そら君1歳、初めてのてんかん発作

初めて起きた日は、てんかんだとは微塵も疑っていませんでした。

 

突然あっちへ行ったりこっちへ行ったりと部屋の中をウロウロし始めたのですが、その時は私がマニキュアを塗っている最中で、臭くてそういう行動をしているものだと家族全員思っていたのです。

しばらくすると突然バタンとうつ伏せに倒れて痙攣を起こしたのですが、何が起こったのか全員がパニックを起こしている間に徐々に治まり、うつ伏せになったままぼーっとした感じが続いたあとスっと立ち上がり、何事も無かったように尻尾をフリフリさせて飼い主のところへやって来たので、勝手に大丈夫だろうと判断し、そのまま病院へも行かずに通常通りの生活をしていました。

 

しかし数ヶ月後の休日に、また痙攣を起こしたのです。
その時はマニキュアをつけるとかいった、いつもと違う事はしていない時だったので、これはおかしいと思いました。

 

発作が起きた時の状況

発作が起こる前は、以前とは違って横になって寝転がった状態でした。
それはいつもの事で変わった様子はありませんでした。

 

そこから突然寝ているままの状態で暴れだし、うつ伏せになって足を泳ぐようにバタバタさせて、ヨダレも見たことがないくらいダラダラ流し、苦しそうな様子でした。

 

目はパッチり開いていて、立ち上がろうとしていたため意識はありましたが、口をぐっと結んで力が入っているのが見て分かりました。

 

おさまり始めたあたりで嘔吐をし、しばらくして落ち着いてきたのですが、今回はすぐに休日でもやっている動物病院へ連絡し、診てもらいに向かいました。

 

発作から病院へ向かうまで

痙攣を起こしている際に、ヨダレをダラダラ出していたためと、前回嘔吐をしたので、それを見越してトイレシーツをマズルの下に押し込むように敷きました。

 

 

2回目になると怖い気持ちはもちろんありましたが、初めての時よりも少し落ち着いていたので、どういった状態か家族とよく観察し、案の定シートの上で嘔吐をしたので、その嘔吐物も持って病院へ行きました。

 

観察をしっかりしたおかげで、獣医さんに事細かく伝えることが出来たのと、嘔吐物を持っていったことにより、病気によって起こったのかどうかの判断をつける材料にもなり、役立たせることができました。

 

診察と薬の処方

獣医さんに診てもらい、「てんかん」という診断を受けました。
検査は血液検査のみでしたが異常なく、MRIやCTをしても良いが、愛犬のてんかんの状態だと異常はほとんど見られないだろうとの事だったので、今回は見送ることにしました。

 

てんかんの間隔が開いていることから毎日服用する必要はなく、今回は頓服として粉薬を処方され、痙攣が起きたら飲ませるという形になりましたが、てんかんの間隔が1ヶ月の間に何度も起こるようになれば、毎日の服用になるという説明も受けました。

 

とりあえず現在も頓服薬をもらって、備えるという形をしています。
頓服薬は病院によって違うようで、急遽行った病院では粉薬で、かかりつけの動物病院では坐薬でした。

 

気をつけることは、薬には消費期限があることです。
一度切れていたことに気づかずに使って、一度治まってもまた発作が起こったことがありました。

 

獣医さんからのアドバイス

てんかんが起きたらまず飼い主さんが落ち着き、頓服薬を用意します。

 

粉薬の頓服は水で解かし、注射器のような器具を使って、口の中に入れてあげる方法でした。
ぐっと口に力が入っていたので、歯と歯の隙間から少しずつ入れるのですが、その際に手を入れてしまうと力強く噛まれ、大怪我をすることがあるので、絶対に口周りを触れないようにしてくださいということです。

 

二度目の診察はかかりつけの病院で診てもらい、頓服薬は座薬しかなかったので、愛犬の体に合わせた量にするために飼い主が座薬を半分に割り、少し手で温めてお尻に入れやすくしてから入れてあげてくださいとのことでした。

 

 

手で温めたのは、坐薬は常温で置いておくと溶けてしまうので、冷蔵庫にいれているからです。

 

お尻に力が入っているため、座薬がすぐに出てきてしまい、ティッシュなどで抑えて出ないようにする必要がありました。

 

薬の投与の後に飼い主さんがやれるのは、てんかんが治まるのを待つことしかありません。

 

獣医さんからは、てんかん中は愛犬は何が起こったか分からず怖い思いをしているはずなので、愛犬の側にいて、静かに体を撫でて安心させてあげて下さいと言われました。
だから小さく声をかけて、落ち着くまで体をずっと撫でてあげていました。

 

その他、発作時はバタバタ暴れることにより、ものにあたって怪我をする恐れがあるので、愛犬の周りに何も無い状態にすることも大切だそうです。

 

我が家が行っていること

 

 

毎日家にいられるならそれに越した事はありませんが、そんなわけにもいきません。
旅行へ行くこともあります。

 

その時は、いつもお世話になっているトリミングのお店が病院と併設しているので、そこでお願いしています。
初めてトリミングをお願いした時に、てんかんについて詳しく話していたので、頓服薬を渡して預けました。

 

愛犬と一緒に旅行へ行く際は、疲れがたまり過ぎないようにこまめに休息をとることと、旅行先で興奮させすぎないように、おすわりと伏せは必ずできるように徹底してしつけしました。

 

過度な疲労と興奮は、発作を起こす原因になりやすいようです。

 

病院について

いつ発作が起こるかわからないのと、発作時に暴れることで大きな怪我をする可能性もあるため、動物病院はかかりつけの病院の他に、あと3箇所の病院にすぐに連絡できるようにしています。

 

一つは設備が整っており、大きな怪我や病気を処置してくれる病院と、いつ発作が起きても大丈夫なように、休日でもやっている病院。最後は夜間病院です。

 

かかりつけ医は骨折などの大きな怪我の処置はできない様だったので、調べておく必要がありました。

 

その他いつどこで起きるかわからないので、出かけ先の病院も調べるようにしています。

 

休日に発作が出た際、別の病院へ行っても、かかりつけ医に検査結果や診断書を持って行って、スムーズに診察してもらえるようにもしています。

 

さいごに

 

 

これまでてんかんを起こした場所で一番怖かったのは、2階のベランダで起こしたことです。
この日は薬を用意してくれる家族がいたので良かったですが、1人だと置いていかないといけない状態でした。
地面も固く、その場でバタバタ暴れるため、あちこちぶつける可能性があったので危険でした。

 

てんかんを起こしている愛犬を見るのは辛いです。

 

発作を起こした際にメモをしたり動画を撮って獣医さんに見せると分かりやすいと聞きますが、メモをとっている余裕もなく、辛くて撮れる状態じゃなかったので、しっかり見て覚えておくのが精一杯でした。

 

後悔しているのは初めて痙攣を起こした時に自分の判断で動物病院へ連れていかず、放っておいたことです。
本当ならちょっとおかしな事があれば、必ず病院へ連れていかなければならないと今では思います。

 

あの時は一度しかてんかんが起こりませんでしたが、もしも知らない間に何度も起こしていたりしたら、気づいた頃にはもうすでに重症で、毎日の薬の服用が必要な状態になっていてもおかしくありません。

 

てんかんの治療は長期的で、とても根気が必要です。
少しでも落ち着くように、愛犬と頑張っていきます。

 

もしもみなさんの愛犬が痙攣を始めたら、自己判断で大丈夫と決めつけず、すぐに動物病院へ連れていってあげてくださいね。

 

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