ザウが咥えてやってきた!ボロボロの子猫。

こんにちは、Stella Leeです。
我が家に1匹の子猫が迷い込んできました。
手のかかる、ボロボロの子猫は私たちにたくさんの愛を教えてくれました。
たった2週間の生活でしたが、子猫を通じて教えてもらったことをご紹介致します。

 
 

その頃、私は東京に帰郷していて、家にはザウとズミ、そして主人だけでした。
「数日前から家の近所で猫の鳴き声がする」と主人は言っていましたが、私たちの住む場所は野良猫が多く特に気に留めていませんでした。

 

それから数日が経ち、夕方主人から電話が来て、何かとても焦っている様子。
「どうしたの?」と聞くと「ザウが猫を咥えてて、それで足がちぎれちゃって、でも猫怖くて捕まえられない!」とのこと。
そう、主人は猫が苦手でとても怖く、ザウが足を噛みちぎったかも!というパニックと、猫というパニックで慌てふためいていました。

 

「いいから!噛まれても引っ掻かれても死ぬわけじゃないんだから、早く捕まえて!」
そして2時間後、この写真と共に「無事捕獲」というメールが届きました。

 

 

名前はジーニー、足がなくてもへっちゃらさ!

次の日、主人に病院に連れて行ってもらい先生と電話で話してみると「ザウに足をかみちぎられたのではなく事故で足を失ってしまい、そこから1週間ほどさまよって我が家に辿り着いたのではないか」とのことでした。
処置を施してもらい、居ても立っても居られなくなった私は予定を早めてうちに帰りました。

 

猫ちゃんには「ジーニー」という名前を付けました。
アラジンのランプから出てくる魔法使い、明るく陽気で何でもできる。
片足がなくても、そんな風に元気に何でもできちゃう子に育ってほしいという願いを込めました。

 

ジーニーはとても臆病で、物音にも人にもとにかく敏感に反応し、威嚇します。
ですが、犬も猫も動物が大好きな私は、威嚇されても噛まれてもそんなのお構いなしに、毎日お世話しました。
とにかくたくさん話し掛けて、生後2ヶ月で事故に遭い片足を失くしたジーニーが寂しくならないようにと、仕事中もひざの上に乗せていました。

 

ザウとズミは家の中に猫ちゃんがいる状態が理解できないらしく、興味津々で近付いてきますが、あまりの対格差に近付けることもできませんでした。
それでも「いつか大きくなったらジーニーの方が強くなっちゃうかもね(笑)」なんて主人と話しながら、幸せな時間が過ぎていきました。

 

 

体調が急変、たった2週間のジーニーとの暮らし。

そんな時間が何日か過ぎ、体のノミがいくら経っても死滅しないので、その相談と足の状態を見てもらうために病院へ行きました。
体のノミは薬で全滅させてもらいましたが、足の状態が思わしくなく、かろうじて残っていたふくらはぎ半分も切断することになりました。

 

声も上げず、暴れることもなく、ただじっと終わるのを待っているジーニーを思い出すと、今でも泣きそうです。
病院が無事に終わり、その日は麻酔もあってか元気のないジーニーでした。

 

そして翌日、体調が急変し最後にたくさんささみを食べて、私ににっこり笑って、大きく深呼吸をしてジーニーは天国へと旅立ちました。

 

我が家に来て、たった2週間でした。

 

私も主人も猫を飼うのは、ジーニーが初めてでした。
「子猫の飼い方」という本を買い必要なものは一通り揃え、大好物のささみを茹でたり子猫用のチュールを食べさせたり、病院の先生と頻繁に連絡を取り合ったり…。
それでも初心者の私たちに至らないところがあって、ジーニーを死なせてしまったのではないかと感じました。

 

もっとこうしていれば、あれをしていたら、あのとき、迷わず病院に行っていれば。
そんな後悔ばかりが襲ってきて小さな体で懸命に闘っていたジーニーを思うと、謝ることしか出来ませんでした。

 

翌日は仕事も手に付かず、ジーニーの食器やハウスも片付けられません。
翌週にはザウとズミの検診があったので、ジーニーのことを先生に伝えると「やれるだけやったし、たった2週間でも愛を知って亡くなったのだから、ジーニーはきっと感謝してると思うよ」と言われ、涙が止まりませんでした。

 

その後は少しずつジーニーのものを片付け、心の中で区切りをつけて、家のリビングにジーニーコーナーを作り、写真とお花を飾っています。

 

 

たった10数年の命だから、愛を持って接しよう。

我が家で飼っているザウとズミも、元々は人間に傷つけられていた子たちです。
私たちの元には傷付いた子たちが集まってくるのかな?と思いましたが「こうならずに済んだ」運命もありました。

 

私はザウとズミ、そしてジーニーに出会えてとても幸せですが、たらい回しにされず誰にも傷つけられることのない一生を送れたのなら、その方がザウとズミ、ジーニーにとってもっと幸せなはずです。

 

大切な靴を壊されたとき、ソファーを破かれたとき、思いっきりジャンプしてご飯のお皿をひっくり返されたとき、相手が言葉の通じない子だと分かっていても腹は立ちますし、なんでよ!と言ってしまいます。
それでも愛嬌のある目と行動で、許さない飼い主さんはいないでしょうし、その可愛さに比べたら壊されたものは大したことではありません。

 

世の中には犬猫を食べる文化のある地域もありますし、快楽で犬猫を殺す人もいます。
「世界中の誰もが」同じように犬や猫を愛するのは困難なことも現実です。

 

ですが、自分を含めた周りの人からなら始められます。
自分より弱いものを傷つけたりおもちゃとして快楽の道具にすることは、とても虚しく寂しいことです。
動物の中で唯一「言葉」というコミュニケーションツールを持つ人間だからこそ、そんな虚しい方法を選択しなくても心を満たすものを他にも選択できるのです。

 

ジーニーに出会ったことで、私のボランティア活動が1つ増えました。
今まではわんちゃんだけを預かりボランティアしていましたが、今は野良猫を見つけては病院に連れていき里親様を探しています。

 

私たちは平均で80年以上生きられますが、犬猫はその10分の1ほどの寿命です。
「自分がたった10年ほどの命なら、どんな毎日を送りたいか。」
そんな風に思いながら、日々可愛いペットと暮らす人が増えれば幸いです。

 

 

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