こんにちは!猫のしもべリーダー兼尼僧の尾田嵩月でございます。

 

灼熱列島と化した日本の夏を皆様お元気で過ごされていますか?

ワンちゃんや猫様は上等な毛皮を纏ってらっしゃるので、私達人間より暑いでしょうね。そうこうしてましたら、とあるお宅のサマーカットのペルシャ猫ちゃんが、ライオンになってましたの・・・サマーカットという名のライオンカットでしたのwww爆笑の私にサッキングで応戦する様がライオンのミニチュアwwひと夏、この子は笑われ続けると思うと、合掌するしかありませんでしたのwww

 

さて、今回は私の本業が僧侶という事で、ペットちゃん達の死後のあれこれを質問形式でお答えしていこうと思います。

 

昨今ペットは家族という意識の方が増え、あまり考えたくないですが、生ある者には終わりがあるのが常。

しかしてペットを飼う世帯はうなぎ登りなのに対し、地方になればなるほど、ペットに関する葬祭に関する施設、設備、サービスは少なく、教えてくれる機関も少なく、困った!となることがしばしば・・・

 

もしもの時どのように対処すべきか、亡くなった後、供養はどうするのか、お骨は?お墓は?納骨とかあるの?など、お答えして行こうと思います。

 

ペットも家族。亡くなってしまったら大切に弔い、悲しむ時間を人が亡くなった時と変わらず設けたいもの。忍んで大切に大切に想って今後を生きていきたいもの。

愛するペットちゃんとの別れは、考えたくないかもしれませんがいずれ訪れる逃げようのない現実です。この際ですから、しっかり向き合ってみて下さいね。

 

では、本題。

よくある質問の抜粋です

 

Qお骨はどうしたらいいの?

はい。お骨はですね、ご自宅に残しておいて大丈夫ですよ。

私も先代の政宗様のお骨は自宅で祀ってありますし、亡くなってからいつも一緒にいられるようお骨の一部を持ち歩いていますよ。

 

お骨

 

淋しがりの甘えん坊だった子で、完全室内飼いでしたから私と常にいられるようになりましたし、外も楽しんでいてくれてると思っています。

 

お骨は、ペット霊園にお墓を建てたり、合同供養塔に納骨したりと方法はありますが、人が亡くなったケースより格段にずっと一緒にいたいという気持ちが強いように思います。

そばにおいても何ら問題はないですし、浮かばれないなんてことはありません。

 

ただし、よくある事としてご留意頂きたいのは、仏壇にしろお墓にしろ、人用と同じはNG!!

自宅で祀るにしても、ペット用は分けるべきですし、お墓もご先祖様と同じお墓にいれてはいけません。何故なら、担当する仏様も違えば、亡くなってから歩む道が人と動物では違います。

亡くなってから動物が歩むのは畜生道という道で、人とは完全に別の道を歩んで極楽に行きます。

担当の仏様は地蔵菩薩様。同じにしてしまっては、ペットも行先わからず、同じにされたご先祖様たちは大騒ぎです。なのできちんと迷わないように、別で祀ったり納骨をしてあげて下さい。

 

ペットに関する葬祭ごとを扱う業者さん、または意外とお寺様でも対応して下さったりペット納骨堂のあるお寺様もあります。私が勤めているお寺にもありますし灯台元暗しなので、問い合わせてみて下さい。

 

あと、時に自宅の庭に埋葬しようかという方もおりますが、樹木の傍はNG!

根が絡み、死してなお苦しんでしまう場合がありますから、樹木の傍は避け、家族のよく見えるところを選んで埋葬して下さいね。

 

 

Qお供えとかどうしたらいい?

これは、至極簡単です。人と同じように考えて下さって結構です。

 

生前好きだったおもちゃ、自分や飼い主の匂いのついたもの、フード、お花、お灯明、お香、水など、ご先祖様にお供えする場合と変わりません。

 

後は、よく話しかけてあげて下さい。

お祀りしている祭壇やスペースは亡くなったペットと繋がる窓のようなものです。いつもそこから見ていますし、聞いています。ですから沢山話しかけてあげて下さい。

もちろん、祭壇やスペースが無くても、まずはご自身の心と繋がってますから、想えばわかってくれますし、話せば聞こえていますからね。

 

 

離れていてもいつも一緒という事を忘れない。これが一番の供養で、お供えです。

 

祭壇やお供えが出来なくても、自分を責めないで大丈夫ですからね。だって、生前から以心伝心していたでしょう?それは変わりませんから。

 

 

 

Q亡くなって一番にすることは?

