10歳の盲目の犬が保護される

ボストンテリアとフレンチブルドックのミックス犬がフロリダの街を1匹でさまよっていました。

ライリーは10歳のシニア犬で、完全に耳が聞こえず、目もほとんど見えていませんでした。

そのため、保護当時はとても混乱し、怯えていたそうです。

保護されたフレンチブルドッグとボストンテリアのミックス犬

 

いくら犬であっても目も見えず耳も聞こえずという状態で通りに放り出されたら、パニックになってしまうでしょう。

ライリーを保護したのがオレンジ郡・アニマルサービスです。

 

このオレンジカウンティ・アニマルサービスは動物福祉協会との位置づけになっており、オレンジ郡の行政と協力して、動物の保護や譲渡を行っているようです。

動物虐待や遺棄された動物への対応を365日 24時間行うとされています。

動物と動物に関する迷惑行為などから市民を守るオレンジ郡の条例を施行するとHPに明記してあります。

 

日本人の筆者からすると本当に存在が羨ましい組織です。

この施設に保護されたおかげで、シニア犬で盲目にもかかわらずライリーは幸せをつかむことができました。

 

「二度と一人ぼっちにしたくない」

イングリット・アグエロさんは保護犬の里親になろうと思い、インターネットのサイトを見ていました。

ボストンテリアかフレンチブルドッグを希望していましたが、年を取っていたり特別な世話が必要であってもいいと考えていたそうです。

ライリーのことを知った瞬間、イングリットさんはすぐにライリーに会いに行きたいと思いました。

 

ライリーを抱くイングリットさん

 

「私はライリーの残された時間が台無しにされているのを見て、そして自分どこにいるのか分からず、知らない場所で混乱するライリーの様子に心が痛みました。」と当時の様子を話すイングリットさん。

 

犬は突然捨てられると精神的にもとても傷つき混乱します。

捨てるという行為は人間の一方的な身勝手な行為であり、犬にはその理由も状況も理解できません。

知らない場所にひとりぼっちにされてしまい、怯え、困惑するのです。

 

ライリーはましてや耳が聞こえず目もあまり見えない状況でしたから、自分がどこにいるのかも理解できず恐ろしい思いをしたでしょう。

イングリットさんはそのライリーの気持が理解できたのではないでしょうか。

 

「シェルターでライリーは耳が聞こえず、目も見えにくい状態なので誰もライリーに会いには来ないと聞いたとき、二度と一人ぼっちにしないために連れて行こうと思いました。ライリーは私に想像以上の喜びをくれたので、こうして本当に良かったと思っています。」とイングリットさんは話しています。

 

ライリーが世界を楽しめるように

ライリーはイングリットさんに引き取られると、すぐに家にも慣れたそうです。

イングリットさんのことが大好きでどこにでもついて回りました。

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ライリーは人と一緒にいること、そしてイングリットさんと一緒に出かけることが好きでしたが、年齢的なことや健康上の問題ですぐに疲れてしまい、ダウンしてしまいがちでした。

外に出かけて世界を感じたいと思っているライリーのために、何かできないかと考えたイングリットさんはあることを思いつきます。

 

「ライリーは耳が聴こえないので外で安全に過ごせるようにしなければなりません。ベビーカーを使うことはこの問題を解決してくれました。ベビーカーに乗っていると日よけによって涼しく過ごせるし、出かける場所にライリーが一緒に行くときに安全を保ってくれるので、私はたくさんの場所にライリーを連れ出すことができるのです。」

ベビーカーに乗るライリー

 

ベビーカーはすぐにライリーのお気に入りになりました。

快適な乗り物を使って人間観察をしたり、匂いをかいだりして犬生を楽しんでいます。

 

家族に迎えた以上は責任を持つのが飼い主の務め

ライリーはこれまでどうやって過ごしてきたのか分かりません。

耳と目が不自由なのですから遠距離をさまよったことは考えにくく、さらに飼い主はオレンジ郡アニマルサービスに探しに来ていないのですから、ほぼ間違いなく捨てられたと考えられます。

 

フレンチブルドックなど人気が出た犬種は、その人気につられて後先考えずにおもちゃを手に入れるような感覚の人に飼われてしまう場合があります。

日本でもシベリアンハスキーや、ダックスフンドなど急激に人気が高まり、それによって飼いきれずに捨てられたり、ちゃんと世話をしてもらえなかったりした犬が多く発生したケースが有りました。

 

ライリー

 

フレンチブルドックに生まれたことも、無責任な飼い主に飼われたことも、年をとったり病気になったりしたこともすべてライリーが悪いわけではありません。

ライリーは可愛がられ、愛される価値があります。

ライリーに幸せな時間を与え続けてくれているイングリットさんに心から感謝します。

 

ベビーカーで世界を楽しむ

イングリットさんはベビーカーに乗ったライリーを連れて様々な場所を楽しんでいます。

 

「ベビーカーに乗ったライリーの姿を見た人々の反応を見ることは面白いです。彼らは面白がったり興味を持ったりします。中には近づいてきてライリーをなでたいと思う人もいますし、ライリーについての話を聞きたがる人もいます。そして一緒に写真を撮り、出会いを感謝する人もいます。彼らはライリーに魅了され、感動するのです」

お出かけするライリー

 

ライリーは新しい犬生をとても楽しんでおり、通りをさまよっていた過去のことはもうライリーを傷つけていません。

 

「私はライリーの年齢を考えると、あまり多くの時間が残っていないことに悲しくなります。それでも、ライリーの余生にちゃんとした世話やベビーカーに乗る楽しみがある生活を与えられていることを知っていますし、そのことが私を元気づけてくれます」とイングリットさんは話しています。

 

イングリットさんの言葉に胸を打たれます。

どんな動物でも年老い、いつかは死を迎えます。

そしてライリーの経験した過去は変えようがありません。

しかし、だからこそ今を大切にし、いずれくる終わりのときを恐れず、ともに幸せを感じることが大事なのではないでしょうか。

ペットが高齢の場合、飼い主はどうしても時間があまり残されていないことを感じて悲しい気持ちになってしまうこともあるかもしれません。

しかし、きっとペットは「あまり時間が残されていない」などと心配したり悲しんだりはしないでしょう。

今が幸せで、大好きな人と一緒にいること、それがきっと何よりも大事です。

時間は短くてもその幸せなときを与えてくれたイングリットさんと、ベビーカーで犬生を楽しむライリーの姿には本当に癒やされます。

 

出典:the dodo

 

 

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