
私がポメラニアンを飼ってよかったと思うワケ(そら)
名前:そら
年齢:7歳
出会いのエピソード
保護犬施設から我が家に合いそうなわんちゃんを探したり、色々なペットショップを回り、抱っこをさせてもらったりしましたが、どのわんちゃんともご縁がありませんでした。
これが最後と決めてホームセンターへ行ったところ、展示してあった写真を見て一目惚れをしたわんちゃんがいました。それが現在の愛犬です。
当時5ヵ月のポメラニアンで、とても面倒見の良いわんちゃんだそうで、行った際も裏で他のわんちゃんの面倒を見ていたそうです。
連れてきてもらい、実際出会ってみてもやはり気持ちは変わりませんでした。

なぜこの犬種を選んだの?
特にこの犬種を飼おうと思って飼ったわけではありません。
実際に会った時に、我が家に来てくれたら絶対に賑やかで楽しくなると確信したので、迎えました。
ポメラニアンに関しては近所で飼っている方がいて、撫でさせてもらっていたり、家での様子を教えてもらったりしていて、全く知らないわけではありませんでした。
でも結局、そのわんちゃんと我が家の愛犬とは性格が全く違っていたため、知識があっても生かせずじまいです。
なので、ポメラニアンの専門雑誌を飼い、性格やしつけの仕方を見ながら実践しました。
我が家の事情と選ぶポイント
私の持病の悪化により入院してしまったことがあり、退院した後、まだまだ歩行に問題があったため母と歩く練習をしていました。
しかし季節は冬に近づき、日が落ちるのが早くなったため、働いている母と歩くには真っ暗になってからになりつつありました。
なので早い時間から歩く練習ができるように、一緒に歩いてくれるわんちゃんを迎え入れることを決めました。
中型犬や大型犬はどんなに躾をしていたとしても、万が一引っ張ってしまった時に私には止められないため断念し、引っ張られても大丈夫な小型犬を探すことにしました。
住まいの環境と迎える準備
愛犬を迎え入れる一年半前、老衰で亡くなった愛犬がいました。
なので滑りにくいマットやトイレシーツなどの住居環境は整っており、新たに揃えたのはケージとお椀とご飯だけです。
ケージは愛犬を迎えた場所で購入したのですが、「この子はピョンピョンよく跳ねるから、天井があるものの方がいいよ」という助言を頂き、天井にネットが張ったものを購入しました。
言われた通りよく跳ね、一年経つとネットが伸びて、止めてあるスナップボタンの部分が一分ちぎれてしまう程でした。

ご飯の選び方と選んだフード
迎え入れる際に、それまで食べていたフードを成犬まで与えてほしいということで、ずっとそれを購入し、食べていました。
成犬になってからは、成犬用のフードを良いと言われているものから大型量販店のものまで色々試し、愛犬にあったものを見つけるようにしました。
迎えてみて実際どうだった?どうしているか?
実際我が家に迎え入れてみて、可愛さはさらに倍増しました。
初めて我が家に入った時はクンクンあちこちを嗅いで部屋の確認をしていましたが、一時間すると慣れて、我が物顔で過ごしていました。
夜は夜泣きをするかと思って近くの部屋で寝ていたのですが、一切鳴き声が聞こえてこないので様子を見に行くと、お腹を上に向けて熟睡していました。
次の日に愛犬を迎え入れたお店から「夜泣きをしませんでしかた?」と心配のお電話を頂きましたが、全くしておらず、今はおもちゃを飛ばして遊んでいることを伝えると大笑いされました。
どうやら環境に順応するのが早い子のようです。
そして部屋の中心から日に日に家の中の活動範囲を広げ、電光石火のように走り回るため、今となっては捕まえることさえ大変になりました。
想像とのギャップはあった?
ポメラニアンはやんちゃで甘えん坊だと近所で飼っている方から聞いていたので、全くギャップはなく、そのままです。
ただやんちゃなだけではなく、相手の様子をしっかり観察して接する事ができます。その空気を読める力に驚きました。
何度も入退院を繰り返してきた私の様子をずっと見てきた愛犬は、だんだん私の今日の体調が分かるようになって、合わせてくれるようになりました。
体調の良い日はお散歩の催促にやってきて、行くまでガリガリしてくるのですが(地味に痛い)、寝込むほどに体調が悪い日は、一度様子を見に来て行けないことを理解して、ひとりで遊んだり離れたところで寝転がったりしています。
お散歩でもこちらの様子をしっかり見てくれており、歩き方がしっかりしている時はとても厳しいリハビリの先生となって、楽な道を行こうとしたり、まだ少ししか歩いていないのに引き返そうとして楽をしようとしても突っ張って帰らせてはくれません。その上、あえて坂道の方向を選んだりして歩かせようとします。
実際、リハビリの先生より厳しいです。
体調があまり良くない時や歩き方がいまいち良くない場合は、私に合わせてゆっくり歩き、途中で引き返してもすんなり許してくれます。
家族で一緒に出かけて、私以外がリードを持って歩いている時は、私を気にしてしょっちゅう振り返り、みんなから遅れて歩いていると立ち止まって待ってくれたりします。
それ以外にも家族が帰って来た時に、いつもは「おかえり!!!」とピョンピョン跳ねて迎えますが、機嫌が悪いと距離をとって顔色を伺い、大丈夫そうだなと思ったらそろりそろり寄っていったりもします。
お散歩
家の近くでは、愛犬が左側を歩く方が安全な道になっているところが多いので、必ず左側を歩くようにしつけをしています。
それ以外にも、車の往来が激しいところは飛び出して事故にならないように、待てを教えました。
私が歩ける距離では体力が有り余って満足できていません。
なので距離ではなく、外にいる時間を増やしました。
匂いたいところはすべて匂わせ、他のわんちゃんと出会った時はたくさん遊べるように時間をたっぷり使います。
すると満足してくれたようで、帰ってからは疲れ果てて寝てしまいます。
しつけでのエピソード
噛みグセ