一番は、目いっぱい悲しんで下さい。目いっぱい泣いていいんです。ペットだって離れるのは悲しいんです。

まずは別れを惜しみましょうね。けれど、送りだしてやらないといけないですから、あちらで困ることのないようにしてやりたいでしょう?

 

そこで、これだけは知っていて欲しいこと。ペットは、旅立つとあちらに行く道中喉がよく乾くといわれています。

ですから、口の中に湿らせた脱脂綿やティッシュを入れてやって下さい。これで喉の渇きに困る事はありません。

そして手を合掌の形にしてあげて下さい。合掌の手に小さな数珠をかけてやれば、なおいいですがなかなか販売していないのが辛いところです・・・私は作成しました。

 

そしてご自身で全てを設えてやる場合は、段ボールや木製の箱など可燃性の棺に好きなものやフード、お花と共に入れてやって、火葬場へ行きましょう。

火葬については自治体それぞれで料金や日程なども違いますから、市役所や支所に問い合わせ確認して下さい。

火葬は、移動の火葬車を出して下さる業者様もおります。

 

 

Q葬儀ってしてもいいの?

いいです。ですが対応下さる業者さんはまだまだ少ないのも現実です。

 

近隣のお寺様も対応していることもありますから、臆せず問い合わせてみて下さい。

かかりつけの獣医さんが紹介して下さる場合もあります。

 

 

Q虹の橋を渡ったら、どうしてるの?

気になるところですよね。あちらで幸せにしているのか、どう過ごしているのか・・・

これは、私達残された者の安寧の為に求めている疑問なのかもしれません。

 

しかし、ペット達は、浄土でどうしているかを知る事も遺族の心の健康を守るには必要でしょうし、飼い主さんにも安定を取り戻す必要があります。ですから、敢えてお伝え致します。

 

猫

 

虹の橋を渡ったペット達は次の輪廻をする準備に入っているのです。

 

次は何に生まれ変わるのかを、生前の行いや学んで来た事でまた動物に生まれるのか、人に生まれるか・・・または仏として修業をつむのか・・・実際浄土は寒くないし食事に困る事もなければ、争いや痛みもなく安穏とした環境です。

 

そこで皆様を見守りながら、次はどうしようと輪廻を待っているのです。これは、幸せな環境といえるでしょう。ただ、人も動物も生まれる度に学ぶべき心の課題をもって来ます。仏様からの宿題です。ですので、願って欲しいのです。

 

また、自分に出逢って欲しいと。そして、もっともっと一緒に幸せになろうと。

 

虹の橋の向こうで、輪廻を待っている子を呼んであげて下さい。待っていてあげて下さい。

待っているから、必ずまた逢おうねと。

 

 

Q私達が死んだらあちらで逢えるの?お迎えにくるの?

はい。逢えますしお迎えに来ますよ。

私の友達が5年前バイク事故で瀕死の重傷をおったときに、どうやら臨死体験をしたそうで、話してくれた内容にこんな事がありました。

 

「真っ暗な中、遠くに光が見えて行かなきゃいけないと思って光に向かって歩いていたら急に左足に何かがまとわりついた。

なんだ?と思ってみたら小春がいて、自分と目があったら光とは反対に少しずつ歩いて止まってこちらを振り向いてって繰り返すから、ついてこいって言われてるみたいだなと思ってついて行った。

しばらくそうして歩いてたら先を行ってた小春が自分の方に戻ってきて盛大に脛で爪とぎやがったんだよ。

痛くて脛抱えてしゃがみこんだら、背中にドン!!!って何か体当たりしてきて、振り返ったらシシャモがいたんだよ。で、なんだよ~もう!!って思ってたら目が覚めた」

 

というお話。小春とシシャモは友達が子供のころ飼っていた猫なんです。

これはお迎えでなく追い返されてますが、こんなこともある位です。守ってくれもすれば迎えにも来るでしょうし、逢えるはずですよ。

ちなみに小春ちゃんの生前は、よく家族の脛にバリバリと爪を立てていたそうですwww

 

 

ここまで、多く寄せられる疑問にお答えする形でペットの死後について触れましたが、特にワンちゃん、猫ちゃんは良い思い出しか覚えていないといわれています。(虐待や遺棄は別です)

仏教では、魂を階級分けしているのですが人間は動物より魂が上の位置づけになっています。しかしポジティブな思いしか残さず、純真に他を愛し、愛を与える彼らの方が、人より魂は上なのではないかと思う次第です。

 

長くなってしまいましたが、ペットの弔いは、人と同じ形式で何ら問題はなくとも、人と同じにして祀らない。これだけは頭に入れておいて下さい。必ず心は届いていますから。

 

 

猫

 

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