
愛犬のおやつ、どうしてる?賢い選び方や与え方
愛犬は家族同然。
健康のために、食べるものにも気を使ってあげたいですよね。
ペットフードには気を使っている方でも、意外と見落としがちなのが「おやつ」です。
出すだけで大喜びするその姿に、ついついたくさんあげてしまいがちになりますが、どういったことに注意するべきなのでしょうか?
今回は、多くの飼い主さんが悩みがちな愛犬のおやつについて考えてみましょう。
そもそも、おやつは必要?
まず、そもそもおやつは飼い犬にとって必要なのでしょうか?
栄養面だけでいえば、ドッグフードによって必要な栄養素はほぼカバーできるため、おやつは不要です。
しかし、犬におやつをあげるメリットはあります。
しつけ時のご褒美や、留守番の間のお楽しみとしておやつをあげることで、愛犬と飼い主の間に良い関係を築くことができるのです。
よって、愛犬におやつをあげることは、栄養を補給するという目的ではなく、コミュニケーションを深める目的として、必要だといえるでしょう。
与える量や回数は?
では、おやつを与える量や回数は、どのようにすればよいでしょうか?
栄養面では、ドッグフードをあげることでほぼ補えています。
よって、おやつは「与えすぎない」「一回に与える量は少量」ということが基本となります。
人間の子のおやつは、決められた時間にある程度の量を食べますが、それはお昼ご飯と夕ご飯の間の栄養補給という目的によるものです。
愛犬の場合は栄養補助ではなく、あくまで飼い主とのコミュニケーションツールの一つであるため、できるだけ少量を何回かに分けてあげる、ということを念頭に置きます。
一日あたりのおやつの量としては、まず一日に必要な総カロリーを計算します。
愛犬に必要な一日の総カロリーについては、こちらの記事にて計算することができますので、ぜひご参照ください。
カロリー要求量計算できますか?
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一日あたり必要な総カロリーを計算したら、一日にあげるドッグフードのカロリーとおやつのカロリーを足したものが、総カロリーを超えないように量を調節しましょう。
たとえば「今日はしつけをするから、ご褒美も多く用意したい」と思った日には、おやつをあげる分、ドッグフードの量を減らすようにします。
一方で、一日のカロリー量以内だからとおやつの割合を増やしてしまうと、栄養バランスが悪くなってしまうことが考えられます。獣医師の中には、おやつは一日に必要なカロリーの10~20%程度に抑えるべきという意見もありますので、おやつのあげすぎには十分注意しましょう。
ご褒美を「必ずあげる」よりも…
愛犬へしつけをしている際、上手にできたら必ずご褒美をあげていませんか?
実は、ワンちゃんにとってご褒美は「必ずもらう」より、「時々もらえない」という変化があったほうが、よりドキドキわくわくするとも言われています。
ご褒美をあげるときは毎回あげるのではなく、3回に1回はあげないなど、ぜひ変化をつけてあげて、しつけの時間をさらに楽しい時間にしてみてください。
愛犬に合ったおやつの選び方

ペットショップに行くとたくさんの種類のおやつが売られていますが、人間の食べ物同様、注意したいのが「添加物」です。
市販されているペットフードは、基本的に、犬にとって害とならないよう国の厳しい基準をクリアしています。
しかしその基準をクリアしていても、長期間保存可能とするために様々な添加物を利用しているものは、犬にとって健康的なおやつとはいえないため、あまりおすすめできません。
市販されているおやつを選ぶ際には、できるだけ無添加のもの、または添加物の少ないものを選びましょう。
最近のドッグフードには産地も明記されていることが多いので、なるべく国産のものを選ぶと安心です。
また少量に分けて与えられるように、大袋にまとめて入っているものよりも、小分けになっているものがおすすめです。
タイプ
犬のおやつとして市販されているものは、主に以下の通り分類されます。
タイプ | 形状 | 主原料 | 成分 |
---|---|---|---|
ジャーキー | スティック | ささみ・まぐろ・馬肉・チキンなど | タンパク質 |
ガム | 骨・スティック | 牛皮 | タンパク質 |
ビスケット・クッキー・ボーロ | 丸・球状など | 小麦粉・卵 | タンパク質・脂肪 |
ジャーキー

犬は元々、自分で狩りをして肉を食べていました。
その名残もあり、肉以外のものが食べられるようになり、肉食よりの雑食とされている今でも、肉は犬にとって大好物です。
よってお肉を主成分としたジャーキーはまさにワンちゃんの大好物。
ジャーキーの主原料にはささみや馬肉など、人間にとってはヘルシーだと思えるものが多いですが、犬にとっては高カロリーとなってしまうものも少なくありません。
ジャーキーを選ぶ際にはカロリーをしっかりと確認し、あげすぎには十分注意しましょう。
ガム

硬いものを噛むことによって歯の表面にある汚れを落とす、歯磨き効果も期待できます。
ストレス解消と歯磨き。この二つの要望をかなえられるおやつが、犬用ガムです。
ガムには硬くてお肉の要素もある牛皮が主に使われており、他のおやつと比べて長持ちするのも特徴です。
一方で、まだ幼い子犬や歳を重ねた老犬に対しては、硬すぎて歯が欠けてしまう、消化不良を起こしてしまう恐れがあるため、十分注意して与えましょう。与えるのは生後6か月をすぎてからがよいでしょう。
また、硬い故にのどに詰まると窒息する恐れがあるため、与えるときにはなるべく飼い主が見守るようにしましょう。
ビスケット・クッキー・ボーロ

そのため、他の二つに比べて主にしつけ時のご褒美としてあげている方が多いかと思います。
主原料は小麦粉や卵ですが、これらは人間同様犬もアレルギーが出やすい食材のため、初めてあげる際にはアレルギー症状が出ないかどうか注意し、少量からあげるようにしましょう。
また他の二つのおやつに比べて脂肪分が高く、カロリーも高くなっているので、あげすぎには十分注意しましょう。
手作りする場合は?
大切な愛犬。おやつも手作りしてあげたくなりますよね。
ねぎ 類やアボカドなど一部の食材を除き、野菜や果物はおおよそ食べることができます。特にさつまいもやかぼちゃ、リンゴなどは犬も大好きなので、おすすめです。
一方で人間とは違い、食物繊維や糖分を消化吸収しにくいため、犬が食べても大丈夫とされている野菜や果物であっても、あげすぎには十分注意しましょう。
おすすめの手作りおやつは、「ドライベジタブル」です。

我が家ではサツマイモをよくドライベジタブルにして、愛犬と子供たちみんなのおやつにしています。
手作りしたいけれどなかなか…という方、まずはドライベジタブルから始めてみませんか?
まとめ
おやつをあげるとき、愛犬がニコニコ笑っているように見えるのは、私だけではないはずです。
肥満に十分に注意しながら、ぜひ上手におやつを生活に取り入れて、愛犬との日々をより楽しいものにしていただけたらと思います。
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