人間界では数年前から流行中の「作りおき」。

ただでさえ蒸し暑いこの時期には、毎食ごとにキッチンに立つのはしんどいので、作りおきを活用されている方も多いのではないでしょうか。

 

そこで、犬ごはんにも「作りおき」を活用!

人間のごはんのついでにできる、我が家流の「ゆでおき冷凍術」をご紹介します。

お弁当カップを使って、人間のごはん作りにも使える「ゆでおき」

犬の手づくりごはん 冷凍野菜

 

根菜類は、時々野菜スティックとして与えることもありますが、あくまでそれは食感を楽しむためのおやつ代わり。

 

消化しにくく、うんちとしてそのまま出てきてしまいますので、毎日のごはんに加える野菜は柔らかくゆでて少しでも栄養が摂れるようにしています。

 

これはにんじんと大根を指でつぶせるくらい柔らかくゆでたもの。1cm程度の角切りにカットしたら、圧力鍋で30秒~1分程度火にかけるだけです。

 

犬の手づくりごはん 冷凍野菜

 

粗熱が取れたら10gずつお弁当用のカップに分け、フタをして冷凍庫で保存。

だいたい1週間~10日程度で使い切れる量を仕込みます。

 

こうしておくと毎回量らずにすみますし、人間用のスープやオムレツ作りに加えることもできるので重宝しています。

この日はにんじんと大根のみですが、他にもごぼうやれんこん、さつまいもなど数種類の根菜を加えることも。

 

こまかくカットするのが面倒な時は、大きく切ってゆで、フードプロセッサーにかけてペースト状にすることも。

見栄えは悪いですが消化吸収には最適です。

 

葉物の場合は圧力鍋を使わず、サッと鍋でゆでこぼせばOK!同じように冷凍保存しています。

 

 

製氷皿を使って、海藻類も「もどしおき」

犬の手づくりごはん 

 

水溶性の食物繊維やミネラルが豊富に含まれているひじきやわかめは、犬ごはんに積極的に取り入れたい食材です。

 

しかし毎食ごはんのために水から戻すのは時間がかかって大変なので、これも「ゆでおき」ならぬ「もどしおき」。

 

人間のお味噌汁に加えるわかめを出した時やひじき煮を作る時に多めに水でもどしておき、犬ごはん用に多少取り分けておくだけです。

 

これは乾燥ひじきとわかめのほか、空きスペースにえのきを入れて製氷皿に小分けにしたもの。

 

野菜と同様、海藻類も消化しにくいので、戻した後は細かくカットして冷凍庫に入れておきます。

固まったらジッパー付きの保存袋に移しておくと、スープごはんを作る時に鍋にポン!と入れるだけでOK。

 

 

だし代わりに使えて便利、お肉も「ゆで汁ごと冷凍」

犬の手づくりごはん 冷凍お肉

 

野菜や海藻類ばかりでなく、肉・魚も冷凍しちゃいます。

この日は水だけでゆでた味付けなしの鶏もも肉を1食分(およそ80g)ずつ分け、ゆで汁と一緒に冷凍庫へ。

 

スープごはんを作る時にはゆで汁がだし代わりになるので、みかんも香りで食欲がそそられるみたいです。

残ったゆで汁はそのままジッパー付きの保存袋へ。袋を寝かした状態で冷凍すると、固まった後に好きな分だけパキパキと折って鍋に入れられるのでとても便利です。

 

鶏もも肉は脂が多いので、冷凍前に1時間ほど冷蔵庫へ入れておき、浮いてきた脂を取り除いてから冷凍すると余分なカロリーを減らすこともできます。

 

ただ、ゆで汁を使うのは鶏肉のみ。牛や豚はアクが多く、くさみが出ます。冷凍庫にニオイが残りやすくなりますのでやめておいた方がいいでしょう。

 

 

犬ごはんの作りおき、注意する点は?

犬の手づくりごはん

 

犬ごはんは日持ちがしない!→加熱・急冷がおすすめです

人間の作りおきレシピを見てみると、日持ちをさせるために濃い味付けにされているものが多いですよね。

これは食材の塩分濃度を高めて雑菌を繁殖させにくくするためです。

 

しかし味付けしない犬ごはんの場合、たとえ冷蔵庫で保存していても雑菌が繁殖するスピードが速いので、食中毒を起こすリスクが高まります。

そのため我が家では、冷蔵保存は翌日に食べさせる分くらいに留めています。

 

食中毒防止には食材を加熱するだけでなく、急いで冷やすことも大事!粗熱が取れたらなるべく早く冷凍庫へ移します。

その際は熱伝導率の高いアルミトレイの上に載せて入れたり、食材の上に保冷剤を乗せたりして冷凍庫へ入れると効果的です。

どちらも100円均一で手軽に入手できます。

 

材料をそろえるのが大変…→人間の食材を取り分けて冷凍でOK!

たんぱく質に食物繊維、炭水化物に…と犬ごはんのために毎食考えて食材をそろえるのは本当に大変!これでは長続きできそうにありません。

なので、面倒くさがりの私は犬ごはんの準備も「人間ごはんのついで」で乗り切っています。

 

例えば魚の場合。

我が家では今まで家族3人分の切り身を購入していましたが、犬ごはんを作るようになってからは4人分を購入。みかんにあげるひと切れは味付けなしで一緒に焼き、取り分けて冷凍です。

 

お肉の場合も、お徳用のボリュームパックを購入したらいっぺんにゆでたり焼いたりしておき、みかん用の分を取り分けてから人間用の味付けに取りかかります。

 

炭水化物の場合でも同じです。

お米はもちろん、パスタやそばも人間が食べる時にちょっと多めにゆでて、あまったら冷凍するなど、なるべくひと手間で済むようにしています。

 

こうしておけば、あとは食材を組み合わせて鍋でサッと火を通すだけで完成です。

 

 

難点はただひとつ…それでも便利な冷凍作りおき

犬の手づくりごはん

 

と、ここまで紹介してきてすでにお気づきの方もいるとは思いますが、うちの冷凍庫は犬ごはんのストックでつねにいっぱい!少しのスキマに人間用のアイスやお弁当食材を入れているようなありさまです。

 

できれば犬用の冷凍庫を買いたいくらいですが、作りおきすぎて管理ができなくなっては本末転倒ですよね。

 

我が家の場合は「豚肉だけ」「魚だけ」など偏った種類が大量にあると使い切るまでに時間がかかるため、「数種類を2日分ずつにする」など、なるべく色々な食材を1週間程度で使い切れるように冷凍することを心がけています。

 

これから「犬ごはんを作ってみよう!」と思われているみなさんも、ぜひ便利な冷凍作りおきを試してみてくださいね。

 

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