『犬と人のハーブ屋さん ピーティープー』のハーブ療法家、斉藤まこです。

 

愛犬に元気に長生きしてもらうための「ナチュラルケア」のご提案。今回は秋からの冷え予防に「あずきのホットパック」をご紹介させていただきます。レンジで温めて患部に乗せると身体の奥からじんわりポカポカに。

 

簡単に作れて飼い主も一緒に使えるので、我が家では冷える時期の定番アイテムになっている、オススメの犬ケアグッズです。

 

 

愛犬も底冷えは万病のもと。関節や腰周りを温めてあげましょう

冬でもへっちゃら、暑がりな北方系ワンコには必要ありませんが(笑)シニア犬や寒がりな犬、関節が弱い犬などは人と同じ感覚で、秋を過ぎると冷えた夜や朝起きた時に関節がこわばったり、腰が痛んでいるようです。

 

シニア犬が次第に後足が弱ってくるのは、腰回りの関節トラブルが根本の原因になっていることが多く、腎臓が弱い犬は腰回りが冷えやすく、シニア期になると早い時期から後足が弱りがちに。

 

「腰」は人にも犬にも要な場所、そして冷えに弱い場所。特に筋肉量が減ってくるシニア期の犬は若い頃より冷えやすくなっています。

 

またガンなどを引き起こす悪性細胞は熱に弱く、高温になると死滅するとも言われています。疾患を持つ犬にとって身体を温めてあげることは、とても大切なホームケアなのです。

 

そんな時に手軽に活用できるのが「小豆(あずき)のホットパック」

 

これは犬の自然療法の動物病院で教えてもらった温熱療法です。

 

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1~2個作っておけば、飼い主が忙しくても、犬が冷えてしまった時や辛そうな時にレンジで温めて乗せるだけ。眠っている時なら更に手間なしです。

 

私は現在老犬介護中なのですが、ゆっくりと世話する時間が取れない時に、ポンと腰に乗せると重みでそのまま寝てくれることもあり(笑)温めるだけではない、癒しの効果にとても助けられています。

 

なぜ、小豆(あずき)なの?

 

あずきの中には水分が含まれており、温めることで「水蒸気」が発生します。
これがじんわり、蒸しタオルのような作用がプラスされ、身体の奥まで熱を届けてくれるのです。天然由来のナチュラルな温かさが伝わる感覚はきっと犬も同じでしょう。

 

なんだか良いことばかりでしょ?さぁ、それでは作ってみましょう!

 

準備するモノ

 

小豆(あずき)

天然繊維の布袋(化学繊維は燃える可能性があるので)

 

あずきホットパックの作り方

 

  • 布袋を作ります

 

 

コットン生地やタオル、手頃なハンカチをミシンや手縫いでチクチク、愛犬の腰回りや首周りに合わせた袋を作ります。

 

ちなみに裁縫がとても苦手な私は、雑貨屋などで袋になりそうな靴下や巾着を見つけてアレンジしています。
裁縫が上手な女性は私の憧れ、かわいい柄やシルクなど、生地や形にもこだわれそうですね。

 

  • あずきを入れる

 

袋にあずきをザザーと入れ、袋を縫って閉じる、または紐で縛る。これで終わり♪

 

縫えない私は手抜きアイデア、靴下をたこ糸でグルグル巻いてしばってます

 

腰に巻けるような長めの袋は、あずきを入れながら途中でステッチを入れると、あずきが中でズレずに使いやすいです。

 

これは購入品ですがラベンダーなどハーブを香らせるポケット付き、癒されます

 

実際に温めて、使ってみましょう

お皿にあずきピローを乗せ、レンジで1分ほど温めます

 

お皿に乗せるとピローが汚れません、レンジの掃除もいりません

 

レンジによって出力が違うため10秒単位で様子を見ながら、ほどよい温め時間を見つけてください。(温めすぎで焦げたり燃える場合がありますのでご注意ください)

 

温まったら愛犬のケアしてあげたい部位に置いてあげましょう。

 

ポカポカ心地良いようで、撮影で緊張しつつも嫌がらず

 

愛犬が心地よさそうになったら、冷めるまでそのままに。じんわり温まりながら「痛み」や「コリ」がほぐれることでしょう。

 

我が家の老犬ピー氏は後足を引きずるようになってきたので、まだまだ自力で歩けるようにと、腰回りと後足の関節を朝晩2回、温めています。
温めるとやはり調子が良いようで、シャンと歩いてくれるようになり、今のところホッとしています。

 

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飼い主にも、いろいろ活用法

小豆のホットパックは元々は人のためのケアなので、飼い主さんもぜひ活用してみてください。

 

オススメの箇所は「目」「肩・首」「腰」「ふくらはぎ」「足首」など

 

私は主に「肩こり」と「腰痛」ケアに使っています。このピローと出会って以来、朝起きがけにレンジで温め熱いピローを眠気覚ましに、体調によって肩や腰に巻いて過ごすのが、冷える時期の私の定番になっています。

 

人用のピローカバー。結び紐があり使いやすいです

 

使う時に注意すること

・小豆(あずき)は使っていると次第に乾燥して割れてくるので、じんわり水蒸気を感じなくなったら新しいあずきに入れ替えてください。(かなり長く使えます)

 

・レンジで温める時は注意が必要です。布袋は燃えやすいので、温めすぎて焦げないように10秒単位で様子を見ながら、時間を設定することをオススメいたします。

 

・ホットピローの温めすぎによる愛犬や飼い主さまの火傷にも十分にご注意ください。

 

・ピローを続けて使う時は、必ず熱が冷めてから温めるようにして下さい。

 

・洗う時はあずきを取り出し、袋だけで洗ってください。

 

痛みやコリを抱えている子でも、嫌がる場合はいったん中止し「気持ちい~ね~」など愛犬をその気にさせながら、ゆっくり慣らしてあげてくださいね。

 

余ったあずきは「腎臓」にとても良い食材なので、コトコト煮込んで愛犬ご飯に汁ごとトッピング、残りは味付けして飼い主さんがお召し上がりください。

 

あずきのいとこ煮などもよいですね

 

愛犬と一緒にほっこり、じんわり「あずきのホットパック」で心も身体も温まってくださいね。それではまた次回に。

 

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