静かに羊の群れをコントロールすることでした。
その後1901年にはオールド・ヘンプの「眼の力」に加え「優しさ」を特徴とした穏やかな牧羊犬オールド・ケップが誕生。
この2頭の誕生により、羊がストレスを感じることなくコントロールされるようになったのです。
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ボーダー・コリーという犬種の性格
家族にはとても愛情深いのですが、知らない人や犬にはあまり興味はなく、犬同士で遊ぶよりも人間と一緒に何かの作業をする方を好みます。
ただし、自分が興味を持った犬や小動物であれば、追いかけることもあります。
本質的には活発で好奇心旺盛です。とても賢く飼い主に忠誠心を持っているので命令には従順ですが、飼い主との関係が逆転したり、愛情が感じられないと思った時には吠えグセがついてしまうこともあります。
ボーダー・コリーという犬種のかかりやすい病気
股関節形成不全
股関節の発育が完全ではなかったために、成長に従って股関節に歪みが生じて脱臼などを起こします。
歩行時に腰が左右に揺れる症状が見られます。関節に負担をかけないように肥満を防止しましょう。
コリーアイ症候群
コリー系の犬に特有の遺伝性の目の病気です。目を構成する組織に様々な異常がおこります。現在、治療法はなく症状が進行して失明してしまうこともあります。
遺伝性疾患であることは分かっているので、軽症であっても発症したボーダー・コリーを繁殖に用いないことで防ぐことができます。
ボーダー・コリーという犬種の気を付けたいこと
もともと働くために生まれてきたような犬種なので、常に刺激がなければストレスが溜まってしまいます。思いっきり走らせたり、遊びを取り入れて一緒に楽しみましょう。
ただし、運動能力には優れていますが、夢中になり過ぎて骨や筋肉を痛めてしまうこともあるので気を付けて下さい。
スムースタイプ・ラフタイプ共にダブルコートで抜け毛は多めなので、ブラッシングは欠かさず行いましょう。特に換毛期には皮膚病を防ぐために無駄毛を丁寧に取り除いてあげて下さい。
垂れ耳なので、定期的に耳掃除やチェックが必要です。毎日の拭き取りに加え、週に1度は耳の中をふやかして死毛や汚れを取り除きましょう。
マズルが長いのでお口のケアは大切です。様々な病気を予防するためにもお手入れは欠かさず行いましょう。
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