画像の赤いのは、お椀です。
噛んでこんな状態です。
ちょうど歯が生え変わる時期で歯がかゆい様で、あちこちを噛んでいてボロボロにし、おもちゃもすぐに破壊するので「おもちゃクラッシャー」と異名を付けられていました。
人間の手もかみ始めるようになり、この先噛みグセがついてしまう前にしつけて治すことにしました。
我が家の治し方は、噛んだ時にとにかく大きな声で「痛い痛い痛い!」と話すまで連呼することです。
そうするとビックリして離すので、それを繰り返すと今はすっかりなくなりました。
一緒におもちゃで遊んでいて、ヒートアップしても噛むことはありません。
おすわり
大好きなおやつを頭上に持っていくと愛犬が上を向き、それと同時にお尻も下がり座ってしまうので、その時点で「おすわり」と教えるのを繰り返すとおすわりを覚えました。
おて、おかわり、伏せ
たまたました時に「お手」「おかわり」「ふせ」と、したと同時に言っているうちに、だんだん覚えて言葉だけでできるようになりました。
すぐにできるようになったため、あまり苦労したという記憶はありません。
待て
これはとても苦労しました。食べることが大好きで、よだれをダラダラ垂らして突進してくるのです。
「おすわり」と号令しても1秒で立ち上がり、向かってくるので、手でこっちへ来ないように止めて、「まて」と号令を出していました。
食べ物が絡んだことだと我慢ができない愛犬はなかなか覚えられず、半月かけてようやくできるようになりました。
無駄吠え
これは未だに取り組んでいるしつけです。
- ガチャポンの中に鈴を入れて飛ばす、
- 新聞紙を丸めたもので家具や地面をたたき、大きな音を出す。
- おすわり、待てをさせる
これらをしつけ教室で学びましたが、効果があったのは一時だけで、なれると再び無駄吠えがひどくなります。
しかし、現在試しているもので今までで一番効果が持続しているものを見出しました。
もしかしたら我が家の愛犬だけかも知れませんが、我が家の愛犬はインターホンや来客に対して「ワンワン」とものすごく興奮して吠えます。
その時に、お尻をさわっと触れます。
そうするとビックリして止まり、吠えていたターゲットから触れた人間に視線がいき、興奮していたのが落ち着いていきます。
彼にとっては、さわっと触れられることが最も気持ち悪くて嫌なことなのかもしれません。
最近は吠える前に触られないか後ろを気にするようになり、無駄吠えが減ってきているように思います。
うちの子のここが可愛い
甘えている姿はもちろん、おやつが欲しい時、お散歩に行きたい時など、何かして欲しい時のアピールの仕方が可愛くて仕方がありません。
表情が変わり、可愛い顔をしておねだりをしてくるのです。
きっとこうすればおやつをもらえるんだと分かっているんですね。
分かっていても可愛さにやられてついついやりたくなるのですが、現在ダイエット中なので、ぐっと堪えてます。
その他体調が悪い時に寝ていると、お見舞いなのかちょこちょこ顔を見に来てくれる姿がなんとも言えません。
可愛すぎてうちの子がいちばん可愛いと思っている親バカになりました。
実際飼ったからこそオススメできるポメラニアンの魅力

ずばり癒しです。毛はもふもふフワフワで、手を埋めるだけで癒されます。
でもいくら気持ちいいからといって、もふもふし続けていたら怒ります。
可愛い、癒されるばかりでなく、とても頭がいいため、基本的なしつけは早く覚えてくれます。
家庭のルール、例えば入ってはいけない部屋などを教えておくと、守ります。
たまにふらっと入ろうとしますが、「ダメ」の一言で出ていきます。
ダメだと分かって入っていくのです。
あと、感情がストレートなので、何を訴えているのかわかりやすいです。
その伝え方も体全体を使って一生懸命伝えてくれます。
「そわそわしたり、ワンワンって言っているけど、何を伝えているのかわからない」というストレスも全くありません。
「ご飯が欲しい!」
「散歩に行きたい!」
「遊ぼ!」
「お水がなくなったよ!」
これらは全て分かります。
訴えていることが分かりやすく、こちらもすぐに応えてあげられるので、犬にとって もストレスなく過ごしてくれているのではないかと思っています。
お留守番もしっかりできるため、留守がちなご家庭にも向いています。
この家に来て幸せだと思ってくれたら、飼い主としてはこの上なく幸せなことです。
これからもずっと、私は愛犬を溺愛して過ごしていくことと思います。
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