
愛犬と一緒に楽しもう!犬連れ登山・ハイキングの楽しみ方と注意点
「愛犬と登山やハイキングを楽しみたい」
次のレジャープランを立てている時に、そう思う方もおられるのではないでしょうか。
実はわんちゃんとの登山にはいろいろな意見があり、せっかく訪れても、場所によっては立ち入りが制限されている場合があります。
今回は、そういったことも踏まえながら、犬連れで楽しく登山やハイキングをする方法をまとめました。
登山・ハイキングでの注意点
最初に犬連れでなくても覚えておきたい、登山やハイキングでの注意点をまとめました。今回はごく初歩的な、標高1000mくらいまでの山を想定しています。
防寒着やレインウェア、着替えを持つ
山の天候は変わりやすく、山頂は特に冷えます。防寒着やレインウェアは必ず持参してください。登山はたくさん汗をかくので、下着や靴下の替えも持っていきましょう。
もしものときに備えて、スマホや非常食を持参
「近所の裏山へ山菜採りに出かけて遭難」といった事例があるように、それほど標高の高くない山でも道に迷ってしまう可能性があります。
万が一の時に備えて非常食や水をお忘れなく。スマホは外部と連絡を取ることの他に、天気予報を確認するのにも活用できます。
ラジオなど音で存在を知らせる
人が多く訪れる山では滅多に野生のクマなどに出会うことはないですが、そうでない場所では、野生動物に自分の存在を知らせ、回避行動を促すことで安全に登山ができると言われています。
犬連れで登山やハイキングをするときの心がけ・マナー
現在、日本には「犬と登山してはいけない」という法律はありません。しかしながら、登山者の中には犬が苦手な方もいらっしゃいます。ここでは、お互いが楽しく登山やハイキングをするために配慮したいマナーをまとめました。
しつけをする
吠え、じゃれつき、穴を掘るなど犬によっていろいろな癖があります。犬が苦手な方を怖がらせないために、またワンちゃんが嫌われないためにも、きちんとしつけをしておきましょう。
情報収集をしっかり行う
犬連れでの登山が可能か、犬にとって危険な場所や歩きづらい道がないかなどを確認してください。
とくに小型犬には難易度が高い山もあるので注意しましょう。
泊りがけの場合は山小屋やテントに宿泊できるかも調べておく必要があります。
予防接種と病院
登山に限ったことではありませんが、予防接種は必ず済ませてください。
また、子犬や老犬の場合は登山ができる状態か動物病院で相談してみると良いでしょう。病院では怪我に備えて薬を処方してもらうこともできます。
犬の怪我の応急手当
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犬用の登山グッズなどを準備
リードと糞処理用のビニール袋は必携です。迷子札やレインウェアなどがあると、もしものときに安心ですね。食べ物・水も忘れずに。
リードは必ず装着
リードは長くても1メール以内で保持してください。山道で人とすれ違う時は、可能であれば道幅の広いところで立ち止まって相手が通り過ぎるのを待ちましょう。
そうすることで犬が苦手な人にも安心感を与えることができます。また、すれ違う側とは反対に犬を歩かせるのもトラブルを減らすコツです。
糞は必ず持ち帰る
糞は必ず持ち帰ってください。自然の中だからと土に埋めてはいけません。また狭い山道でトイレをさせることのないように気遣いましょう。
自然保護区など入域出来ない場所へは立ち入らない
登山中は、いつもとは異なる環境にわんこも興奮してしまうかもしれません。リードをしっかりと持って、自然保護区などの立ち入り禁止区域に入れないよう注意してください。
※環境省のホームページ内「特別保護地区内動植物の放出規制(平成18年1月施行)」においては、次のように記載されています。
“[3] リードをつけてあれば、ペットの持ち込み(犬連れ登山等)はしても良いのでしょうか。
(答え)
・罰則の対象にはなりませんが、地域のマナーは尊重してください。
・今回の改正により規制される行為は「動物を放つこと」であり、「持ち込むこと」を罰則つきで禁止するものではありません。
・しかし、国立・国定公園の山岳部などでは、以前より他の公園利用者や野生動物への配慮からペットの持ち込みの自粛を要請している地域もあります。今回の改正により、このような取扱いが変わるものではありませんので、以前同様、御理解と御協力を御願いいたします。
・なお、マナーの問題に留まらず、ペットを連れての公園利用を罰則をもって制限する必要が生じた場合は、自然公園法第15条に基づく利用調整地区の指定等により対応することが考えられます。”
環境省_Q&A(よくある質問にお答えします。)
http://www.env.go.jp/nature/park/rel_ctrl/03.html#q3
愛犬との登山におすすめの御岳山
賛否両論ある犬との登山ですが、実はとってもわんこフレンドリーな山もあります。
東京都青梅市にある「御岳山(みたけさん)」はその代表格と言って良いでしょう。
山頂にある武蔵御嶽神社に祀られている大口真神(おおぐちのまがみ)が、おいぬ様として江戸時代から親しまれていたこともあり、今でも犬連れで登山する方がたくさん訪れています。
「御岳山」の標高は929mあり、麓の御嶽駅から山頂までは休憩をしなければ約4時間の行程です。
とくに11月中旬~12月上旬ころにかけては紅葉が美しく彩りを添え、晩秋から初冬の澄んだ空気とともに、清々しい気持ちで登山できる日が多くなります。
最寄り駅の御嶽駅から約1分のところにある御岳渓谷も紅葉の名所ですので、あわせて探訪してはいかがでしょうか。
※御岳山の最新情報はこちらに掲載されています。
みたけ山観光協会:http://www.mt-mitake.gr.jp/
御岳ビジターセンター:http://mitakevc929.ec-net.jp/
武蔵御嶽神社:http://www.musashimitakejinja.jp/
アクセス
JR中央線「新宿駅」→「立川駅」(快速で約40分) → JR青梅線「奥多摩方面行き」 → 「御嶽駅」(約60分) → 西東京バスか多摩バス「ケーブル下行き」(約10分)→ 徒歩約3分 → ケーブルカー「滝本駅」→ 「御岳山駅」(約6分)
ドッグランがあるSA・PA
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主な宿泊先
<ぎん鈴旅館>
わんこ同伴OKな旅館です。大型犬まで宿泊できるのがうれしいですね。おそばも有名です。
住所:東京都青梅市御岳本町177
電話:0428-78-8336
料金:13,000円~
アクセス:JR青梅線「御嶽駅」から徒歩約10分
公式サイト:なし
<宝寿閣>
小型犬のみ一緒に宿泊できます。ケーブルカーの駅に近いので時間が有効に使えます。
住所:東京都青梅市御岳山161
電話:03-3369-5526
料金:9,100円~
アクセス:ケーブルカー「御嶽山駅」から徒歩約15分
公式サイト:http://houjukaku.com
まとめ
今回は、犬連れで楽しく登山やハイキングをするためのポイントをまとめました。犬との登山について様々な意見がありますが、山は公共の場です。マナーを守ってみんなで和やかに楽しみましょう。
※情報は2017年10月時点のものです。
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