今回は、夏の暑い時期に犬がかりやすい病気5つについてまとめました。

 

ある調査によると、2014年現在の犬の平均寿命はおおよそ13歳。

人間と比べれば約6分の1ではありますが、同調査では1990年の犬の平均寿命は約9歳と推定されているので、ここ15年ほどで4歳も長生きできるようになったことになります。

 

とは言え、病気の心配がなくなったわけではありません。

今回紹介している病気の特徴などを参考にして、深刻な状態になる前に対処できるように心がけましょう。

 

※夏にかかりやすい病気の代表格と言えば熱中症ですね。熱中症とは日射病や熱射病などの総称です。Fanimal(ファニマル)では熱中症の原因や対策についてこちらのページで詳しく解説しています。

犬にも熱中症対策が必要!愛犬を熱中症から守ろう

 

 

食中毒

犬が夏に体調不良になる代表的な病気のひとつが食中毒です。

食べ物に注意してあげることで、食中毒のリスクを抑えることができます。

 

原因

・夏場はとくにカビの生えた食べ物が食中毒の原因になります。

・季節を問わず、チョコレートやレーズンなど、犬に与えてはいけないものを食べてしまったときにも起こります。

 

症状

・一般的に激しい下痢や嘔吐を起こします。

・症状が重くなると体が痙攣したり、意識を失うことがあります。

 

対処方法

・水をたくさん与えてください。

・風通しの良い場所で休ませてあげましょう。犬が快適に過ごせる温度は22〜26℃と言われています。

・病院に行くときは、誤食したと思われるものを病院に持って行きましょう。

※食中毒とは、有害物質を含んだものを食べたことによる中毒症状を指します。そのため、原因が食べ物でないこともあります。

 

フィラリア症

フィラリア症(犬フィラリア症)は必ずしも夏に発症する病気ではありませんが、蚊が媒介するためとくに夏場に注意が必要です。

蚊取り線香などを用いて蚊に刺されないようにしてあげましょう。人間用で大丈夫ですが、アレルギー体質のワンちゃんには犬用(ペット用)の蚊取り線香を使うのも良いでしょう。

 

フィラリアには予防薬もありますが、使用するときは獣医師に相談することをおすすめします。とくにコリーは、フィラリア予防薬に使われているイベルメクチンという成分に対して副作用があると言われているので注意してください。

 

原因

・蚊がフィラリアに感染した動物から血液を吸い、その後に犬の血液を吸うことで感染します。

 

症状

・病気の初期、および寄生したフィラリアが少ない場合はほぼ無症状です。

・フィラリア症が進行すると、散歩など体を動かすことを嫌がる傾向があります。また、よく咳をするようになります。

・さらに重篤になると、筋肉が落ちて痩せ、お腹に水がたまったりします。

 

対処方法

・犬種や年齢、フィラリアの寄生状況などによって対処法が異なるので、病気が疑われるときはすぐに動物病院を受診してください。

・動物病院では、駆除薬の投与の他に、急性の場合には手術によってフィラリアを取り出すこともあります。

 

 

ホットスポット

ホットスポットは、急性湿性皮膚炎や化膿性外傷性皮膚炎とも呼ばれる皮膚の病気で、夏はとくに高い気温と湿度の影響で患部が蒸れ、重症化しやすい傾向にあります。

 

柴犬・シベリアンハスキー・ビーグル・フレンチブルドック・ゴールデンレトリバーなど、アンダーコート(下毛)が密集して生えている犬種に多くみられます。

人や他の犬に伝染することはありません。

 

ビーグル

 

原因

・ホットスポットの原因はまだ明確には分かっていませんが、ノミ、ダニなどによる虫刺されや食物などによるアレルギーが原因になっていると考えられています。

 

症状

・ホットスポットにかかった犬は、患部をしきりに舐めたり引っ掻こうとしたりして落ち着きがなくなる傾向があります。

・皮膚が見えるようなまとまった抜け毛があり、患部が赤くただれているようならホットスポットにかかっている可能性があります。

・重症になると患部から出血し、表面に黄色い膿ができます。また強い臭いを発するようになります。

・再発することが多い病気なので、一度症状がでたら完治してからも注意が必要です。

 

対処方法

・すぐに動物病院へ行けないときは、患部を消毒してから化膿止めを塗り、さらに傷つかないように包帯などで覆っておきましょう。

・動物病院では、患部をシャンプーでよく洗ってから消毒し、抗アレルギー薬や抗菌剤(化膿止め)を使用して治療します。また、症状がひどいときはステロイドも併用されます。

・舐めたり引っ掻いたりして患部を刺激しないように、Tシャツを着せたり、首にエリザベスカラー(メガホンのような筒状の器具)を装着することもあります。

 

エリザベスカラー

ノミアレルギー性皮膚炎

夏はノミやダニが大量に発生する季節です。

とくに、すでになんらかのアレルギーを持っている犬はノミアレルギー性皮膚炎にかかりやすいので、注意する必要があります。

 

こまめに掃除をして室内や犬小屋を清潔に保ちましょう。

 

原因

・ノミアレルギー性皮膚炎は、犬の体に寄生したノミによってアレルギー反応が引き起こされて発症する病気です。

・ノミに何度も刺されると発症しやすくなります。

 

症状

・体(とくに下半身)に赤い発疹や蕁麻疹ができます。

・とてもかゆいので頻繁に体を引っ掻いたり噛んだりします。そのため、皮膚が化膿することもあります。

 

対処方法

・ノミは人にも寄生しますから、この皮膚炎が疑われる場合はまず犬の全身をシャンプーでよく洗い、ケージなどに入れ1カ所に留め置く必要があります。その上で他の部屋をくまなく掃除しましょう。

・動物病院では、スポット液や内服タイプのノミ駆除薬を用いて治療します。

・ノミアレルギー性皮膚炎は、ノミが体に寄生することで再発します。散歩などで寄生される可能性があるので、継続して駆除を続けることが大切です。

 

 

脂漏性皮膚炎

脂漏性皮膚炎は、マラセチアと言うカビの一種が原因になることがあり、そのため比較的夏に多い犬の病気です。

またこのことから、脂漏性皮膚炎はマラセチア皮膚炎と呼ばれることもあります。

 

原因

現在、脂漏性皮膚炎の原因を特定するのは非常に困難だと言われています。

考えられる主な原因は次のとおりです。

 

・アレルギー:アレルギー体質だと、脂漏性皮膚炎にかかりやすい傾向があると言われています。

・食生活:脂質が極端に多い(もしくは少ない)。ビタミンやミネラルの不足など。

・ホルモンの異常:甲状腺ホルモンや性ホルモンなどの分泌障害。

・ブドウ球菌: マラセチアはブドウ球菌と共生関係にあると考えられるため、ブドウ球菌に異常があるとその影響を受ける可能性があります。

 

症状

・耳などに湿疹ができます。

・皮膚が脂っぽくなり、触るとベトベトします。また、湿ったフケが多くなります。反対に皮膚が乾燥してカサカサになることもあります。

 

対処方法

・アレルギーが原因と考えられる場合は、食事や住環境を変えてみましょう。

・食事中の脂分が原因と考えられる場合は、脂肪酸製剤などを与えます。ビタミンやミネラルの補給が必要なときは、補助製剤を投与します。

・病院では主に、抗脂漏シャンプーや皮膚の角質(カサカサ)を柔らかくするリンスが処方されます。

 

 

まとめ

高温多湿ということもあって、夏は人も犬も病気にかかりやすい季節です。ワンちゃんと末永く一緒に暮らすためにも、今回挙げた病気5つにはとくに注意してあげてください。

 

 

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