今回は、犬が吠える ことについてお話したいと思います。

「前(昔)は吠えなかったのに・・・」

「最近になり、人や犬に吠えるようになりました」

「吠えないといわれて飼ったのに吠えます!」

など、犬と暮らしている方なら、誰もが吠えについて考えることだと思います。

犬が吠える過程を、成長と共に追っていきたいと思います。

 

生後2ヶ月~4ヶ月

キュンキュン、クーン、クーンと鼻を鳴らします。

犬を迎えた初日~数日はこのように鳴くパピーも少なくありません。

環境が変わり、不安が原因であることがほとんどです。

鳴くのをやめさせるのにと、ケージやサークルを強くたたいたりするアドバイスがあ

りますが、これはよくありません。

ただでさえ不安な気持ちの中、いやな思いしか抱かなくなってしまうからです。

生後2ヶ月の段階では、ワンワンと吠える犬はまずいないでしょう。

 

 

生後4ヶ月~7ヶ月

それはある日突然くるもの。

鼻を鳴らしていた鳴き声から、「ワン!」と吠えに変わります。

「あ!ワンって吠えた!」

「あれ!今、ワンって吠えなかった?」 と驚く方も。

こうなると、①のような鼻を鳴らすことは少なくなります。

実際、犬からすると、鼻を鳴らしたけど ⇒人が反応しない

そこで、新たな方法を学ぶわけです。

人の反応をみて行動する時期でもあります。

 

 

生後7ヶ月~1歳

「ワン」 だけでなく、「ワワワワワワワワワン!」と連続して吠えるようになります。

この頃から

  • インターホンに吠える
  • 知らない人や犬に吠える
  • 音に吠える
  • 要求吠えをする

などの行動があり、冒頭のような「吠えるようになりました」につながります。

吠えて表現すること、自我がでること、人の反応が付随することが原因です。

 

 

1歳~

色んな経験をつみ、心もからだも成犬となるときです。

好きなもの、嫌いなものを表現するようになります。

今まで、どんな犬とも遊べていたが、特定の犬種が好き、又は苦手になるのもこ

の時期です。

犬をみて、“遊びたい!”と吠える場合もあり、

“こないで!”と訴える場合もあり。

どちらなのか、見極める力も備えておきたいところです。

 

 

吠えるようになる!

というように、成長の段階で吠えるようになっていきます。

パピーを迎えるときに、「あまり吠えないコですよ」 といわれたとしても、

“その時”は吠えないだけなのです。

吠えないままの状態で成長していくことの方が、心配です。

 

吠えることがいけないことではない

喜怒哀楽を吠えることで示すので、吠える=いけない ではありません。

感情により吠える声の大きさ、トーン、長さが違うので、

それも把握してあげると、愛犬の気持ちがわかるようになります。

「吠えないで欲しい!」と願うよりも、

「吠えている気持ちを考えられる」 オーナーさんであって欲しいと思います。

 

無駄吠えはない

無駄に吠えることはありませんし、精神的、肉体的にバランスがとれていれば

吠えもすくないはずです。

吠えに悩んでいる場合は、食事、散歩、睡眠を見直してみましょう。

時には、からだや心が原因の場合もありますので、長引く場合は専門家に相談してみるといいでしょう。

 

犬からのメッセージ

吠えるようになるのは、成長過程でもありし、犬として大切なことだと思います。

犬からの大切なメッセージを無視するのではなく、汲み取ってあげましょう。

とはいえ、犬は吠えるものだから。と吠えることを放置するのとは違うと思います。

近所迷惑にもつながり、クレームなどがくると精神的に大きなストレスにつながるからです。

 

吠えに悩むオーナーも少なくありません。

まずは、吠える過程を把握し、その時に自分がどう動けば、吠えが緩和されるかを次回、対処法をご説明いたします。

 

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