
あわてないように知っておこうー犬の怪我の応急手当
今回は、愛犬が怪我をしてもあわてずに対処できるように、犬の怪我の応急手当についてまとめました。
なんとなく知っていると思っていても、いざその時になると、どうすればいいんだろう?と戸惑ってしまうことも考えられます。
災害のときなどにも役立ちますので、ぜひ覚えておいてください。
※今回紹介しているのは、すぐに病院へ行けないときや災害時の応急処置です。
大きな怪我をしている場合は、できるだけ早く動物病院で診察を受けましょう。
人間用の薬で大丈夫?
切り傷などの手当てに使う塗り薬などの外用薬は、人間用のものを犬に使っても問題ないと言われています。
ただし、痛み止めなどの内服薬は人間用を与えてはいけません。
副作用などの検証がされていないため、不測の事態を招いてしまう可能性があります。
外用薬、内服薬ともに犬(動物)専用のものがありますから、気になる方は動物病院で処方してもらっておくと良いでしょう。
※災害時における犬の薬については、こちらで解説しています。
いざという時のために今備えようー犬の災害対策グッズ5選
切り傷・擦り傷
切り傷・擦り傷の手当をするときは、傷口に雑菌が入らないように最初に石鹸で手を洗ってください。
続いて傷口をよく洗浄して薬を塗ります。
毛が邪魔になるようなら短く切リ揃えたりすることも必要です。
患部に包帯などを使う時は、包帯が傷口に直接触れないようにしましょう。
傷口の消毒について
最近は傷口を消毒しないという見解も多く見られるようになりました。
一方で従来から使われている消毒薬も、まだ市販されています。
判断に迷う場合は獣医さんに相談してみましょう。
参考:
奈良県医師会 傷の消毒はやめましょう
第一三共ヘルスケア
やけど
犬がやけどをした場合も、人間と同じように速やかに冷やすことが大切です。
水道から出るきれいな流水で冷やしてあげてください。
傷口に直接水を当てないように気をつけましょう。
また、やけどの程度にもよりますが、おおむね5~10分程度を限度とし、あまり長く冷やし過ぎないように注意することも必要です。
軟膏を塗ってからガーゼや包帯を巻く場合は、やけどした箇所に直接触れないようにしてください。
最近はラップで保護することを勧める医師もいます。
打撲
打撲(打ち身)とは体を何処か(何か)に強く打ちつけた時に筋肉が腫れることで、内出血や出血を伴うこともあります。
痛みがあっても、患部を動かせないほどではないことが多いです。
応急手当としては、まず出血や傷の手当てを優先してください。
患部が腫れているときは、ビニール袋に入れた氷をタオルやハンカチで包んで冷やしましょう。
熱中症対策に使われる保冷剤でもOKです。
捻挫・骨折
打撲・捻挫の場合も、出血などがあるときは最初に手当てをしてください。
次に、可能であれば、患部がそれ以上損傷しないように、添え木などを使って固定することも検討しましょう。
患部が腫れているときの冷やし方は打撲のときと同じです。
添え木の当て方
1.まず板状の薄くて固い物を2枚用意します。木がなければ固い段ボールなどでも代用できます。
2.幅、長さともに患部よりも少し大きいくらいにサイズを調整。
3.添え木で患部を挟み、タオルやヒモなどで固定してください。
なお、捻挫・骨折とは次のような状態を指します。
捻挫
関節をひねって靭帯や筋肉が損傷してしまうことです。
骨折
骨にヒビが入ったり折れている状態で、激しい痛みのため患部をほとんど動かせません。
内出血や出血を伴うこともあります。
まとめ
包帯との巻き方など、簡単そうなことでも慣れていないと意外と上手にできないものです。この機会に練習してみてはいかがでしょうか。
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