
ペットの安楽死 何を大切にしますか?
皆様こんにちは
残暑厳しいですが、夏バテと戦っておられませんでしょうか?
我が家の将軍3匹は、夏バテ?何それ?人間は難儀よのう・・・くらいな
ツンデレマックスですのww
さて。今回はこのとりわけ・・・いや。格段におっもいお話しです。
それは、安楽死。安楽死そのものに、否定的な方もおられるでしょうし、片や経験された方もおられる事でしょう。私は経験ございませんが、安楽死も検討すべき時はやって来るかもしれません。
ですので、真剣にその時が来たら、私はどうするだろうと考えますし、安楽死についての正しい知識や心構えを知っておくのは大切と考えますし、しもべとして責任をしっかり持つべく必要と考えています。
今回、安楽死についてガイドラインや、心構えを記していきますが、その前に皆様は安楽死について、どのようなイメージをお持ちでしょうか?漠然とでもかまいません。考えてみてください。おそらく、決してポジティブと言えない、ネガティブなイメージでしょうか?
私の察するに、大半の方がそうなのではないかと思います。また、倫理的にどうなのだろうとか、虐待なのではないかとか、命の期限を決めてしまうなんて・・・など考えてしまうのではないかと思います。
日本では延命治療中断などはあっても、安楽死そのものはありませんから、遭遇する機会も無いに等しければ、仮にペットなどの安楽死の経験がある方に出逢う事も少ないのではないかと思います。
そこでまずは、安楽死を検討しなければならない場面は、どのような時に訪れるのか記していきたいと思います。
まず、重症や、重病による動物の耐え難い苦痛から解放することが安楽死の目的です。及び病気や高歳で生命維持機能の低下した動物の生活の質(QOL)に対処するためや、矯正の難しい身体的障害がある場合です。
ただ、動物の苦痛は正しく評価できているかとなると、なんせ言葉を発さない彼らですから、図りかねます。
その分、ペインスケール(痛みの度合いを評価するもの)やQOL評価基準を用いて、判定してくれる獣医さんもおられるそうです。
QOL評価の場合は、仕事で面倒をみることができない、経済的理由などの飼い主の生活基準にすり替わってしまう場合がありますから、注意が必要です。
そうして、安楽死も視野にいれるべきと判断された場合、ここからが飼い主として一番辛い期間の始まりといえるのではないでしょうか。
苦痛に耐える子を楽にしてあげたいとも思えば、どんな状態でも生きていてほしいと願うせめぎあいだと思うのです。
前述したように、動物は言葉を発せませんから、本当に苦痛を正しく評価出来ているか、彼らはどうしてほしいかなんて、意思を確認できずあくまで想像や、憶測、予測の範疇でしかないのも事実でしょう。
もしかしたら、他の獣医さんは、痛み止めで様子を見ようという方も出てくるかもしれません。でもそれさえも、彼らがそれで満足なのかはわからない。どちらを選んでも苦悩は続くのだと思います。
私ならどうするだろう?と考えてみてほしいのです。
人の場合、生前に万が一の時の意思を周囲に伝えておく事が重視されてきた昨今。終活や臓器提供意思表示カードもそうです。
自分の万が一の時の意思を伝える機会やツールも溢れています。
ならば、同じ家族であるペットの終活も飼い主がしっかり考えておくべきかなと思うのです。
共に暮らす家族だからこそ、ペットの性格は一番理解していると思いますから、万が一この子が苦しくて我を失う程になったり、意識も正常に保てなくなった時、この子は何を望むだろうかと、考えてみて頂きたいのです。
ただ、延命を望む場合は、「どうなっても生きていてほしい」「この子がいないと生きていけない」などの自身の支えや依存心からくる延命は、どうかと思うのです。
実際、本当のペットの意思はわからないし、予測の範疇でしかないですから、延命を望むケースも多分にあると思います。
安楽死を選択した場合も、それ以降本当にそれで良かったのか?命を絶つ決断は間違っていたのでは?本当は生きたかったのかも?私が殺したのでは?・・・とこちらも消耗するでしょう。
延命だって同じだと思います。本当にこの子は生きる事を望んでいるのか・・・って繰り返し自問自答すると思います。体はどんな苦痛でも生態的に生きているから、この子は生きたいはずだ!と体の生と、心の生が同じと考えるのも危険でしょうし。
昔から、病は気からといいますが、体は苦痛の上に生きていても、心が生きていなければどんどん悪くなるでしょうし、それは生きたいという意思とは違うように思うのです。
仏教には、自利、利他という教えがありますが、ペットの意思を考えるとき、利他で考えてもらいたいなと、個人的にですけど思うのです。
利他とは、「他の命のために己を尽くす」という事なのです。となると、自利はもうおわかりですよね?「自分の為に他の命を尽くす」ということです。
ペットが安楽と幸せをしっかり苦痛なく感じられるようにという事を最優先で考える。その結果が安楽死、延命のどちらかに繋がる判断が一番なのではないかと思います。ペットの気持ちは予測でしかないのに、自分の気持ちや家族の気持ちは話合えるだけに、自分たち都合に偏りがちだとも思いますから。
どちらを選んでもきっと、葛藤はあるはずですし。
きっと私は、その場になってしまったら、足もすくむでしょうし、泣いてしまうと思います。
そんな場面に耐えられるかわかりません。ただ自分を大切に優先するあまりペットの命を繋ぎ止めようとはしないと思います。
安楽死。
それはとてもデリケートであり、触れるのもしんどい話題。
賛否両論ある話題でもあります
ですが、これだけペットがあふれる時代。飼い主となった以上、安楽死か延命かと選択を迫られる場面がやってくる可能性はあります
その時、何を大切にしますか?
何を優先してあげますか?
ゆっくり、ゆっくり、ペットちゃんと、またご家族と話合ってみてください。
私もゆっくりゆっくり話していこうと思います。
それでは、秋を楽しみにして過ごしましょう
ごきげんよう
至心合掌
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