アメリカ コロラド州で仕事帰りの男性が飲酒運転の車に追突されました。

車はめちゃくちゃになり彼自身も負傷しましたが、男性が何よりも心配していたのは後部座席にいた愛犬の安否でした。

 

 

 

飲酒運転の車に追突される

2017年7月下旬の午後10時頃のことです。

22歳のチャンス・パターソンさんはレストランでの仕事を終え、働いている間、犬の世話を見てくれる施設から愛犬を乗せて家に帰る途中、突然飲酒運単の車に追突されてしまいました。

車がすっかり大破してしまうほどの事故でした。

 

 

事故を目撃したトラック運転手が救助に向かうとチャンスさんは奇跡的に生存していて、意識を失う前に同乗していた愛犬が無事かどうか聞いたのです。

トラック運転手の答えは絶望的なものでした。

2匹の愛犬のうちジャーマンシェパードのカリトスは亡くなり、ピットブルのイジーの姿はどこにもなかったのです。

 

 

レスキュー隊はつぶされた車からチャンスさんを助け出し病院へ搬送しました。

チャンスさんは右ひざと右ひじの骨折、さらにいくつかの裂傷などを負い重症で手術が必要な状態でした。

 

 

行方不明のイジーを捜索

チャンスさんが働いている間に愛犬を預けていたVail Doggie Day Spa & Lodgingのオーナーであるホリー・ワルサーズさんがイジーの捜索を呼びかけると多くの人が参加してくれました。

 

月曜日までに事故現場の近くでイジーの目撃情報がいくつかありましたが、イジーを保護することはできませんでした。

事故で怖い思いをしたせいか、イジーは人が近づくと逃げてしまうのです。

 

事故から5日が経過した木曜日、Vail Doggie Day Spaの職員でイジーの世話をしていたリサ・ブラジンスキーさんは仕事前にイジーを探すことにしました。

 

「私たちは決してあきらめませんでした。私はイジーが見つかるなら他には何もいらないと迷子を守る聖人とされる聖アンソニーに祈りました」と当時のことを語るリサさん。

 

リサさんは事故が起きた70号線に沿って、イジーが見かけられた情報をもとに名前を呼びながら捜索。

しばらくしてリサさんが靴のひもを締めようと立ち止まっていると、イジーがすぐ後ろにやってきたのです!

 

「イジーはわたしに駆け寄り、飛びついて顔をなめました」

 

 

イジーはやせてしまっていましたが、おおむね元気そうだったとのこと。

イジーは行方不明の間、きっとほとんど飲まず食わずだったのでしょう。

自分の世話をしてくれていた人を見つけて、イジーは安心して駆け寄ってきたに違いありません。

 

 

自分の身よりも心配した愛犬と再会

すぐにチャンスさんにイジーが発見されたことを連絡すると、チャンスさんはとても感謝して泣いていたそうです。

 

「私は言葉もありませんでした。私はとても幸せでした。私は愛犬を2匹とも失ってしまったと思っていたのですから」と連絡をもらった時のことを話すチャンスさん。

 

チャンスさんは約1週間後に退院し、ついにイジーと再会しました。

チャンスさんが退院するまではDoggy Daycare and Spaがイジーの面倒を見てくれていたのです。

 

 

「イジーはチャンスを見てとても興奮していました。チャンスは身体的に、そして精神的にも治癒するためには長い道のりが必要です。私たちはイジーがチャンスのそばにいることをとてもうれしく思っています。」とワルサーズさんは話しています。

 

チャンスさんとイジーは車椅子が必要なくなるまで友人のところにいることになりました。

イジーはチャンスさんと再会してからずっとそばを離れようとしないそうです。

 

 

愛犬を殺した犯人を許したわけ

チャンスさんに重傷を負わせてカリトスの命を奪った、飲酒運転を犯した女は酒気帯び運転や危険運転などの4つの罪に問われています。

 

チャンスさんは飲酒運転をした運転手を恨んでいないと話しています。

 

「私はイジーに私が怒り狂っている姿を見せたくない。イジーは生きていて、私も生きている、それが一番大切なことです」

 

チャンスさんは自分が失ったものの話が世の中に広まり、酔って運転する前によく考えさせることにつながることを願っています。

 

チャンスさんは自身も負傷し、そして自分自身より安否を心配した愛犬の1頭を失っています。

九死に一生を得たかもしれませんが、それは飲酒運転という危険な行為によって引き起こされたものであり、もし筆者が当事者であったなら許す気持ちを持つことは難しいでしょう。

 

 

チャンスさんの真摯な心がイジーを救った

しかし、チャンスさんは犯人を許しました。

その理由は、イジーを悲しませたくないから。

チャンスさんの愛情の深さには心をゆり動かされずにはいられません。

 

行方不明になったイジーの捜索に多くの人が協力してくれたことも、悲しみの中にも一筋の光が残る結果につながったと思います。

 

事故に遭ってしまったときに、ほとんどの場合、動物は救助されません。

筆者も運転しますが、それが一番心配です。

 

チャンスさんとイジーのきずなを知っている職員だからこそ懸命に探してくれたのでしょうし、犯人を許せる心を持ったチャンスさんだったからこそ大勢の人が動いてくれて、イジーを救うことにつながったのではないでしょうか。

 

 

愛犬のカリトスは亡くなり、かつて愛犬と楽しんでいた場所にはイジーとしか行けなくなりました。

飲酒運転という行為さえしなければ起きなかった事故であることを考えると残念で仕方がありません。

チャンスさんの心と体が回復し、以前のような生活を取り戻すことができるように願わずにはいられません。

 

 

出典

Man and dog have tender reunion after drunk driver hits them – TODAY.com

Man Reunited With Dog After They Were Hit By Drunk Driver | LifeDaily

Doggone? Nope! Searcher finds Izzy the pit bull, owner glad to be alive | VailDaily.com

 

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