
犬が吠える過程についてー犬と暮らすということVol.6
今回は、犬が吠える ことについてお話したいと思います。
「前(昔)は吠えなかったのに・・・」
「最近になり、人や犬に吠えるようになりました」
「吠えないといわれて飼ったのに吠えます!」
など、犬と暮らしている方なら、誰もが吠えについて考えることだと思います。
犬が吠える過程を、成長と共に追っていきたいと思います。
生後2ヶ月~4ヶ月
キュンキュン、クーン、クーンと鼻を鳴らします。
犬を迎えた初日~数日はこのように鳴くパピーも少なくありません。
環境が変わり、不安が原因であることがほとんどです。
鳴くのをやめさせるのにと、ケージやサークルを強くたたいたりするアドバイスがあ
りますが、これはよくありません。
ただでさえ不安な気持ちの中、いやな思いしか抱かなくなってしまうからです。
生後2ヶ月の段階では、ワンワンと吠える犬はまずいないでしょう。
生後4ヶ月~7ヶ月
それはある日突然くるもの。
鼻を鳴らしていた鳴き声から、「ワン!」と吠えに変わります。
「あ!ワンって吠えた!」
「あれ!今、ワンって吠えなかった?」 と驚く方も。
こうなると、①のような鼻を鳴らすことは少なくなります。
実際、犬からすると、鼻を鳴らしたけど ⇒人が反応しない
そこで、新たな方法を学ぶわけです。
人の反応をみて行動する時期でもあります。
生後7ヶ月~1歳
「ワン」 だけでなく、「ワワワワワワワワワン!」と連続して吠えるようになります。
この頃から
- インターホンに吠える
- 知らない人や犬に吠える
- 音に吠える
- 要求吠えをする
などの行動があり、冒頭のような「吠えるようになりました」につながります。
吠えて表現すること、自我がでること、人の反応が付随することが原因です。
1歳~
色んな経験をつみ、心もからだも成犬となるときです。
好きなもの、嫌いなものを表現するようになります。
今まで、どんな犬とも遊べていたが、特定の犬種が好き、又は苦手になるのもこ
の時期です。
犬をみて、“遊びたい!”と吠える場合もあり、
“こないで!”と訴える場合もあり。
どちらなのか、見極める力も備えておきたいところです。
吠えるようになる!
というように、成長の段階で吠えるようになっていきます。
パピーを迎えるときに、「あまり吠えないコですよ」 といわれたとしても、
“その時”は吠えないだけなのです。
吠えないままの状態で成長していくことの方が、心配です。
吠えることがいけないことではない
喜怒哀楽を吠えることで示すので、吠える=いけない ではありません。
感情により吠える声の大きさ、トーン、長さが違うので、
それも把握してあげると、愛犬の気持ちがわかるようになります。
「吠えないで欲しい!」と願うよりも、
「吠えている気持ちを考えられる」 オーナーさんであって欲しいと思います。
無駄吠えはない
無駄に吠えることはありませんし、精神的、肉体的にバランスがとれていれば
吠えもすくないはずです。
吠えに悩んでいる場合は、食事、散歩、睡眠を見直してみましょう。
時には、からだや心が原因の場合もありますので、長引く場合は専門家に相談してみるといいでしょう。
犬からのメッセージ
吠えるようになるのは、成長過程でもありし、犬として大切なことだと思います。
犬からの大切なメッセージを無視するのではなく、汲み取ってあげましょう。
とはいえ、犬は吠えるものだから。と吠えることを放置するのとは違うと思います。
近所迷惑にもつながり、クレームなどがくると精神的に大きなストレスにつながるからです。
吠えに悩むオーナーも少なくありません。
まずは、吠える過程を把握し、その時に自分がどう動けば、吠えが緩和されるかを次回、対処法をご説明いたします。
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