『犬と人のハーブ屋さん ピーティープー』のハーブ療法家、斉藤まこです。

愛犬に元気に長生きしてもらうための「ナチュラルケア」のご提案。今回のテーマは「自律神経に合わせた夏の過ごし方」。

 

自律神経は季節や気圧によってスイッチが切り替わるのをご存じですか?

犬にも人にも負担がかかりやすい夏。

共に夏バテせずに無理なく過ごせるよう「夏の自律神経」に合わせた「ちょっと楽な過ごし方」を一緒に学んでみましょう。

 

 

自律神経って、なんだろう?

「自律神経」とは自分の意思を通さずに体を正常に保とうとする「神経の働き」のこと。

「よ~し、いっぱい食べたから腸を激しく動かそう」なんてことはできませんよね(笑)

血流や消化、体温調整など、健康を維持するために毎日せっせと「自動運転」してくれています。

 

犬とハーブ 自律神経

 

自律神経には「交感神経」と「副交感神経」という2つの機能があり、交感神経は〈緊張、興奮、活発、ストレス〉などの状態でスイッチが入り、副交感神経は〈睡眠、リラックス、消化、笑い〉などでスイッチがオン。

2つはシーソーのように行ったり来たりしながら体のバランスを整えています。

 

「交感神経」が働くと血管がキュッと収縮して血圧が上がり、やる気が出るイメージ。

犬は散歩の時は完全に交感神経モード(興奮、ワクワク)、犬同士で興奮しすぎて喧嘩になってしまうことも。

緊張したりストレスを感じる時も交感神経がオンになります。

 

犬が「副交感神経」にスイッチするのは安心・リラックス、眠っている時など。血流や消化機能が改善され、免疫力が上がってきます。

飼い主によるマッサージなどは免疫アップにつながる素晴らしい時間になりますね。

 

犬とハーブ 自律神経

 

そして「自律神経の乱れ」とは、切り替えスイッチが壊れてしまった状態のこと。

リラックスできるシーンなのに緊張モードの「交感神経」がオフにならず、頭も体も休まらなくなったり、「副交感神経」の時間が長すぎると、ボーッとしすぎて気力(生命力)が上がらなくなってしまいます。

 

例えば犬なら怖がりで常に落ち着かない、興奮しやすい。

逆にヒマで寝っぱなしなど、どちらかの状態が長く続くとスイッチが壊れやすくなってしまいます。

2つの振り幅が大きすぎてもダメ。自律神経はとても繊細、バランスがとても大切なようです。

 

 

季節によって変わる自律神経のスイッチ

 

犬とハーブ 自律神経

 

自律神経は「季節」や「気圧」、「気温」によっても変化します。

 

カラッとした高気圧は空気中に酸素が多く、体にたくさんの酸素が取り込まれ「交感神経」が活発になります。

低気圧や雨の日は空気中の酸素が減り、体に取り込まれる酸素も減って代謝がダウン、「副交感神経」が優位になります。

 

気温が高いと血管がゆる~く広がり「副交感神経」がオン、寒いと血管がキュッと縮まり「交感神経」がオンに。

 

春や秋など季節の変わり目は、自律神経のメインスイッチが大きく切り替わる時期なので、バランスが崩れて体調が悪化しやすくなります。

 

犬も人も無意識のレベルでは、地球の影響をしっかりと受けているのですね。

 

 

夏は「副交感神経」がキーワード

 

犬とハーブ 自律神経

 

夏は高温で低気圧の日が多く「副交感神経」がもっとも優位な季節になります。では体にはどんな影響があるのでしょう?

 

副交感神経は免疫アップなど良いイメージがありますが、これも長く続くとバランスが崩れてしまいます。

 

血管が広がり脈や血圧が低下、体全体に栄養が届かなくなり、リンパ球が増えることで皮膚炎などのアレルギー症状が出やすくなります。

夏に皮膚疾患の子が増えるのは暑さだけでなく、自律神経の乱れも関係していたのですね。

 

また高体温の犬は、冬は体温キープにたくさんのエネルギーを燃焼しますが、夏は体温キープにエネルギーをあまり使わないので、痩せにくい体質になります。

 

「暑くなると食欲が落ちるから心配で」という声をよく聞きますが、夏はエネルギー代謝が落ちるので、犬ご飯は減らすくらいでちょうどよいかもしれません。

ダイエット中のワンちゃんには残念な季節でもありますね。

 

 

エアコンの温度差や飲み水の温度にも気を付けよう

 

犬とハーブ 自律神経

 

「犬は暑さが苦手、冷やすべし」が犬飼いの鉄則ですが、エアコンの効いた室内と散歩の時の温度差は、まさに犬の自律神経を混乱させて「夏バテ」の原因を作ってしまいます。

特に多くみられる症状は「消化力の低下」です。

 

氷入りの冷やし水を与えている飼い主さんもいらっしゃいますが、自律神経は氷で冷えた胃腸を元に戻そうと、暑いのに体温を上げ始めます。

そして内臓冷えも起こり「消化力」が弱まってしまいます。

 

犬とハーブ 自律神経

 

東洋医学の古文書には「夏は冷たい飲物を摂りすぎないように」と記されているそうです。

夏の内臓冷えが秋冬の体調悪化の引き金になってしまうことを、体験的に分かっていたのでしょう。

 

ですが昔の水は常温、それでも冷える。冷たい氷水はどれだけの影響があるのでしょう。

これは犬も人も同じこと。犬は暑い時期はたくさんの水分が必要ですが、消化力が落ちて免疫力がダウンしないよう、秋冬の元気のためにも飲み水は「常温」で与えてあげて下さい。(体表面を冷やすアイシングは別ですよ~)

 

 

低気圧の時はどうやって過ごせばいい?

 

犬とハーブ 自律神経

 

「副交感神経」が活発になる低気圧の多い夏、特にシニア犬や疾患を持つ犬は気圧の影響を受けやすく、体調を崩してしまいがち。

エアコンで涼しくできても、気圧は変えることができません。

 

このような時は、自律神経の振り幅を小さくするために「交感神経優位の時間」を作ってあげてみてください。

愛犬が興奮しやすいこと、脳や体の刺激になること。何か思い浮かびますか?

 

ワクワクするオヤツ探しや、強めのブラッシングでもよいでしょう。

代謝が落ちこんでしまった時に、シャキッと交感神経にシフトしてあげることで、自律神経のバランスを緩やかに整えてあげることができます。

 

特にシニア犬や疾患を持つ犬は、飼い主がしっかりと自律神経の乱れを予防してあげましょう。

 

犬とハーブ 自律神経

 

いかがでしたでしょうか。自律神経のお話はちょっと耳慣れなかったかもしれませんが「季節ごとに健康を大きく左右する影響を受けている」ことを知り、愛犬にとってしんどい夏を、より楽に過ごしてもらうアイデアになれば何よりです。

 

暑い夏を上手に、楽に、過ごせますように。それではまた次回に。

 

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